全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 宮崎県
  3. 宮崎市
  4. 南方駅
  5. まつだ歯科医院
  6. 松田 聡 院長

松田 聡 院長の独自取材記事

まつだ歯科医院

(宮崎市/南方駅)

最終更新日:2022/01/17

松田聡院長 まつだ歯科医院 main

宮崎市街地南部、まなび野の宮崎県立看護大学近く、スーパーマーケット前にある「まつだ歯科医院」。車いす用駐車場2台分を含む10台の駐車場は広々としていて、通院がしやすい。院長の松田聡先生は、父が上野町に開院した歯科医院を継ぐ形で、2000年にこの地域に移転開院した。多数の病院、歯科医院に勤務した経験があり、同院の診療内容も一般歯科を中心に、小児歯科、口腔外科、矯正歯科と幅広い。患者に寄り添って親身に話を聞き、一人ひとりの状況に合わせ適切なアドバイスに努める松田院長は、地域で親しまれている存在だ。そんな松田院長に、まつだ歯科医院がめざす医療はもちろん、地域の患者の健康を見据えた歯科診療について話を聞いた。

(取材日2021年11月26日)

診療以外でも地域の人々が集まる歯科医院として

待合室と診療室の他に「ライブラリー室兼子ども待合室」があります。こちらはどのようなスペースですか?

松田聡院長 まつだ歯科医院1

ここは診察を受けない方も気軽に利用できるスペースです。地域の方から譲り受けた本も収納していて、本を読んだり、町内会の集まりで使ったりしてもらっています。夏休みは子どもたちが集まっていますね。吹き抜けで天井が高く広い空間なので、ゆっくりできます。宮崎県出身の画家のリトグラフも展示しています。もともと、この歯科医院を開院した時から、バリアフリー施設として宮崎市福祉のまちづくり条例適合施設の基準も満たしています。当院はご高齢の患者さんもスムーズに利用いただけます。

歯科医師としては3代目だそうですね。この地に開院した理由をお聞かせください。

もともと大学病院に勤めていたのですが、宮崎市街地に開院していた父の歯科医院が道路拡張の影響を受けて移転することになったので、そのタイミングで私が引き継ぐことになりました。移転先をどこにするかいろいろと探す中、このエリアが候補にあがりました。ここは新旧の団地が集まっていて、幅広い世代の方が生活しています。高次医療機関の宮崎大学医学部附属病院や宮崎県立宮崎病院にも橋渡しがしやすく、静かな住宅街である点にも魅力を感じてこの場所に開院を決めました。

こちらはどのような主訴の患者さんが多いですか?

松田聡院長 まつだ歯科医院2

対応しているのは小児歯科、歯科口腔外科、歯科、矯正歯科と幅広いですが、虫歯と歯周病の患者さんが多く、一般の歯科診療がメインです。ただ、外科的処置が必要な際は、歯科口腔外科として、当院でも可能な範囲で対応しています。例えば舌のできものの切除を図って、検体を病理検査に出すといったことですね。大きな手術などは高次医療機関へご紹介します。また、「唾液が出なくて口の中が乾くため食事ができない」などと、症状の内容によっては内科へ橋渡しすることもあります。口の中のことであればまずは何でもご相談いただければと思っています。

食べ物や食べ方など細かく生活習慣のアドバイスをする

こちらのホームページでは特に大切にしている理念が書かれていますね。

松田聡院長 まつだ歯科医院3

主に6つの理念を掲げていますが、その中に「禁煙と脱メタボリック症候群を宣言し、体を動かし、バランス良く食べよく噛む健康的な心身育成の推進」があります。これは私の治療方針のベースになっています。痛くなったり悪くなったりしてから治療技術にだけ頼るのではなく、患者さんの普段の生活を見直して、改善していくことが大切だと思っています。しっかり噛んでよく食べて、きちんと休んで運動することですね。特に食べることと食べ方に重きに置いています。例えば左右両方の歯で噛むこと、やわらかいものだけでなく硬いものも食べること、栄養バランスが偏らないようにすることです。よく噛むことは消化や栄養吸収の面はもちろん、うま味も感じられ、歯にとっても全身の健康にとっても大切です。患者さんがしっかり食べられて、生活の質を上げていくためのサポートをするというスタンスです。

