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高村 伊都子 院長の独自取材記事

小児歯科さくらクリニック

(北九州市小倉南区/徳力公団前駅)

最終更新日:2026/07/15

高村伊都子院長 小児歯科さくらクリニック main

北九州モノレール徳力公団前駅の目の前にある「小児歯科さくらクリニック」。2005年の開業以来、小児歯科専門クリニックとして多くの子どもたちの診療に尽力しながらも、子どもが生涯自分の歯を、そして将来その子が親になったときに自身の子の歯を守っていけるよう、口腔内ケアの習慣づけを重視している。「口の中のことは小さい頃から手をかけて教育していくことが大切です。次の世代を育てるのは、小児歯科の重要な役割だと思います」と話すのは、高村伊都子(たかむら・いつこ)院長だ。先輩ママとして子育て真っ最中の親たちをサポートしたいという気持ちも強い。「何か困った際に頼れる場所になれたらうれしいです」と語る、何でも相談したくなるような気さくな笑顔の高村院長に、小児歯科診療への思いを聞いた。

(取材日2026年5月25日)

診療前後の子どものケアを徹底し、多くの目で見守る

こちらの診療の特徴を教えてください。

高村伊都子院長 小児歯科さくらクリニック1

小児歯科専門のクリニックで、初診で受け入れているのは0歳から中学3年生、つまり15歳までですが、その後も通い続けてくださり、大学生になっても通院してくれる患者さんもいます。虫歯の治療や予防歯科、歯科口腔外科的な処置、歯並びを整えるための咬合誘導などに対応しています。3歳以上のお子さんには、初めて歯科治療に入る前にまず、「話して、見せて、やってみる」トレーニングをして、歯科という環境に慣れてから治療に入ります。ですが緊急を要する場合は別です。スタッフが温かく声かけしながら、一人ひとりの状況を考えて適切に処置します。また大学病院と連携を取っているので、全身疾患のあるお子さんや院内で対応できない治療などは患者さんと話し合い、広い選択肢の中から選んでいただけるようにしています。

診療体制はどのようになっていますか?

歯科医師は私、矯正担当、大学病院の小児歯科医局から来ている先生の3人体制です。歯科衛生士3人、そして歯科助手が3人います。保育士の資格を持ったスタッフもいて、診療前後にお子さんの精神的なケアをするという重要な役割を担っています。泣いた子にどう語りかけ、笑顔にして帰すか。当然お子さんは一人ひとりタイプが違いますから、その子に寄り添った方法で、臨機応変に対応します。性格や気づいたことなどまですべてカルテで情報共有し、口の中のことだけでなく、お子さん自身を理解できるよう努めています。また、低年齢児は絶対に放置できませんから、1人のお子さんに必ず2人以上で対応します。多くの目で様子を見守ることで、ちょっとした変化も決して見逃さないようにします。親御さんにも、心配なことがあれば何でも話してくださいとお伝えしています。

待合室から中の診療室の様子がよく見えるようになっていますね。

高村伊都子院長 小児歯科さくらクリニック2

当院では、3歳以上のお子さんは原則1人で診療室に入り、治療を受けていただいています。それくらいの年齢になると、私たちの話をきちんと聞く力があります。もちろん泣く子もいますが、少しずつ練習を重ねていけば大丈夫。子どものケアに慣れたスタッフがしっかり丁寧に対応していますので、お任せください。それでも親御さんはご心配だと思いますので、待合室から中の様子がよく見えるよう、可能な限りガラス張りにして、診療を可視化しています。個室もありますが、そこもガラス張りです。なお、親御さんが診察室への同席を希望される場合は、問診票でご意向を聞き、対応しています。クリニックの外からも中の様子はよく見えますので、ご安心くださいね。

小児矯正のほか、習癖や態癖へのアプローチも

最近はどのような患者さんが増えていますか?

