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宮川 浩一 院長の独自取材記事

みやがわクリニック

(日進市/赤池駅)

最終更新日:2020/03/05

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名古屋市営地下鉄鶴舞線・赤池駅から徒歩8分、住宅街の一角にある「みやがわクリニック」。2008年に院長の宮川浩一先生が開院した。専門は循環器内科で、勤務医時代にはさまざまな研究や感染症対策に深く携わり、質の高さを追求した医療を幅広く提供している。クリニックの患者は子どもから高齢者まで幅広い年齢層にわたる。子どもの診療を通じてその家族が通い始めたり、知人を紹介したりするケースも少なくないそうだ。「この地域はお子さんが多く、毎年のように新しい患者さんが増えていますが、それと同時にこれまで診てきた患者さんの年齢も上昇しています」と宮川院長。既存の患者の高齢化が進む中、専門的な知識を生かして、早い段階から生活習慣病の予防や治療のアドバイスをしたいと語ってくれた。
(取材日2017年9月22日)

日本では経験できないような循環器の研究にも従事

医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

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医師になったのは、勤務医だった父の影響が大きいと思います。周りは父が医師だということを知っており、幼稚園や小学校の頃から「大きくなったらお医者さんになるのでしょ」って言われ続けてきました。外科の医師だった父はとても忙しく、家を留守にしていることがほとんどでしたが、そんな父に憧れや尊敬みたいな感情を抱いていたためでしょうか、自然と医師をめざすようになっていました。

内科の医師を選んだのはなぜですか?

それについてはちょっとしたエピソードがあります。大学生の頃から父と同じ外科の医師になるつもりで、外科の医局にも「お世話になります」とあいさつも済ませていました。ところが卒業を控えた大学生最後の夏、夕食を終え、テレビで野球を見ていた父に進路のことを切り出すと、父は野球に夢中だったのか、「何でもいいから好きなほうに行け」と言ったのです。こちらは真剣だったのにあまりの素っ気なさに腹が立ってしまい、進路は自分一人で決めることにしました。当時、内科には高血圧の分野で知られた先生がいてすごく憧れていたので、その先生にお世話になることにしました。あとから私が内科を選んだと聞いて、父はとてもびっくりしていたようです。今となっては、そのときのことを詳しく聞くことはできませんが、運命のようなものを感じています。

開業するまでの経緯を教えてください。

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大学病院では希望どおり憧れていた先生の指導を受けながら、循環器専門の医師としてキャリアを積みました。途中、先生の知人が所属していたオレゴン国立霊長類研究所に2年間行き、心筋梗塞や高血圧の研究をしてきました。一般に研究材料はネズミやウサギが多いのですが、オレゴン国立霊長類研究所ではサルを研究材料にしており、より人間に近い状況でのシミュレーションができます。そのような研究所は世界的にも珍しく、日本ではできないような貴重な研究をたくさんさせてもらいました。日本に帰ってからも先生のところで研究を続け、ずっと勤務医として研究と診療を両立させていこうと考えていました。しかし、ある日のこと、先生が急逝され、目標を見失ってしまいました。それと同時に閉塞感も感じ始めるようになったため、思い切って方向転換しようと思い、開業医になる決意をしました。

患者との信頼関係を築き、その家族も同時に支えたい

クリニックはどのような患者さんが多いのでしょうか。

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年齢層はお子さんからご高齢の方まで幅広いですね。主訴はお子さんの場合が風邪や発熱、ご高齢の方では循環器系の病気のほか、生活習慣病などでしょうか。想定外だったのは、思ったよりもお子さんが多いことです。私は循環器が専門ですので、ご高齢の患者さんを中心に診療しようと考えていましたが、今では幅広い世代の方にきていただいています。最近ではお子さんの診療を通してそのご両親が通ってくださったり、さらには、そのご両親やご兄弟も紹介で通ってくださるなどして患者さんが増えています。

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

一番印象に残っているのは、開業の初日から通っていただいた患者さんです。その方は勤務医のときに担当していた患者さんのご主人で、奥さんの診療を通じてとても懇意にしていました。一時交流が途絶えていたのですが、私が開業するという話を聞いて、開業初日の朝一番に来てくださいました。その後も毎日欠かさず血圧検査や診療のために通ってくださったのですが、開業から数年たった頃、ご高齢だったその患者さんは通院することができなくなりました。しかしその後は娘さんご夫婦との交流が始まり、「父や母だけでなく家族全員を支えてくれてありがとうございました」と、お礼の言葉をいただきました。自分では気づかなかったのですが、私の診療がご家族の心の支えになっていたのですね。その瞬間、医師になって本当に良かったと思いました。

診察で心がけているのはどのようなことですか?

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患者さんにはわかりやすい言葉を使って、丁寧に説明することです。例えば、風邪で受診した患者さんには、どんな理由で今の症状が出ているのか、処方した薬を飲むとどのように改善していくのか、理論立ててしっかりと説明しています。「この薬を飲んでおけば数日で治りますよ」などという説明では、患者さんは納得しないですよね。それに、丁寧な説明を心がけていると、患者さんは次の診療のときにわからないことをあらかじめ用意して、いろいろと質問してきます。精神的なことで体調を崩している患者さんは、悩みを打ち明けるだけで症状が改善に向かうことも多いので、患者さんの疑問に答えてあげることはとても大切です。こうしたやり取りを繰り返すことで、患者さんと医師の信頼関係も深まっていくのではないでしょうか。また、できるだけ検査結果をその場でお見せできるように、血液検査などの検査機器を充実させています。

患者の健康のため、細心の配慮を欠かさない

施設でこだわったのはどんなところですか?

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この場所で開業したのは若い世代が多くて活気があり、これから発展していく地域だと思ったからです。ですので、来ていただける患者さんをイメージしながら、いろいろなところにこだわりました。例えば、外観はあえてシンプルにして、清潔感のある雰囲気にしたり、待合室は吹き抜けの天井で開放感を持たせ、患者さんにくつろいでいただけるようにしたり。処置室も広くて、ベッドを5つ備えてあるのですよ。患者さんの中には体調が悪くて待合室で待っていられない方や、インフルエンザの患者さんのように別の場所で待っていただいたほうがいい方がいますので、処置室を有効に使っていただけるように十分なスペースを確保しました。そのほかには、車いすの方でもトイレを使いやすいように広い空間にしましたし、院内を土足のまま利用できるようにしました。足腰の弱い方はかがんで靴を履き替えなくていいので喜んでいただいています。

インフルエンザの専門家として、メディアへの情報発信もされていますね。

勤務医時代に病院の感染対策委員をしていた関係で、厚生労働省からの委託を受け、インフルエンザの研究をしていました。その後、健康食品の開発や研究にも携わったことがきっかけで、インフルエンザが流行するとその会社の紹介で、インタビューや取材を数多く受けるようになったのです。メディアへの発信は情報を広く提供し、皆さんに健康的に過ごしていただくことが目的です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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診察のときにはちょっとしたことでも構わないので、自分が思っていることをどんどん言ってほしいです。例えば粉薬が苦手だとか、インフルエンザの検査をしてほしいとか。すぐに対応できるものもありますしね。せっかく受診しても、不安が解決されなければ時間の無駄になってしまいますし、悩みを話すだけで症状が改善に向かうこともあります。診療時間のことは気にしないで、いろいろと聞いてください。

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