岡本 徹 院長の独自取材記事
岡本歯科医院
(大田区/鵜の木駅)
最終更新日:2026/07/01
「岡本歯科医院」は、先代から55年以上にわたり地域に根差して診療を続けてきた。院長の岡本徹先生は1990年より同院に勤め、2015年に2代目院長として同院を引き継いだ。「患者さんファースト」を掲げ、患者が納得してから治療を始め、無理強いはしないという姿勢を大切にしている。「患者さん自身の歯で、生涯おいしく食べられるように」という想いのもと、患者一人ひとりに向き合ってきた。剣道に長く取り組み、地元剣友会の会長・師範も務め、地元からの信頼も厚い岡本院長。患者との信頼関係を大切にする岡本院長に、診療にかける想いや今後の展望などについて詳しく聞いた。
(取材日2026年6月12日)
「痛くなる前に通う」を当たり前に
どのような患者さんが多く通われていますか?

赤ちゃんからご高齢の方まで幅広く来ていただいていますが、特に50代以降の方が多いですね。長く通ってくださる方が多く、30年以上通っている方や先代の頃から続けて来てくださっている方もいます。最近はクチコミやご紹介で新しく来られる方も増えています。定期的な通院やメンテナンスで通っている患者さんも多いです。間隔はその方の状態に合わせて提案していますが、中には毎月来たいという意識の高い方もいらっしゃいます。
歯周病など、予防歯科に注力されているそうですね。
はい。家を建てるときに基礎工事が大切なのと同じで、いくらよいかぶせ物をしても、土台となる自分の歯や歯茎がしっかりしていなければ、崩れてしまいます。まずは歯茎を健康な状態に保つことが、生涯にわたって自分の歯でおいしく食べることにつながります。例えば、歯周病は「サイレントディジーズ」ともいわれ、静かに進んでいきます。虫歯も同じで、しみる頃にはかなり進んでいることが多いです。しかも歯が磨けているかどうかは、自分ではなかなかわからないものですよね。定期的に来ている方でも、いつも同じところが苦手で磨き残しがあったりします。だからこそ、痛くなる前のケアが大切です。歯周病のなりやすさには個人差があり、ご高齢の方でもしっかりとケアできている方はいらっしゃいます。唾液の質なども関係しますが、一番はやはり歯磨きの仕方だと私は思っています。
患者さんとのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか?

初めての方には、まずご要望やお考えをしっかりと聞くようにしています。その上で説明して、納得していただいてから始めることを基本にしています。無理に押しつけることはしませんし、患者さんが嫌がることはしません。ただ、患者さんに必要なことはきちんとお伝えします。最初の問診票で、「保険診療を希望するか」「保険適用外の治療は考えているか・相談したいか」といった項目に答えていただいて、それを参考にしています。保険診療を希望されている方にも保険適用外の治療についてもご説明することもありますが、無理強いはしません。
自分の歯で、生涯おいしく食べるために
「患者さんファースト」を掲げていらっしゃいますね。

治療の丁寧さももちろんですが、それと同じくらい声かけを大切にしています。始める前には「この前治療したところはどうですか。今日は、前回お伝えしたところを治療しますね」と確認してから入るようにしています。また、治療が終わったあとも「今日はここを治療しました。次回はここを治療しますね」と話すようにしています。長い期間治療が必要だった患者さんが治療を終えられた際は「これまで大変でしたが、最後までよく頑張りましたね」「この状態を保って、また定期的にチェックしていきましょう」といったふうに声をかけるようにしています。特別なことではないのですが、そうした一言があるだけで、患者さんの気持ちはずいぶん違ってくるのではないかと思っています。
痛みや恐怖心のある患者さんには、どのような配慮をされていますか?
なるべく痛みの少ない治療をしたいと思っています。歯科医院に行くのが嫌になったり、治療の途中で通院しなくなったりするのは、治療が痛いからということもあります。治療を中断してしまうとさらに悪化してしまい、削って詰めるだけでは終わらず、神経を抜くような大がかりな処置になってしまうこともあります。ですから、当院では普通に打つと痛い麻酔の注射も、ちょっとした工夫で痛みが減るように心がけています。痛みが生じそうなときは、もちろん麻酔をしますし、できるだけそっと処置をし、声をかけながら進めるようにしています。できるだけ安心していただけるように心がけていて、患者さんに和んでいただきたく、抱えて落ち着けるようクッションを用意しました。
最近は院長先生の息子さんも診療に加わっているとお聞きしました。

息子が週に1回、月曜日に歯科医師として診療に入るようになりました。息子はインプラントやマウスピース型装置を用いた矯正、ホワイトニングなども行うので、歯科医院として診療の幅が広がったと思います。スタッフも長く勤めてくれている人が多く、30~40年務めているスタッフもいるんです。長く一緒にいると、患者さんとも友達のような親しい関係に、自然となっていきますね。
地域に根差し、気軽に相談できる存在に
診療方法で迷われている患者さんには、どのように対応されていますか?

すぐに決められない場合には、選択肢を整理し、ご説明することもあります。例えば入れ歯の場合、保険診療の入れ歯と自由診療の入れ歯では、やはり違いがあります。選ぶ素材や方法が変われば、食べる時の状態や食べやすさも変わってきます。最近はご自身でいろいろ調べて来られる方も増えています。すでにお持ちの保険診療の入れ歯ではうまくいかず、食べられない・痛いといったお悩みを解決したくて当院を見つけて来てくださる方も多いですね。
患者さんにはどのようなタイミングで来てほしいですか?
少しでも違和感があれば来ていただきたいですし、何もなくても検診に来ていただくのが理想です。痛いから行くのではなく、痛くなくても来院してクリーニングを受けていただき、定期的に続けていただく。その際に何か見つかれば早く対処できます。逆に「痛い」と言って来られる頃には、すでに重症化していることも多いんです。ですから、何もないけれど行く、というのが一番良いタイミングではと思っています。
地域の歯科医師会の仕事もされているそうですね。

はい。自院にこもっての診療だけではなく、歯科医師同士の横のつながりを育てるといった広い範囲での活動も、歯科医師には必要だと考えています。皆で力を合わせて働きかけていかないと、行政との連携も良くなりません。現在、生涯を通じた歯科検診を推進するための取り組みが行われています。痛いときだけでなく、何もなくても通っていただくという予防の大切さを、自院だけでなく地域全体に広げていけたらと思っています。
今後の展望と、読者の方へのメッセージをお願いします。
今の良い状態を保ちながら、地域の方が「何かちょっと変かな」と思ったときに気軽に来ていただけるところであり続けたいですね。歯はご自身にとって大切なものですから、なくしてから後悔するより、なくさないように良い状態を保っていくのが理想です。そのために、定期的な検診とクリーニングに来ていただけたらと思います。歯科医院はたくさんありますから、通う中で「この先生は合うな」と思える先生を見つけるのが一番です。気軽に相談できる先生を見つけていただきたいですね。今後も、変わらず地域に愛される歯科医院であり続けられたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/1万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/60万円~、自由診療の入れ歯/12万8000円~、インプラント35万円~

