中矢崇院長の独自取材記事

中矢歯科

(春日井市／神領駅)

最終更新日：2023/08/29

春日井市熊野町にある「中矢歯科」は“家族みんなで通える歯医者”を目標に、2008年に開業して以来、多くの住民に愛されているクリニック。中矢院長が大好きなリゾートホテルからヒントを得たという白い壁と大きなガラス張りの外観が特徴だ。一般歯科や小児歯科はもちろん、審美歯科や矯正歯科まで、幅広い分野で高精度の診療を追求。心地良い院内の雰囲気とともに、たくさんの患者を惹きつけるのが中矢院長の人柄。「治療のデメリットも隠さずに正直に話し、患者さんが本当に笑顔になってくれる治療を一緒に探していきます」。時にはユーモアも交え、笑顔で取材に応じてくれた中矢院長。今回はクリニックの特徴や診療に対する思いなど、さまざまな話を聞いた。

（取材日2021年10月8日）

気持ち良く通ってもらえる「優しい歯医者さん」が目標
正直な対応と諦めない治療で患者を笑顔にしたい
最良の治療のために、コミュニケーションも重視

気持ち良く通ってもらえる「優しい歯医者さん」が目標

まずは先生がこの場所に開業した理由を教えてください。

大学卒業後は名古屋市内で勤務していたのですが、私の父がここで同じ名前で歯科クリニックをやっていたので、代替わりといいますか、そろそろ父の手伝いができればと思い2008年に開業しました。父のクリニックはテナントだったので、いずれ移動する必要があると考え、クリニックの場所は自分で新たに探そうと思いました。何十個も土地を見に行って、桑名に良い土地があったのでそこに決めようかと思ったのですが、最後の最後で父が「なんだ、春日井に戻ってこないのか」って寂しそうに呟いたんです。普段はそんなことを言わないタイプの父だったので、その言葉でグッと心が動きまして、春日井市で開業することを決めました。ここは自分の生まれ育った場所なので、父の代から中矢歯科を知ってくれている人も多くて。たまに近所のスーパーや飲食店で「あら、中矢先生！」と声をかけていただくこともあります（笑）。

クリニックの外観が本当にすてきですね。

はい、外観にはかなりこだわったんです。よく「こんなにおしゃれなクリニックですが、中で診療しているのは私ですよ」と患者さんに冗談を言っています（笑）。私がここを開業した13年前、これからどんどん区画整理が進んで街がきれいになっていくという話を聞いていたんです。当院が、そんな街のシンボルのような存在になれたらうれしいなと思いました。この高さ8メートルのガラス窓は、特注のガラスとフレームを取り寄せたんですよ。私は昔から沖縄が大好きで、よく訪れるリゾートホテルがあるのですが、そのフロントの内観に少しでも近づけたいなと思って。ホテルの支配人に「このガラスやタイルはどこで買ったんですか？」と聞いて、同じメーカーから取り寄せました。

どんな患者さんが多く来院なさいますか？

想定していたよりも高齢者の方が少なく、お子さんとその親御さんが6～7割を占めます。お子さんは虫歯治療やフッ素塗布などの予防歯科、当院は矯正もやってるので小児矯正のニーズもあります。院内にはキッズスペースを設置し、保育士さんが常駐してくれています。保育士さんはすごく優しい方で、安心してお任せしています。

正直な対応と諦めない治療で患者を笑顔にしたい

先生の診療方針を聞かせてください。

歯科クリニックはサービス業ではありませんが、患者さんからお金を頂戴して医療を提供しているという感覚は大事だと思っています。威張って自分の考えを押しつけるようことは絶対にないようにというのが、私だけでなくスタッフ全員で共有しているポリシーです。私は何でもざっくばらんに話すので、よく患者さんに「今まで接してきた歯医者さんにはいなかったキャラクター」と言われます（笑）。でもこういうキャラクターだと、「本当はお金をかけずに治療したい」とか、患者さんの本音を引き出しやすいんですよ。あとは、何でも正直に話すことも心がけています。他のクリニックでインプラントを勧められた患者さんが、セカンドオピニオンで来院することもあります。インプラントは良い治療法ですが、患者さんの負担は大きいしお金がかかるのも事実です。そんなときはインプラント以外の方法もあるし、保険でできる治療だってあるということを提案します。

