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武田 俊彦 院長の独自取材記事

武田眼科

(寝屋川市/香里園駅)

最終更新日:2020/04/01

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「医師が多い家系で、患者さんのために生きよと言われて育ちました」と振り返るのは、香里園にある「医療法人慈眼会武田眼科」の武田俊彦院長。父から地域密着型の同院を引き継ぎ、11年が過ぎたところだ。勤務医時代の経験から、先進の機器を用いた検査を実施し、白内障やまぶたの疾患では特に専門的な手術を提供している。また近視の治療では、患者の要望に応じられる複数の選択肢を用意。説明の際には、患者の年代に応じて言葉を選び、必要な場合には聴覚支援機器を用いるなど、こまやかな心遣いも忘れない。眼症状を軽視しがちな風潮を危惧し、「どの患者さんにも、きれいな目であり続けてもらいたいのです」と熱意をこめて語る武田院長に、診療のこだわりや医師としてのポリシーを聞いた。
(取材日2018年10月11日)

こだわりの設備は的確な診察の必要要素

医院の歴史を教えてください。

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当院は父が1978年に、この近隣にあった大型ショッピングセンター内で開業したのが始まりです。その後、患者さんが増えて手狭になり、1989年に現在の場所へ移転しました。私の父は開業前、関西医科大学附属香里病院の眼科で部長をしており、また母方の祖母も関西医科大学出身の産婦人科の医師、親族にも医師が多い家系で育ちました。だから他の職業に就く方法もわからず、自然と医師を志しましたね。また、この地域で3代にわたって医療に携わってきましたので、地域のことは古くから現在までよく知っていますし、地元の方とのつながりも多く、地域への愛着は人一倍強いと思います。

では、医院を継ぐために眼科の医師になられたのですか。

いえ、当初はそのつもりはありませんでした。一族には各科の医師がいたので、父も「好きにしたらいい」という雰囲気でしたね。それで関西医科大学に入学した後、学生時代には全科の授業を受けたのですが、眼科の松村美代教授の講義が理路整然として非常に感銘を受けたのです。また、症状や原因と治療との関連性が非常にクリアで、治療結果がわかりやすい点も魅力的でした。そこで眼科診療の面白さにのめり込み、大学卒業後は眼科医局に入局。研修後は、関連病院の救急病院で、眼科手術の経験を積みました。眼科では珍しいのですが、いずれは手術専門の勤務医になりたいと思っていたのです。しかし父が2007年8月に急逝。悩みましたが、「通い続けてくれた地域の患者さんに迷惑をかけるわけにはいかない」と、継承を決意しました。

手術室や検査機器が充実しているのは、勤務医時代のご経験からですね。

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そうですね、2012年に院内を改装し、開腹手術もできるような衛生状態の手術室や、白内障手術のための機器を導入しました。また、眼科の検査機器、治療機器の進歩は驚くほど速いので、積極的に入れ替えています。新しい機械では手術時間が短縮したり、映像がクリアになっていたりと、患者さんにも私にもメリットが大きいのです。やはり、眼科の診療では機械がメインですし、機械を使った検査は単なる検査ではなく、医師が正しい診断をつけるための診察の一部だと考えています。「検査が過剰」という報道を見て機械の使用を避ける患者さんがいらっしゃるのは、非常に残念に思っています。

多様な治療選択肢をそろえ患者の要望に応える

受診している患者さんの年齢層や、力を入れている治療を教えてください。

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全世代の方が来られますが、父の頃から受診されている高齢の患者さんがやや多いですね。眼科疾患全般に対応しており、視能訓練士がいますので斜視の治療も行えます。お話ししたように白内障の手術は専用の機器で行いますので、実際の手術時間は5~10分程度。もちろん日帰りで、治療後のリカバリー時間をとらず、通常の通院のように帰っていかれる患者さんも多いですよ。中高年齢層に多い緑内障では、レーザー治療も行っています。早い段階で処置を受けて眼圧を下げ、手術を回避していただきたいですね。

