北野 泰啓 理事長の独自取材記事
やすひろ歯科クリニック
(加古川市/加古川駅)
最終更新日:2022/11/15
加古川駅より南西方向1.6km。加古川市加古川町にある「やすひろ歯科クリニック」は、2003年の開業から19年にわたって地域住民の口腔環境を支える歯科医院だ。院長を務める北野泰啓先生は、180cmを超える長身でスポーティーな明るい先生。スタッフとともにいつも笑顔で患者に接する北野院長は、スタッフによると「子どもにも大人にも人気のある先生」だという。日差しが差し込む院内は明るく、先進の治療機器も備える。多彩な治療メニューと患者に寄り添う心で患者を笑顔にするために奮闘している北野院長。今回は笑顔と笑い声があふれる院内で、北野院長の診療に関するこだわりや今後の展望など、詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2022年10月20日)
歯科医院嫌いだった歯科医師が、うそのない歯科医院を
天井が高く開放感があって、光があふれる明るい歯科医院ですね。
ありがとうございます。開院するにあたって、私がこだわったことの一つが「明るくて圧迫感のない空間を作ろう」ということでした。これはなぜかというと、「歯科医院」の持つ印象があまり良くないからです。一般的に歯科医院というと、「痛いことをされる」「何をされるかわからなくて怖い」など、ネガティブなイメージを持っている人が多いと思います。実際に私自身もそうでしたし、少なくとも「行きたい」と思える場所ではなかった。自分で歯科医院を作るのなら「行きたい」とまではいかなくても「行ってもいい」場所ではあってほしい。そのためには、明るく開放感のある歯科医院を作りたかったんです。私は身長が180cm以上あり体が大きいので、狭い場所だと患者さんに圧迫感を与えてしまいますからね。
先生は子どもの頃、歯科医院が苦手だったのですか?
苦手でしたね。できれば行きたくなかったですし、痛くなってから仕方なく行くところでした。だから、患者さんが「できれば行きたくない」と思う気持ちはよくわかります。独特の匂いや音も怖いし、自分が見えない場所に器具を入れられるのも怖いですよね。何をされるのかよくわからないし、自分は寝て、口を開けて委ねるしかできない。これは信頼関係がなければ、嫌だと思います。それなのに歯科医師になったのは、そういうイメージを変えたかったから。ですから、怖くない、ちょっと楽しい歯科医院を作っていきたいと思っています。働く人も患者さんもみんながニコニコできるような、そんな歯科医院になりたいです。
そんな先生が、診療で特に心がけていることはありますか?
うそをつかないことです。よく「痛かったら手を挙げてくださいね」と言われて手を挙げたのに、「頑張ってくださいね」と治療を続けられることがありませんか? 私は「だったら最初から言うなよ」と思うんですよ。だから、うそをつくことなく、不安を取り除けるように気をつけています。そのためには大人も子どもも同じで、まずは正直に話をすることです。何のための治療で、何をするのか。また、痛みに関すること、治療にかかる期間も正直に言います。我慢してほしいことがあれば、それも事前にお話しします。もちろん、できるだけ痛みに配慮した治療を心がけていますし、「早く終わって痛くない」が一番良いと思っていますので、最大限お応えできるよう努力することをお約束します。
虫歯治療からインプラント治療まで、幅広い治療を提供
どのような患者さんがいらっしゃるのでしょうか?
