高橋 智世 先生、高橋 淳一 先生の独自取材記事
にしおか歯科医院
(福岡市西区/九大学研都市駅)
最終更新日:2026/08/12
九大学研都市駅から車で約5分、福岡県立玄洋高校前に立つ、洋風建築が印象的な「にしおか歯科医院」。1995年に西岡秀高理事長が開業して以来、地域の歯の健康を守り続けてきた。2019年に西岡理事長の娘夫婦である高橋智世先生と高橋淳一先生が加わり、現在は常勤歯科医師5人体制となり診療の幅を広げている。補綴や口腔機能を専門とする智世先生と歯周病を専門とする淳一先生をはじめ、専門の異なる歯科医師が連携し、虫歯治療から専門性が求められる症例まで対応。近年は治療と予防のスペースを分けるべく、予防・メンテナンス専用ルームを新たに設けるなど、予防にも力を注ぐ。0歳から100歳まで通えるかかりつけ歯科をめざす2人に、新体制や専門の診療、今後の展望について話を聞いた。
(取材日2026年7月7日)
専門の異なる歯科医師が連携する新たな診療体制
現在の診療体制を、役割分担も含めて教えてください。

【智世先生】5年前と比べて患者数が増え、専門性を要する症例も多くなりました。そこで常勤の歯科医師が男女1人ずつ加わり、現在は5人体制です。加えて月に1〜2回、矯正歯科と口腔外科の専門歯科医師に来てもらっています。基本的な治療はみんなで担当し、歯周病が進んでいれば淳一先生、補綴や歯科治療に強い恐怖心がある方は私が加わる形で連携しています。父も昔からの患者さんの診療や急患対応などで頑張ってくれています。
【淳一先生】私はこれまで歯周病を中心に診てきましたので、治りにくい歯周病の症例で患者さんに貢献したいと思っています。智世先生は、私にはできないことを担ってくれるリーダーです。スタッフやお子さんへの対応も上手なので安心して任せ、私は自分の診療に専念しています。
智世先生は今年から院長代理に就任されました。心境やめざす医院の姿に変化はありましたか?
【智世先生】父から引き継ぎ、今年から院長代理を務めています。理想とするクリニックの構想は5年前のリニューアルの段階からあり、「患者さんの笑顔と幸せのために」、「患者さんもスタッフも皆が笑顔になれるクリニック」という方向性は変わっていません。ただ、私も淳一先生も難しい症例を診る機会が多くあり、その背景には生活習慣や従来の口腔機能が関わっていると感じたため、予防にも力を入れなければと改めて考えるようになりました。そこで治療メインだった体制に予防を加えた二本立てで、予防専用ルームや口腔機能を高めるトレーニングの空間を設け、スタッフと学びながら取り組んでいます。
この数年で、患者層や寄せられる相談に変化はありますか?

【智世先生】開業当初は父が長く診療してきたこともあり、大人が圧倒的に多かったんです。昔から通ってくださるご高齢の方や、歯周病という言葉で検索して来られる方も多く、症状が進んだ状態で来院されるケースが目立ちました。その後、患者さんのご家族も通うようになり、祖父母から子どもの3世代で通ってくださるご家族も増えています。「女性の歯科医師がいるよ」と、クチコミで広がった面もあると思います。近隣に小・中学校ができるなど地域発展の影響で、若い世代の患者さんも増えました。地域の変化にも目を向けて診療しています。
それぞれの専門性を磨き、幅広い診療に生かす体制
智世先生が特に力を入れている領域について教えてください。

【智世先生】専門としているのは、かぶせ物や入れ歯などの補綴治療です。また、近年は口腔機能自体への取り組みにも力を入れています。恩師からいただいた「見た目が美しいものは機能も伴う」という言葉を大切に、審美と機能にこだわり治療をしてきました。しかし、その人自身の持つ口腔機能が整っていることが、治療の仕上がりや長持ちに深く関わると感じ、さらに勉強を重ねています。口腔機能に着目すると、小児の歯並びや口の使い方が整うことが望めたり、成人でも顎関節症の症状や、治療中の歯の揺れが落ち着くことが見込めたりと手応えがあります。機材の充実で診療精度も高められるようになりました。見た目と機能の両方を大切に、その方らしい口元を支えたいです。
淳一先生のご専門と、近年新たに取り組んでいることをお聞かせください。
【淳一先生】私の専門は歯周病とインプラント治療です。歯の治療は建築に例えられますが、どれだけ精密なかぶせ物を作っても、土台となる歯周組織が健康でなければ、いずれ歯を失うことにつながりかねません。そこで土台を確実に整え、数年後やその先を見据えた治療を心がけています。現在も歯周病の勉強会に参加し論文に目を通すなど研鑽を続け、学びを日々の診療に還元しています。インプラント治療も経験を重ね、以前は難しかった症例に少しずつ対応できるようになりました。専門性を高めることで、患者さんにお示しできる選択肢が広がればと思っています。
お子さんの診療にも力を入れているそうですね。小児診療で大切にしていることは何ですか?