関西ではまだ少ない、まぶたの手術も行うそうですね。

眼瞼下垂症などまぶた、頭蓋骨の目のくぼみ、涙道などの手術では、眼部の解剖学的な知識と、形成外科的な観点からの処置が必要になります。最近では、これらの要素を必要とする治療が専門的に研究されるようになり、当院では専門的に学んできた幸島究先生を招いて、手術をお願いしています。手術はもちろん院内の手術室で行います。また、まぶたの病気としては眼瞼けいれんもよくみられますが、そこから脳神経内科領域の病気が見つかることもあります。専門性の高い医師に相談する意義は大きいと感じています。

近視では、新しい治療法が受けられると聞きました。

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近視の患者さんは増える一方ですが、特にお子さんに眼鏡を処方すると親御さんが拒否反応を示されることがあります。「眼鏡をかけると視力がどんどん低下する」と思われているのです。しかし、ここで診察を始めた当時は、近視の矯正治療は眼鏡か、軽度の場合はそのまま経過観察の二択しかありませんでした。そこで、新たに導入したのがオルソケラトロジーです。夜間に特殊な形のコンタクトを着用すると、角膜がその形に圧迫されるので、朝起きたら外して日中は裸眼で生活できるという、中程度の近視での角膜矯正法です。私の息子も使用していますよ。保険適応外の自費診療にはなりますが、適応がある患者さんにはご紹介しています。

患者を治すために最善を尽くすのが医師の役割

どうして、治療の選択肢を積極的に増やしてこられたのですか。

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例えば近視では、子どもの頃に発症した近視をまったく矯正せず成人した場合、軽い近視なら大人になってから眼鏡をかけることもできますが、中等度では突然眼鏡をかけると気分が悪くなるなど体が対応できません。度の軽い眼鏡からかけ始め、かなり時間をかけて慣らす必要があります。一方、中等度の近視の方はしかめっ面をして焦点を合わせることが多く、仕事やコミュニケーションの妨げになりがちです。その表情のせいで、周囲との人間関係が悪化したり、職を失う患者さんも、多くみてきました。「何で子どもの時に眼鏡をかけなかったの?」と尋ねると、「親が必要ないと言った」と。近視だけでなく、検査や手術について誤りや偏りのある情報を信じる患者さんが増えていて、適切なタイミングで正しい治療を受けてもらえないことを危惧しています。治療法を増やすことで、必要な方に必要な治療を受けてほしいのですね。

では、患者さんとお話しされる際にはどのようなことを心がけていますか。

今お話ししたように、患者さんがご自身の意見を強く持っていたり、家庭の事情などがあって、治療法が限られることもあります。ですから治療に関しては、当院でできるすべての選択肢について良い面も悪い面もお伝えし、患者さんに選んでもらいます。もちろん、私の意見を求められたらお話しさせてもらいます。私はかなり話をする医師だと思います。だから、患者さんの年代によって話し方や使う言葉を選び、話を受け入れてもらえるように心がけています。また、ご高齢であったり目の見えない方が来られたら、患者さんにだけ大きく聞こえるスピーカーや、骨伝導のイヤホンを用意して、マイクを通してお話しすることもあります。医療は人と人との関わりですから、試行錯誤を繰り返しながら、何とか患者さんとつながっていきたいと日々模索しています。インターネットと電話での24時間予約も始めたので、お気軽にご相談いただければと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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診療は患者さんの体を医師に委ねる行為でもあるので、やはり信頼できる医師と出会って治療を受けたいですよね。私の父は患者さんにとって非常に怖い存在だったようですが、今でも懐かしんでくださる方がいるのはうれしいことです。私も、父や親族から「患者のために生きよ」と言われ、地域の患者さんの健康を支える存在でありたいと思ってきました。患者さんとは意見が異なることもありますが、直接お話しするだけでなく、後から心で感じていただけるように、こちらの気持ちは必ず伝わると思いながら日々患者さんと向き合っています。眼科には公的な健診がなく、症状が進んでも放置したままのお年寄りがいますし、保護者が忙しいあまり十分な治療を受けていないお子さんもいます。眼科疾患の多くは自然に治ったりはしないので、日頃から信頼できるかかりつけの眼科をもち、不調を感じたらすぐに受診してほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/初期費用:両眼6万6000円、基本料金(3ヵ月以降):両眼1万1000円/月、適応検査:1万1000円

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