近隣にお住まいの方を中心に、幅広い年齢層の方にお越しいただいています。主訴も虫歯の治療などの一般歯科から、矯正、インプラント治療など幅広いです。開業して19年たちますので、開業以来のお付き合いの患者さんも多く、気心の知れた方も増えてきました。皆さん、とても温かい方々なので、自分は本当に患者さんに恵まれているなと思いますね。また元気なお子さんたちも、スタッフや私と仲良くしてくれていますので、これからの成長もとっても楽しみです。加古川は人とのつながりが深い地ですので、これからもその輪の中で地域の皆さんのお役に立つことができればと思っています。
一般歯科治療から審美歯科まで、幅広い診療をされていますね。
患者さんの要望に応えようと思ったら、幅広い治療が必要だと思いますので、セミナーや勉強会には積極的に参加して学びを深めています。特に近年は、審美的な面での意識が高い方も多いので、矯正治療以外にも審美歯科にも注力しています。歯や口元の見た目で悩みがあったらぜひ相談してください。また、私は口腔外科出身ですので、外科処置は得意です。インプラント手術も数多く経験していますし、事故によるけがやお口の中のできものへの処置も行うこともできます。歯はもちろんですが、口の中や唇、顎など、困ったことがあれば気軽にご相談ください。
マイクロスコープやCT、口腔内スキャナーなど、設備も整っていますね。
より良い治療のためにも、患者さんへのわかりやすいご説明のためにも、治療機器にはこだわっています。精密な治療のためにはマイクロスコープが、患者さんへの詳細な説明のためにはCTや口腔内スキャナーがとても役に立っていますね。患者さんへ説明していて思うのは、やはり「実際に見る」ことは安心につながるということです。治療前と治療後の変化を画像でお見せすれば、喜んでいただけることも増えます。特に、歯の根っこや奥歯の治療は自分では見えませんので、何をしているかよくわからない。わからないことは不安につながりますので、当院では細かな治療でもできる限り画像でお見せして安心していただくようにしています。
スタッフや地域との深い絆で、より良い治療の一歩先へ
スタッフの皆さんとも仲が良い様子が伺えます。
そうなんです。明るく元気なスタッフが集まってくれているので、院内はいつも楽しい雰囲気だと思います。患者さんに褒めていただけることも多いですし、何より私自身がいつも楽しく仕事をさせてもらっていますね。中には娘くらいの年齢のスタッフもいますけれど、私が悪い時には「院長が悪い」としっかり指摘してくれます。自分で気をつけているつもりでも、気づけてない部分をズバリ指摘してもらえるのは本当にありがたいですね。スタッフは私のことをよく理解してくれているので、その人たちの指摘は正しいと思いますし、素直に謝って反省することができます。みんなから学ぶことも多いので、これからもみんなが楽しく働けるような環境を整えていきたいです。
先生が感じる「やりがい」はどんなことでしょうか?
やはり患者さんが「ありがとう」「来て良かった」とわかってくれることですね。誰かの役に立ちたくて医療の世界を志し、技術を身につけたくて歯科医師を選んだので、誰かが自分の治療で喜んでくれる姿が何よりもうれしいです。また、人とのつながりができていくこと。自分の歯科医院は駅から多少離れても、店舗型ではなく土地に根づいた形で作りたかったのは、その地に住む人たちと本当に長い付き合いをしていきたいと思ったから。実際に、たくさんの人に足を運んでいただき、信頼して治療を任せてくださる。それは、患者さんと私たちが信頼の絆で結ばれたからだと思います。その気持ちを無駄にせず、これからも大事に育てていきます。
それでは最後に、今後の展望を聞かせてください。
難しいことではなく、とにかく「来て良かった」と思ってもらえるために頑張るつもりです。歯科医院がたくさんある今、より良い治療をするのは当たり前だと思います。だから、私たちがめざすのは「より良い治療のさらに先」。歯科医院を「治療技術を提供する場」ではなく「心も体も癒やせる場所」にすることです。より良い治療をするための環境や設備、治療技術の研鑽ももちろんですが、それ以上に「心に寄り添うこと」を大切にしていきたい。そのためにも、スタッフみんなで力を合わせて、患者さんを「私たちの歯科医院へようこそ」と、笑顔で迎えられたらと思います。小さなお子さんも大人の皆さんも、もし悩んでいることがあれば気軽に来ていただきたいです。皆さんのご来院をお待ちしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円~、矯正治療/5万5000円~(治療法によって異なります)、セラミック/5万5000~(種類によって異なります)