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武田 俊彦 院長の独自取材記事

武田眼科

(寝屋川市/香里園駅)

最終更新日:2025/03/11

武田俊彦院長 武田眼科 main

京阪本線香里園駅から徒歩約1分の「武田眼科」は40年以上にわたって地域医療に貢献し続けている。院長を務める武田俊彦先生は、大学病院で研鑽を積み、前院長である父からクリニックを継承後、豊富な経験を生かして幅広い眼疾患に対応。新しい近視治療であるオルソケラトロジーや先進の機器による白内障手術などにも注力している。また、患者のライフスタイルに寄り添うことを重視し手術の送迎やオンライン診療、アプリによる予約など誰もが気軽に受診できる環境づくりにもこだわっている。かかりつけ医を持つ人が少ない眼科のイメージを刷新したいとSNSでの発信にも積極的だ。「有名でなくていいから地域を支える医師になりたいです」と、笑顔で話す武田院長にその胸の内を聞かせてもらった。

(取材日2025年1月23日)

幅広い診療で「医療の入り口」の役割を果たす

まずはクリニックの歴史から聞かせてください。

武田俊彦院長 武田眼科1

当院は、父が1978年に、近隣にあった大型ショッピングセンター内に開業したのが始まりで、1989年にこちらに移転してきました。父は関西医科大学附属香里病院の眼科部長をしていましたし、祖母も関西医科大学出身の産婦人科の医師といった具合に、親族に医師が多い家系で育ちましたので、私も自然に医師を志しました。開業前には関西医科大学附属滝井病院(現・関西医科大学総合医療センター)の眼科や救命救急センターで経験を積み、手術の腕を磨いていたのですが、2007年に父が急逝。手術に大きなやりがいを感じていたので正直悩みましたが、「これまで通ってくださっていた地域の患者さんに迷惑をかけるわけにはいかない」と当院を継承し、地域医療に携わることを決意しました。

どのような患者さんが受診されていますか?

お子さんからご高齢の方まで、本当にさまざまな方がいらっしゃいます。お子さんは近視相談、結膜炎やものもらい、ケガでの相談が多く、ご高齢になってくると緑内障や白内障の相談が増えてきます。20代〜40代くらいは目の状態が比較的安定しているので、眼科を受診する機会が少ない世代ですが、ドライアイやコンタクトレンズの相談をきっかけに受診してくださることもあります。地域の眼科ですから、気軽に受診してもらえたらうれしいですね。特に大人になると「自分の目の状態」を把握している人は少なくなるもの。自分の視力や左右差、乱視や白内障の有無など、自分の目の特性を知り、適切なケアをすることで眼病予防につなげてもらいたいです。

診療の際、心がけていることはありますか?

武田俊彦院長 武田眼科2

大学病院に勤務していた頃は、手術を中心に自分の専門分野を突き詰めていくことが仕事でした。担当する患者さんは既に診断が済み、高度な治療を受けるために来院されますから求められることは、「専門的な知識と技術」だったのです。しかし、今の私が携わる地域医療ではその逆で、患者さんの訴えに対して幅広い診療を提供することが大切です。何かの専門家であることよりもジェネラリストであることが求められます。また、大学病院が医療の最後の砦でもあるのに対して、クリニックは入り口の役目を果たす場所。その違いはとても大きなものですから、その違いをしっかりと理解した上で「患者さんのためになる医療」を提供するよう心がけています。具体的には、患者さんのためを引き出すための雰囲気づくりですね。患者さんの様子をよく観察して、いろいろとお話ししながら関係をつくっています。

近視治療や白内障手術など先進の治療にも対応

小児の近視治療にも注力されているそうですね。

武田俊彦院長 武田眼科3

現代は中学生・高校生の半数以上が近視ともいわれる時代で、子どもの近視に対する情報も非常に多くなっています。それでもわが子の近視治療となると、積極的に取り組んでいる人はさほど多くありません。近視は熱が出たり、どこかが痛くなったりする病気ではありませんから、どうしても実態に気がつきにくいのです。また、「まさかわが子が」という気持ちもあるかもしれませんね。しかし、子どもの近視は進みやすく、強度近視になってしまうと将来、黄斑変性や網膜剥離などの目の病気のリスクが上がる可能性があります。症状が進めば将来、失明する恐れもありますので、近視は初期の段階で治療することがとても大切です。お子さんの大事な目を守るためにも、親御さんには「もしかして」の視点を大切にとお話ししています。

近視の場合にはどのような対応を行うのですか?