高村伊都子院長 小児歯科さくらクリニック3

お子さんの歯並びを幼少期から気にされる親御さんが多く、小児矯正のニーズが高まっています。1〜2歳のお子さんの歯並びを心配して来られる親御さんもいますが、矯正をスタートできるのは幼稚園年長さん頃からが一般的です。負担の少ない床矯正装置やマウスピース型装置を用いながら、早めにアプローチすることができます。その後、永久歯を正しい噛み合わせに導くための咬合誘導に移行します。本格的な歯列矯正が必要になるケースもあります。また、口腔機能が低下しているお子さんも多く、頬・口・舌の筋肉の低下が生涯にわたる健康に影響することがあります。当院では矯正専門の歯科医師が常勤し、歯科衛生士も口腔機能のスペシャリストとして、トレーニングを担当しています。発達障害のお子さんや他院での治療が難しかったお子さんの受け入れにも取り組んでいます。お子さんの成長を見据えたご提案をしていますので、ご相談ください。

虫歯治療においては、どのような工夫をされていますか?

乳歯の虫歯は進行がとても早いんです。虫歯がたくさんある場合、恐怖心が強いお子さんは毎回の治療が負担になりますし、親御さんが忙しくてなかなか通院の時間が取れないこともあり、その間に悪化してしまうことがあります。その場合、通常より多くのスタッフを投入して、1回の治療で複数本の治療をまとめて行う「ブロック治療」を採用しています。子どもを何度も泣かせたくない、治療回数をなるべく減らしてあげたいという気持ちで対応しています。歯科治療への恐怖心や嘔吐反射が強い子には笑気吸入鎮静法が役立ちますが、パルスオキシメーターを装着し血中の酸素を計り、呼吸の管理をしながら使用しています。また、最近ではレーザーを用い、痛みの少ない治療もめざしています。

親御さんたちへ何か伝えたいことはありますか?

高村伊都子院長 小児歯科さくらクリニック4

お子さんを怖がらせないであげてほしいとは思います。「歯医者さんは怖いよ、痛いよ、でも頑張りなさい」というのでは、治療に対する協力は得られません。もっと気軽に「私たちに会いに来る」ような感覚で来院していただければと思います。また、虫歯が多い場合、やはり家庭内の環境や食生活、歯磨きなど根本的なところを改善しないといけないケースもあります。泣きながら治療を受けているお子さんを見て心を痛められるのであれば、これを繰り返さないように生活を変えるのは親御さんの責任だと考えています。最近はSNSやインターネットで多くの情報を調べられる親御さんが増えていますが、まずは受診されてご相談ください。母として、また歯のプロとして、子育ての悩みに寄り添いながら親御さんの意識を変えていくのも、私たちの仕事だと思っています。

子育ての悩みを打ち明けられるような場所に

ところで、こちらを開業されるまでの経緯を教えていただけますか?

高村伊都子院長 小児歯科さくらクリニック5

福岡歯科大学を卒業後、尊敬する小児歯科を専門とされる先生のもとで働きながら経験を積みました。小児歯科は女性として子育てにも寄り添うことができる、一般歯科以上のやりがいを感じ、この道を突き進んできました。1998年に夫が開業した歯科医院で小児歯科を担当していましたが、より子どもたちが通いたくなるようなクリニックをつくりたいという想いが強くなり、2005年にこちらを開業しました。私は夫の歯科医院のある地域で保育園医・学校歯科医を担当しているので、そちらにも時々顔を出しています。私の子どもは2人とも大学生になり、子育てもひと段落。子どもが幼稚園生の頃に開業したのですが、子どもの成長とともに、このクリニックも成長してきたのだと、うれしく思います。

今後の展望を聞かせてください。

開業して20年、小さい頃から当院に通い、巣立っていくお子さんも増えてきました。久しぶりに会うと驚くほど大きくなっていて、でも変わらずかわいくて、この子たちが将来親になったとき、自分の子どもを連れてきてくれるようなクリニックにしていきたいと思っています。発達障害のお子さんなど、他院では対応が難しかったお子さんが「ここなら来られる」と感じてもらえる場所であり続けたいですね。そして当院のスタッフも長く勤めてくれている人が多くなりました。子どもを産んでも働き続けられる、そんな職場環境を大切にしていきたいです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

高村伊都子院長 小児歯科さくらクリニック6

開業から20年たちましたが、お子さん、そして親御さんとしっかりコミュニケーションを取りながら信頼関係を築き、親御さんたちのいろんな悩みをいつでも聞けるよう、温かい雰囲気を大切にしてきました。開業時から「口の中のことは、小さい頃から手をかけて教育していくことが大切」という気持ちは変わりません。地域の子どもたちの歯と健康を、これからも見守り続けていきたいです。当院が、子育てする中での頼れる場所となれたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

床矯正装置を用いた矯正/14万3000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/8万8000円~