全国のドクター9,189人の想いを取材
クリニック・病院 158,628件の情報を掲載(2024年4月27日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 加古川市
  4. 加古川駅
  5. ふじお歯科クリニック
  6. 藤尾 恭人 院長

藤尾 恭人 院長の独自取材記事

ふじお歯科クリニック

(加古川市/加古川駅)

最終更新日:2024/04/25

藤尾恭人院長 ふじお歯科クリニック main

加古川駅から徒歩1分にある「ふじお歯科クリニック」。1996年の開業後、2010年に現在の場所に移転し、より利便性が向上した。藤尾恭人院長のモットーは「痛みが少なく、なるべく歯を削ったり抜いたりしない体に優しい治療」。患者の主訴を丁寧に聞いて診察した上で、いくつかの治療方法を提示。それらのメリットとデメリットの両方を伝え、治療方法は患者自身に選択をゆだねるという。同院で力を入れるのが、審美面に配慮した入れ歯であるノンクラスプデンチャー。金属製のばねがなく入れ歯が目立ちにくいことに加え、使い心地の良さに期待できるという利点がある。割れやすいというデメリットには可能な限り院内修理で対応し、長く使い続けられるよう尽力する。藤尾院長に、診療内容や診療へのこだわりを聞いた。

(取材日2024年1月25日)

患者の生活の質向上に配慮した負担の少ない診療

歯科医師をめざした理由と開業までの経緯を教えてください。

藤尾恭人院長 ふじお歯科クリニック1

祖父は眼科医師、父は医療関係の行政職と、身の回りに医療従事者が多く、自然と医師や歯科医師を志すようになりました。祖父は幼稚園や小学校の校医なども務めていました。祖父が地元の方々と交流しながら、地域医療に貢献する姿を今でも覚えています。歯学部に進学したのは、勤務医として働くのではなく、早く独立開業できる道に進みたいと考えたからです。長崎大学歯学部に進学し、卒業後は神奈川県、京都府、大阪府の病院に勤務しました。一般的な歯科診療に加え、多くの口腔軟組織疾患の診断をしてきました。その後、明石市にある歯科クリニックで研鑽を積み、1996年に開業。今の場所に移転したのは2010年のことです。加古川市に開業したのは、父が加古川市の保健所などで勤めていた時期があり、知り合いも多く、良い場所だと勧められたことが一番の理由です。

どのような患者さんが多いのでしょう?

朝早くや夜の時間帯はお勤めの方が多いですね。通勤の途中にも立ち寄りやすいよう、朝は8時30分から、夜は7時まで診察を受けつけています。平日の昼間は近隣のショッピングセンターでの買い物の行き帰りに立ち寄られる年配の方や主婦や主夫の方がメインです。その他、休日には学生さんもいらっしゃいますし、この地域の幅広い年代の方にご来院いただいていますね。また、クリニックのすぐ前のバス停から加古川中央市民病院行きのバスが出ているので、市民病院に定期的に通院されている方もよくいらっしゃいます。主訴としては、歯の詰め物が取れた、歯が痛い、歯茎が腫れているなどの、ごく一般的な口の中の不具合が中心です。

診療において、心がけていることはありますか?

藤尾恭人院長 ふじお歯科クリニック2

体に優しく、患者さんの生活の質向上を一番に考えた診療を心がけています。そのためには、まずは主訴をしっかりと知ることが大切です。問診票をもとに、どこが痛いか、どういった症状が気になっているかといったことを丁寧に聞き取り、診療にあたります。糖尿病や高血圧症など全身疾患をお持ちの方も多いので、主訴以外にもそれらの疾患の状態や通院期間、飲んでいる薬などについてもこまやかに確認しています。疾患の状態が思わしくない場合は、その診療科の主治医に歯科治療が問題ないかを確認してから、治療内容を提案させていただいています。治療のモットーはできるだけ痛みを少なくすること。治療に関するメリットとデメリットは必ずお伝えしています。どんな治療にもリスクはありますから、きちんとお伝えした上で患者さん自身に納得して治療内容を選んでいただきたいと思っています。また、自由診療は希望がない限りお勧めしませんのでご安心ください。

入れ歯とわかりにくいノンクラスプデンチャー

こちらではどのような歯科治療が受けられますか?