今は選択肢が増えていて、眼鏡以外にも当院ではオルソケラトロジーという視力矯正法を選択することもできます。オルソケラトロジーは手術ではなく、特殊なハードコンタクトレンズを就寝時に装用することで角膜の形を変化させ、レンズ脱着後の裸眼視力の補正を図る方法です。小児は角膜がやわらかいので、1〜2日で視力の補正を図ることが可能です。これによって授業に集中できるようになったり、気軽にスポーツを楽しめるようになったりと、日常生活に大きなメリットがあると考えています。実は、この矯正法は大人にも適用できますので、特に日常的にスポーツに取り組んでいる方などのパフォーマンスアップにつながるのではと思っています。

白内障などの日帰り手術も実施しているそうですね。

武田俊彦院長 武田眼科4

2012年に院内を改装した際に、衛生レベルにこだわった手術室をつくり、先進の白内障手術機器も導入しました。患者さんにしてみれば、日帰り手術とはいっても一大事で、不安なものだと思います。だからこそ、まずは設備に徹底的にこだわり、自信を持って「安心してください」と言えるように準備しています。また、笑気麻酔を導入していますので、不安や緊張が強い方にもリラックスして手術を受けていただけると思います。実際の手術時間は5~10分程度と短いですし、術後に「もっと早く手術すれば良かった」と思っていただけたらうれしいですね。手術をご希望されるのは80歳以上の方も多いですが、ご高齢になるとリスクも増えますし、症状が重くなるほど手術は難しくなります。なので、患者さんにとって最適な手術のタイミングを逃さないようにと考えています。

地域の健康を支えられることが誇り

「患者さんのために」をすごく大切にされていますね。

武田俊彦院長 武田眼科5

目が見えにくいと転倒リスクも高くなり、認知症のリスクも上がります。今は社会の高齢化が進んでいますし、一人暮らしの高齢者も多いです。家族が気がついて、常にサポートするというわけにはいかないことが多いと思っています。だからこそ、私たちのような地域のクリニックが患者さんの背景を知り、適切なサポートをすることが地域のためにもなるのではないでしょうか。定期的に来院してくださる患者さんとは、いろいろな話をしていますよ。また、移動が難しい方が手術を受ける場合には、安全に移動できるよう無料でタクシー送迎を行っています。会話が聞こえにくい場合には、スピーカーや骨伝導のイヤホンを用意してマイクでお話しするなど、医師と患者というよりも、まずは人として関わりたいと思っています。

そのように考えるようになったきっかけはありますか?

父や親族から「患者のために生きよ」と言われてきましたし、実際に医師として経験を積んでいく中で地域の患者さんの健康を支えることの喜びと難しさを感じたからかもしれません。世に名前が残るのは、偉大な研究をしたり、論文を書いたりした医師かもしれませんが、地域の人々に「あの先生に相談すれば大丈夫」と思われる名もなき医師の力こそが地域の健康を支えているのだと思います。だから、私がめざすのも有名になることではなく、この辺りを「眼鏡をかけている子が少ないね」と、いわれるような地域にすることなんです。一人でも多くの人の見える人生を支えていきたい。そのためにも、なんでも相談できる信頼される存在になりたいと思います。

地域の方にメッセージをお願いします。

武田俊彦院長 武田眼科6

気づいたら眼科を受診せずに、何年、何十年と過ごしている方も多いかもしれません。また、不調を感じていても「悪いわけがない」と思っている人もいるでしょう。ただ、いざ視力を失ったら、本当に後悔することになると思います。眼科疾患の多くは自然に治ったりしないので、ちょっとした違和感を見逃さず「もしかして」を大切に受診してください。どんな相談にも耳を傾け、より良い治療を提供していきたいと思っています。また、今後はオンライン診療もスタートさせ、通院が難しい方のサポートもしていきたいですね。当院は、地域の皆さんの愛情によって続いてきたクリニックです。その愛情を皆さんにお返しできるよう、これからも頑張っていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・オルソケラトロジー
適応検査料:1万1000円
初期費用(最初の3ヵ月):片目3万3000円・両目6万6000円
3ヵ月以降:片目5500円・両目1万1000円
・IPL治療(ドライアイ):5500円~
・多焦点レンズ代:30万円~

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