【智世先生】クチコミで「優しい歯科医師がいる」と伝わったのか、お子さんの来院が増えてきました。当初は虫歯があるが治療を怖がるお子さんの相談も多く、無理をさせず、楽しみながら進めようと向き合ってきました。最近は口腔機能を高めるための取り組みにも力を入れ、虫歯ができにくくなるようつなげられたり、歯並びが整うよう促せたりと手応えを感じています。
【淳一先生】私は当院に入るまで小児診療の経験がほとんどなく、その部分は智世先生に任せています。ただ、実際に口腔機能を高めるためのトレーニングを目にすると、歯並びや口腔機能の改善を見込めるのがよくわかります。私達は専門が違うからこそ補い合えていますし、私自身とても勉強になっています。
治療と予防を分けた環境で、生涯のお口の健康を支える
予防に力を入れるにあたり、どのような環境や考え方を大切にしていますか?

【智世先生】まず「治療が終わった」という区切りを明確にしたいと考え、治療の部屋と予防の部屋を分けました。ここからは予防と切り替えていただけるようにしています。適切に治療をしても再発してしまう方は一定数いますが、ご自身がどの程度お口と向き合えているかも関わると感じます。めざすのは、患者さんが自立してご自身のお口の中を管理できる状態です。予防は保険内の定期健診とクリーニングが中心で、成人は60分、中高生までは30分を目安に、前回からお口の中にお変わりないか一緒に確認します。定期健診がリラックスでき、楽しい時間になればと取り組んでいます。
この数年で新しく導入した設備や業務での工夫があれば教えてください。
【淳一先生】口腔内スキャナーが増え、現在は2台体制になりました。それぞれ得意分野が異なり、補綴に向いたものと矯正などに強いものを使い分けています。矯正後の状態のイメージを画面でお見せすることもできるんですよ。
【智世先生】運営面では自動精算機を導入し、会計の流れがスムーズになりました。患者さんの数が増えてきたこともあり、名前と番号でダブルチェックするなど、同姓の方や耳の遠い方にも間違いなくご案内できるよう工夫しています。先進のガス滅菌器の導入により、これまで高圧滅菌ができなかった器具やパーツも、よりレベルが高い滅菌処理ができるようになり、感染予防にもより一層取り組んでいます。
今後の展望をお聞かせください。

【智世先生】0歳から100歳まで通っていただける歯科医院をめざしています。口腔機能の発達はお母さんのおなかにいる頃から始まるといわれ、地域の助産師さんや学校とも連携し、幼少期からお口の健康を自分で守れるようサポートしたいです。
【淳一先生】私は地域のかかりつけ歯科としてやっていきたいですね。何もない方には検診に来ていただき、問題がないと確認して気持ち良く帰っていただきたいです。心配事があっても、ここに来ればなんとかなると思ってもらえる存在でありたいです。
地域の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
【智世先生】歯科医院を苦手に感じ、入る前に体が震えるという方もいらっしゃいます。それでも通ううちに「楽しくなってきた」というお声をいただくと、励みになります。「こんなこと聞いていいのかな」という不安の中に治療のヒントが隠れていることもあるので、お気軽にご相談ください。
【淳一先生】歯周病は症状が出にくく、長年そのままの方もいます。痛くなってから来ると治療が難しいこともあるので、症状が出る前に診せていただければと思います。抜歯を避けたい方には可能な限り抜かない治療を一緒に考えますので、安心してお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、審美歯科(ハイブリッドインレー)/4万円~、小児矯正/15万円~、ホワイトニング/5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正(上下)/50万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