「しっかり噛んで食べる」ことが本当に大切なのですね。

噛めない、食べられないといった場合は必ずどこかに原因があるので、それが口の中なら、治療してしっかり噛めるように改善を図っていきます。食べる楽しみを取り戻せると、生活に潤いが出ますよね。当院は幅広い年代の患者さんがいらっしゃいますが、乳幼児なら、口の筋肉が発達するように、乳頭に吸啜する力を育てることが大切ですし、高齢で顎の筋肉が落ちている場合も、やわらかい食べ物から始めて徐々に固いものも食べられるように、訓練しながら指導していきます。歯は人によって年齢や個人差、遺伝的な要素で状態がだいぶ異なりますが、もしご高齢で歯を失っているような場合でも諦めることはありません。入れ歯を入れてしっかり噛める状態に向けてサポートしていきます。

具体的にはどのように患者さんにアドバイスするのですか?

松田聡院長 まつだ歯科医院4

普段何を飲んでいるか、歯をどれくらい磨いているか、運動はしているかなど、生活習慣をじっくり伺いますね。例えば、丸1日、食べたものを患者さんに記録として書いてきていただくこともあります。甘いものも食べず、よく歯も磨いているのに虫歯が多いという方がいたとして、細かく伺うことで、運動する際にスポーツドリンクをよく飲んでいるという背景が見えてくる可能性もありますね。このように、生活習慣を伺うと虫歯になりやすい原因の究明に役立つんです。また、今は子どもでも肥満が増えています。1日中、だらだら食べたり間食したりすることが多い子は、虫歯はもちろん将来の健康にも関わってきますので、親御さんに「冷蔵庫に入っているジュースを、お茶に変えてみるのはいかがでしょう」とアドバイスすることもあります。最近は糖尿病と歯周病の関連性も話題になっていますしね。

糖尿病と歯周病の関連について詳しく教えていただけますか?

口の中が荒れている場合などは、初診で伺うこともあります。糖尿病の患者さんは歯周病があることが多く、歯周病が進んだ患者さんは糖尿病を持っていることも多いんです。宮崎市郡歯科医師会では「宮崎市歯科健診」を推奨していますが、そちらでは、歯科医院で血糖値測定もしています。血糖値から、歯周病になりやすいかをチェックしているんですね。特に定期的に歯科に通える方は良いのですが、何年も検診に来られない場合などは歯周病が悪化していることも多いので、できるだけ患者さんの意識も高めていただき、歯周病の進行を食い止めていかなくてはいけないと思っています。

「よく噛んでしっかり食べられているか」を重視する

患者さんと接するときに大切にしていることはありますか?

松田聡院長 まつだ歯科医院5

やはり、しっかり食べられているかどうかが一番なので、その観点から診療していきます。患者さんそれぞれの状態に合わせて治療の選択肢を提案するようにしています。極端な話ですが、歯茎だけでも食べられる場合もあります。でもどんな場合でも、栄養を取って、体が衰えていかないようにと気をつけています。食べられないからといって食べないままでいると、体力は落ちていきますし、お口の状態も悪くなっていきますので。

歯科医師としてやりがいを感じるのはどんなときですか?

歯科医療を通して、患者さんが喜んでくださったり、快適に過ごすためのサポートができたりすると、とてもうれしいですね。例えば、入れ歯が合わないことが原因で食事が取れないという高齢の方でも、入れ歯を新しく作り直し、食事の取り方を見直したり、繰り返し訓練したりすることできちんと食べられることをめざせ、体力の回復を促すこともできるんですね。一人で動けるようになると、いろいろなところに出かけられるので、生活が楽しくなり、より充実した日々を過ごしていただけるのではないかと思います。

休日はどのように過ごしていますか?

松田聡院長 まつだ歯科医院6

私自身が太っていると、患者さんへの生活のアドバイスも説得力に欠けてしまうので、マラソンをしたり、ジムに行ったり、水泳をしたりして鍛えています。普段からたくさん動いて、バランス良く食べて栄養を取るという基本を大切にしています。また、タバコも歯周病に良くないので禁煙も推進していますよ。

最後に今後の展望をお聞かせください。

まなび野のこの地域で、引き続き患者さんをしっかり見守っていきたいと思っています。ご家族の事情やお仕事の状況などによっては忙しくて通院できなくなる方もいますが、検診のお知らせはがきを出してフォローしていますし、「フッ素のうがいが虫歯予防に良いですよ」といったホームケアのアドバイスをお電話でさせていただくこともあります。患者さんと一緒に、100歳まで自分の歯で噛めることを目標に、これからもここで頑張っていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/3万円~

Access