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南須原 洋一 院長の独自取材記事

いずみホームケアクリニック

(葛飾区/青砥駅)

最終更新日:2019/11/08

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青砥駅から徒歩約5分、住宅街の中にある「医療法人社団双泉会 いずみホームケアクリニック」は、地域密着型医療という社会のニーズに応え、診療所、訪問看護ステーション、リハビリ事業所、居宅介護支援事業所が連携し「医療と介護」双方から患者と家族のサポートを行っている「双泉グループ」に所属する有床診療所だ。同院では在宅医療、外来診療、入院診療を行うとともに「認知症疾患医療センター」にも指定され、専門性の高い認知症診療も行っている。2018年から院長に就任した南須原洋一先生は、主に在宅医療に従事し、在宅医療を必要とする人々の「生活」をサポートすることをモットーに日々診療を行っている。今回は南須原先生に「医師として」また「院長」としてさまざまな話を聞いた。
(取材日2019年7月16日)

在宅医療への取り組み

こちらは在宅医療を中心とした双泉会グループの中核クリニックと聞いています。

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双泉グループは、クリニック13ヵ所、訪問看護ステーション5ヵ所、居宅介護支援事業所3ヵ所の運営を通じて地域密着型医療に取り組んでいます。その中で医療法人社団双泉会は、定期的に医療を受ける必要があるのに病院への通院が困難な方や医療面でサポートが必要な方に対し、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリ・通所リハビリ、訪問栄養・居宅介護事業所等のサービスを行ってきました。当院はその一翼を担う「在宅療養支援診療所」であり、外来診療・入院診療・健診機能も有しています。

在宅医療から始まったのですね。

当院は2007年に開業し、在宅医療に取り組んで10年余りになりますが、葛飾区は東京都23区内でも在宅医療を受ける方が多いといわれているエリアになりました。さらに現在、在宅でのお看取りの比率が高いのも葛飾区なのです。ご自宅での療養を希望される方が増えている昨今、その切実なニーズにお応えする医療機関としての役割を担えているのは、ここ10年余りで一番の成果ではないかと思っています。これからは、在宅医療についてもっと大勢の方々に呼びかけていくことも重要な役割と考えています。

先生ご自身の担当は外来診療と在宅医療、どちらなのですか?

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私は在宅医療を担当しています。もともとは形成外科出身で大学病院や総合病院で手術ばかりの日々を送っていました。しかしある時、まったく違う医療の世界を見てみたと考えるようになり、医局を離れて在宅医療の道を選びました。在宅医療を選んだのは、大学病院や総合病院に専門の科として設置している病院は、ほとんどなく、外来診療から派生した在宅医療というケースが多かったと思います。また、メスを使わない仕事ですし、医療を提供する場所が病院ではないということも、これまでとはまるで違う、自分にとっては取り組みがいのある医療だと思いました。当時は、ほとんど知識もありませんでしたが「習うより、慣れろ」の気持ちで在宅医療の現場に思い切って飛び込みました。

外来診療・入院診療、リハビリテーション室も設置

どのような診療が受けられますか?

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当院は、内科、皮膚科、認知症を専門としていますが、風邪や生活習慣病、健康診断などをはじめとする内科全般の治療、皮膚科診療も行っております。当院の患者さまはご年配の方が多く、年齢を重ねると複数の病気にかかることも珍しくないため、基本的にはどんなこともご相談いただけます。皮膚科は週1回専門のドクターが診療を行い、より高度な医療が必要になった場合などは連携する病院へ速やかにご紹介します。当院は東京都から認知症疾患医療センターの指定を受けたクリニックで、地域の認知症の方やそのご家族を支援するための推進役を担っているのが特徴の1つ。そのため、脳神経内科、認知症のスペシャリストが毎日診療を行っていますし、精密に検査を行うためにCTも設置しています。

訪問診療・外来診療以外の機能について教えてください。

訪問診療、外来診療の他では「認知症疾患医療センター」として専門分野の医師による認知症診療を行っています。地域の医療機関や介護保険サービスなどの社会資源につなげられるよう、または地域での見守り体制等が構築できるように認知症初期集中支援を葛飾区、医師会と連携して行っています。また、検査機器を豊富に取りそろえておりますので、ご自宅・施設で検査を受けることができます。

入院施設もあるようですが。

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当院は19床のベッドを備えた入院施設であり、「有床診療所在宅復帰機能強化加算」の届出クリニックです。在宅復帰への環境を整えながら退院をめざす患者さま、ご家族の方を支援いたします。在宅での生活がより良いものとなるように、療養生活を支援するための入院施設です。ご自宅での医療・看護処置の継続はもちろん、管理栄養士による手作りの食事、痛みの軽減、筋力の強化、動作をより安全で効率よく行えるようにリハビリ専門スタッフ(理学療法士・作業療法士)による個別リハビリを実施し患者さまをサポートしています。

在宅医療で最優先するのは、患者と家族の「生活」

先生が診療中に心がけているのはどんなことですか?

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一言でいえば、患者さまそしてご家族さまの「生活」をサポートすることです。在宅医療の最大の目的は、治療ではなく、その人らしく生きるためのサポートをすることだと思います。例えば、病気を治すことのみを目的とするなら嗜好品を制限することもありますが、在宅医療は「生活」をサポートすることが目的なので、生きがいとして嗜好品を楽しむことは止めるべきことでもないと考えています。私の考え方は、当法人の理念である「共に寄り添い、共に考え、共に成長する」、行動指針の一つである「その人らしい人生を送っていただくために全力を尽くす」に由来するのかもしれません。

診療後や休日はどう過ごしていますか?

休日は子どもたちと遊ぶことがほとんどです。子どもたちは小学校の低学年で、平日は仕事から帰ると寝てしまっているため、週末には平日の分を取り返そうとたっぷりコミュニケーションをとっています。毎週土曜日の夜は、小学校のPTAで知り合ったお父さんたちとフットサルをしています。年1回は、区の学校チームが集まって対抗戦をやっています。さまざまな勉強会・セミナーは、診療後の夜に開催されることが多く、極力参加するよう心がけています。また複数の介護関連施設と共同でいろいろな活動を行っていますが、先日も、一緒に活動している介護施設をお借りして、医療や介護を子どもたちに体験してもらうイベントを行いました。今回で3回目の開催ですが、大変盛況で地域のお子さんたちに楽しく医療・介護について学んでもらっています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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クリニックとしては、地域住民の方々が、生涯を安心して生活できるよう、これからもより良い医療・介護を提供していきたいと思います。「いずみホームケアクリニックに相談すれば安心」と地域住民の方々に頼っていただける存在になりたいですね。私個人としては、先に申しあげたとおり、ご自宅で療養する患者さま、そしてご家族さまの「生活」をサポートしていきたいと考えています。認知症やがん患者の方はもちろん、慢性疾患や難病で十分な医療・介護が必要な方々がその人らしく生活していくことを支え、ご家族さまが疲弊せず、ご自宅で明るく一緒に過ごせることに少しでもお役に立てればうれしいですね。

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