藤尾恭人院長 ふじお歯科クリニック3

虫歯や歯周病治療などの一般歯科から小児歯科、審美面に配慮した診療まで幅広く提供しています。病院での勤務が長かったので、口内炎などの口腔内組織の所見に対しても対応可能です。審美面に配慮した診療ではマウスピース型装置を用いた矯正やホワイトニングの他、虫歯や歯の脱落時にはご希望があればセラミック素材を用いた治療の提案もしています。歯周病治療ではレーザーのほか、漢方の要素を取り入れた歯磨き粉などを補助的に取り入れています。興味があればご相談ください。

入れ歯治療にも力を入れていると聞きました。

部分的な歯の脱落の場合、インプラント治療も良いのですが、患者さんの状態によっては適さないこともあります。入れ歯はインプラントのような顎の骨に人工歯根を埋入するなどの外科的措置をする必要がないので、体への影響が少なく、ご高齢の方や全身疾患がある方の安心に配慮した治療といえます。将来寝たきりになるなどで自分で口腔内のお手入れがしにくい状態になった場合でも、入れ歯は外して洗浄ができるので、他者によるお手入れにおいて利便性が高いといえます。また、入れ歯自体は型採りを含めて通常3~4回の通院でできあがります。歯を失う前の状態に早く近づけやすいのも良いところではないでしょうか。デメリットとしては、保険診療の部分入れ歯の場合は金属の引っ掛け部分が見えて審美性に難があることや、歯茎が痩せてきたらフィット感が低下し噛む力も弱まるので修理が必要なことが上げられます。

ノンクラスプデンチャーとはどのようなものでしょうか?

藤尾恭人院長 ふじお歯科クリニック4

ノンクラスプデンチャーは金属の引っ掛けるパーツがなく、やわらかい樹脂製の素材でできた入れ歯です。審美性に配慮され、一見入れ歯とわかりにくいのが特長です。それに加え、床で歯と歯茎を覆って固定するので、着けた時の違和感の軽減が期待できるという利点もあります。治療時に歯を削らないので、負担の少ない治療と言えると考えています。デメリットはやわらかい分割れる可能性があることと、しっかりした歯が数本残っていることなど適用に条件があること、保険診療で作製できる入れ歯と同様に歯茎が痩せてきたら修理が必要となる場合があることなどです。当院では定期検診の際にチェックして、必要あれば修理できるようにお作りしています。また、床が金属製のタイプもあります。強度が高いため割れにくく、上顎に着用する場合は金属部分がほとんど見えません。薄いのでしゃべりやすさも期待できますね。

歯が長持ちしていると言われるような診療をめざす

理想の診療はどんなものでしょうか。

藤尾恭人院長 ふじお歯科クリニック5

「先生に治療してもらった歯や入れ歯が長持ちしている」「先生の所で作ってもらった入れ歯はとても合う」と言ってもらえるような治療をめざして、日々診療に携わっています。長年歯科医師をしていますが、治療に多少時間がかかったとしても、治療後になるべく長持ちすることを目標に掲げて治療にあたっています。また、入れ歯だけではなく、歯が残っている方に対しては、ジルコニアやセラミック、ブリッジも行っております。若い頃は納得がいく治療ができないこともありましたが、それをばねに努力を重ねて、今も自分の理想とする治療に向かってまい進しています。

リフレッシュ方法や健康を維持するためにされていることはありますか?

今はスイミングですね。昔はゴルフをしていたのですが、腰を悪くしてしまったんです。腰に負担がかからない運動をと考えて、スイミングにたどり着きました。週2回ほどフィットネスクラブで泳いでいます。運動後に入る温泉もリフレッシュになっていますね。また、電車が好きなんですよ。特にディーゼルカーなど古い電車が好きで、日帰りでローカル線に乗りに行ったり、私の子どもも電車が好きなので、一緒に電車の旅に出かけたりしています。精巧な鉄道模型をたくさん集めていて、それを子どもと一緒に走らせる時間も癒やしのひとときですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

藤尾恭人院長 ふじお歯科クリニック6

常に新しい技術にもアンテナを張っています。ただ、新しい技術にはリスクもつきもの。いくつかの新技術は、危険性がないことが実証されたら取り入れたいと考え、いろいろな研究の情報を集めているところです。当院は私の代で終わりではなく、次の世代に引き継いでいきたいとも思っています。そのために健康に気をつけつつ、まだまだ頑張っていきます。「痛みが少なく、歯をできる限り削ったり抜いたりしない、体に優しい治療」をモットーに、これからも努力します。歯や口の中の状態で気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

入れ歯(ノンクラスプデンチャー)/8万8000円~、入れ歯(ノンクラスプ金属床)/19万8000万円~、入れ歯(金属床)/16万5000万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、セラミックを用いた補綴治療(ジルコニアインレー)/3万8500円~、セラミックを用いた補綴治療(ジルコニアクラウン)/5万5000円~、ホワイトニング(オフィス)/3万8500円、ホワイトニング(ホーム)/1万780円~

Access