幅広い診療に対応されていますが、それは先生の開業時からのポリシーですか？

何か一つに特化するのではなく、何でもできるクリニックでありたいと思っていました。例えば家を造るなら「鉄筋の建物は造れないけど、木造の家を造らせたら天下一品」でもいいと思うんです。しかし歯科は患者さんによって抱える悩みが本当にさまざまなので、できるだけ多くの引き出しを持っていて、患者さんに複数の方法を提示できることが大事だと思います。もちろん骨移植が必要なインプラントなど、当院で対応が難しい場合は、正直にその話をして専門の医療機関を速やかに紹介します。大学を卒業して最初に勤務した歯科クリニックが専門性の高い審美歯科やインプラント治療など、かなり多彩でしたので、そこで教わったことが今に生きていますね。歯科医師とスタッフが随時知識と技術の習得に励んだり、歯科用CTやレーザーなどの先進機器を導入したり、幅広いながらも、一つ一つの治療のレベルアップのために努力もしています。

中でも、先生が得意としている治療を教えてください。

審美面を重視した差し歯やブリッジです。他クリニックで入れ歯にするしかないと言われた患者さんも、ブリッジで美しい歯に整えてあげたいと考えています。ブリッジは歯を平行に削る必要がありますし、噛み合わせも考慮しなければいけないので難しい治療法ではありますが、そこはこれまで培った技術を発揮しています。年齢的に入れ歯にするしかないと思っている方も、まずは一度当院にご相談いただきたいですね。

最良の治療のために、コミュニケーションも重視

カウンセリングにも力を入れていると聞きました。

最初から僕が患者さんと話すのではなく、まずは個室のカウンセリングスペースで歯科衛生士と患者さんでコミュニケーションを取っていただくようにしています。そうすると患者さんは、歯科医師を前にすると言いづらいようなこともポンポン話してくれやすいんです。やっぱり歯科治療は怖いと感じる人もいるので、診療室の椅子に座っただけで、緊張して自分の思っていることが話せないこともあると思うんです。以前にエックス線を撮っていいかと聞いたとき、ちょっと顔をしかめた患者さんがいました。そういう表情を見逃さずにじっくり話を聞いたら、その患者さんは人には言いづらい持病が理由で、エックス線は撮りたくないと思っていたことがわかりました。そういう話も、親しみやすいスタッフが相手だからこそ聞き出せることだと思います。

他にも先生がこだわっていることがあれば聞かせてください。

当院では、厳選した歯科素材を使用しています。素材によって治療の出来が左右されますから、さまざまな基準から選んだこだわりの素材を使います。患者さんの費用負担の軽減にも努めていて、治療期間や通院回数を可能な限り抑えるようにしています。また、衛生面に関しても徹底的に配慮しています。院内感染の防止はもちろん、快適に治療を受けていただくために清潔感のある空間づくりを意識しています。

最後に今後の展望を聞かせてください。

治療の精度をより上げていくのはもちろんですが、スタッフが過ごしやすい環境をつくることにも力を入れていきたいです。それが、患者さんにも還元されると思うんです。スタッフが毎日楽しく働けていれば、患者さんへの対応もより良くなるはずです。また、予防歯科などではスタッフの担当制を設けているので、出産などで休んでいたスタッフがまた戻ってきてくれれば、患者さんも安心だと思います。どんなに自分が頑張っても、スタッフが良くないとクリニックは良くなりませんからね。患者さんの歯の健康を末永く守るためにアフターケアもしっかり行いますので、ぜひ一度当院にご相談ください。