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玉谷 実智夫 院長の独自取材記事

玉谷クリニック

(大阪市東淀川区/上新庄駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急京都線の上新庄駅北口から徒歩約5分に「玉谷クリニック」がある。6台分の駐車場も併設しているので車での受診もスムーズだ。クリニック内はゆったりとした造りで、オレンジを基調にした広い待合室は、明るく、温かな雰囲気があふれている。地域のかかりつけ医としてさまざまな内科疾患に対応しており、特に糖尿病については糖尿病療養の知識を持つスタッフや、管理栄養士によるこまやかなサポートに力を入れる。また、小児科外来を開設するなど、子どもの症状についてもしっかり対応しているのも特色だ。院長の玉谷実智夫(たまたに・みちお)先生に、クリニックの治療方針や毎回多くの出席者でにぎわうというセミナーについて話を聞いた。
(取材日2018年11月10日)

「かかりつけ医」として幅広い症状に対応する

どんな患者さんが来られますか?

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内科のクリニックなので、糖尿病や高血圧症など生活習慣病の中高年の患者さんが多いのですが、風邪や腹痛で受診される若い人の比率もかなり高いですね。子どもさんの受診も結構あります。開業する前から、ご家族皆さんの診療に対応できる、地域に根差した「かかりつけ医」をめざしていたので、2013年からは地域の病院の小児科を定期的に訪問して研鑽を積みました。まだ十分とは言えませんが、小児科の診療にも対応できるようになったので、お子さんも診させていただくようになりました。また、開業以来ずっと私一人で診療してきたのですが、患者さんの数が増えたので、1年ほど前からは私以外にもう一人の医師が診療する二診制を取っています。

検査機器が充実していますね。

患者さんの心身の痛み、苦しみを可能な限り軽減し、健康状態をできるだけ良好に保てるようレベルの高い医療を提供するというのが、当院のモットーです。内科診療の場合、問診や触診、聴診器を使った診療などで診断するケースもあるとは思いますが、きっちりとした基準に則って診断したいという思いがあり検査機器を充実させました。検査数値などではっきりと診断基準を示すことで、患者さんがご自身の状態を理解し、納得して治療を受けることができると思います。もっとも、検査結果だけを優先するのではなく、検査で異常が認められなくても不調を訴えておられるのであれば、できる限り対応します。

患者さんへのわかりやすい説明も大事にされていると伺いました。

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はい、できる限りわかりやすくお話ししているつもりです。また、開業前から病気や医療について正しい情報を発信して、多くの方の健康、長寿に貢献したいという思いを持っていたので、年に数回セミナーも開催しています。毎回100人ほどが受講されて、いつも満席状態です。扱っている内容は専門的なのですが、地域のご高齢者もほとんどの方がご理解くださるので、わかりやすく解説できていると思っています。私自身が、難しいことをすぐに理解できるタイプではなく、講演などを聞いても、内容をかみ砕いて、かみ砕いてやっと「あっ、わかった」となります。それだけに、理解に時間がかかる人の気持ちをわかっていますし、どうかみ砕くべきなのか心得ているのだと思います。

病院勤務で、内科のあらゆる疾患を経験

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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医療系に進んだのは、子どもの頃とても体が弱く、医学や医師に興味を持っていたからだと思います。それで最初は薬学部に入りました。ところが、バイトや遊びに明け暮れて、十分な勉強をせずに学生時代を過ごしてしまったのです。周囲の友達が就職活動をする中で悶々とした日々を過ごし、あれこれ考えた結果、学士入学という制度を使い、大阪大学の医学部に編入しました。弱者の支えになりたいという気持ちが強く、本当に進みたかったのは医学部だったのでしょうね。

医学部での日々はいかがでしたか?

医学部で「何かしたい」という思いは持っていましたが、20代前半のエネルギーを何に注げばいいかわからない状態でした。そんな時、たまたま授業を受けた医学部の教授に、「学部の学生でも大学院生のように研究ができる。年齢や経験は関係ない」とアドバイスをもらったのです。すぐさま研究室を訪ねて「研究をさせてください」と申し出ました。その結果、学生時代から神経伝達物質についての研究に取り組んで、論文を書くことができました。当時は、日本人学者がノーベル生理学・医学賞を受賞され、研究者が注目されていた時代でした。私も早くアメリカで研究をしたいという思いがあり、学部を卒業して内科の医局で1年半ほど研修を経験した後、アメリカの国立衛生研究所に留学しました。アメリカでは老化のメカニズムをミトコンドリアDNA障害の視点から研究しました。

研究から臨床へ転向されます。

学部時代、アメリカの研究所、母校の研究室とおよそ8年間にわたって研究に取り組んできたのですが、満足できるような結果が残せませんでした。それで、全力をかけて研究に取り組みたいと考えて、学生時代にお世話になった研究室の教授を訪ねたのです。すると一気に手応えのある研究に取り組めるようになり、3年間で10年間分くらいの論文を書き上げました。助教授になり、教授への道も開けていました。しかし、研究を続けるか、臨床に携わるか考えた末、患者さんを診るほうを選択しました。

総合病院に勤務されましたね。

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その病院の内科は「総合内科」という位置づけで、消化器、循環器、呼吸器、内分泌、脳血管障害といった幅広い領域を網羅する必要がありました。軽い急性胃腸炎の方もおられれば、末期がんの方もおられ、高齢者の内科疾患についてはほとんどすべての診断、治療を経験することができました。希望すれば救急の当直も担当することができ、開業を考えていた私にとって非常に良い経験でした。当初は3年間ほど勤務して開業と考えていたのですが、もっと経験を積みたい、もっと力をつけたいと思っていたので、予定より長く7年間勤務しました。

複数医師の診療で医療レベルの向上をめざす

特に力を入れられている疾患はありますか?

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糖尿病の予防や治療に力を注いでいます。現代の国民病とも言えますし、今後もさらに患者さんが増える病気だと思います。糖尿病というと、目や下肢の合併症ばかりが取り上げられて、怖いイメージが先行している部分があります。実際のところ、合併症は恐ろしいのですが、それは予防できるということを、広く伝えていきたいと思っております。定期的に開催しているセミナーでも、糖尿病については高い頻度で取り上げています。また、糖尿病を予防、改善する生活習慣を実践できれば、高脂血症、高血圧症といった他の生活習慣の予防につながります。

漢方も取り入れられていますね。

西洋医学一辺倒ではなく、東洋医学的なアプローチもできるようになりたいと思い、医師になってから独学で学びました。現在では漢方を適用することはかなり多く、西洋医学の薬と併用したり、さまざまな組み合わせで処方したりしています。西洋医学の薬で期待する効果が得られないときなど、漢方を用いることで快方に向かう可能性があり、患者さんに希望を持っていただくことにつながります。治療に希望を見いだしていただけるよう努力することも、医療に関わる人間の役割ですからね。漢方薬というと、長期間服用しないと効果が期待できないと思われがちですが、風邪や腹痛といった疾患などに適用できることもあります。

今後の目標を聞かせてください。

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ご家族皆さんで受診いただける地域に根差したクリニック、総合病院に負けないレベルの高い医療を提供するクリニックをめざして開業し、この10年間で小児科診療や在宅診療への取り組み、定期的なセミナーの開催などを実践してきました。今後は、昨年から実施している複数医師による診療をさらに充実させていきたいと考えています。当院には診察室が3つあり、他にもう1つ部屋があるので、患者さんの身近にある総合病院的なクリニックをめざしていきたいと思います。そうすることで、ゆとりを持って患者さんと接することができますし、医師同士が切磋琢磨して、より高いレベルの医療の提供につながっていくと思います。

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