森本 昌孝 院長の独自取材記事
もりもと歯科医院
(久留米市/久留米大学前駅)
最終更新日:2026/10/02
久留米市中心部から東に位置する合川エリアにある「もりもと歯科医院」。森本昌孝院長が2006年に開業して以来、地域に根差した包括的な歯科診療を提供し続けている。森本院長はこの地で「幅広く、質の高い治療ができるクリニック」をめざし、インプラント治療や審美歯科などあらゆる分野で研鑽を積んできた。マイクロスコープや歯科用CTなどの先進機器を積極的に導入し、さらにプライバシーに配慮して診療チェア6台すべてを個室に。妻で副院長の森本乃扶子先生と2人体制で診療にあたり、子どもから高齢者まで幅広い世代の口腔の健康を支える。「決して治療を押しつけたくない」と穏やかに話す森本院長に、包括的治療への思いや診療姿勢について聞いた。
(取材日2025年11月11日)
幅広く、質高く。口腔内全体を考えた包括的な治療を
長崎県のご出身だそうですが、久留米で開業された経緯を教えてください。

私は長崎県の川棚町という小さな町で育ちました。中学時代、塾の先生がアメリカの歯科医師のもとでホームステイした話を聞いて、歯科医師という仕事に憧れを持つようになったんです。長崎大学卒業後は、大学のサッカー部の先輩である神田亨先生のもとで修行させていただきました。5年間多くのことを学んだ後、神田先生から「早く開業して、自由に自分の好きな勉強をしたほうがいい」というアドバイスもあり、思い切って開業することにしました。開業地をいろいろ探す中で、妻の地元でインターチェンジも近く、将来性を感じたこの場所に決めたんです。29歳での開業でした。
「包括的な治療」を重視されていますが、どのような思いがあるのでしょうか?
各分野の専門家がチームを組むのが理想といえる一方で、久留米の郊外という立地では難しい面もあります。そうであるならば、当院が地域のかかりつけ医として、お口の中のことに包括的に対応できる、ある程度すべての治療に対応できるクリニックであろうと考えました。そのため開業後もインプラント治療、噛み合わせ、歯周病、デジタル歯科、審美歯科など、多分野の勉強会に参加し続けています。特に30代の頃は毎週のように勉強会に通っていましたね。知見は常に変わっていきますから、継続的に学ぶことが大切なのです。患者さんが他院を転々とせずに済むよう、当院でさまざまなトラブルに対応できる体制を整えたいと思っています。
院内設備や診療体制について教えてください。

6台のユニットがあり、診療室はすべて個室にしています。患者さんの立場を考えるとプライバシーの保護は大切ですから、開業当初からこだわった点ですね。また、窓を大きく取り、明るく開放的な空間になるよう工夫しています。歯科医師は私と妻の2人体制で、ゆとりある診療ができています。妻はもともと補綴が専門で、今は主に子どもの治療や矯正を担当しています。とても優しくて患者さんからも人気があり、歯科が苦手な方や入れ歯の相談も妻が担当することが多いですね。私が時間をかけて抜歯などの処置をしている間は、妻がクリニックを回してくれているので助かっています。歯科衛生士の担当制は患者さんによって使い分けており、継続的に診たほうがいい方には専任をつけるなど、柔軟に対応しています。
先進技術を活用し、精密な治療を提供する
デジタル機器を取り入れた診療に積極的に取り組まれているそうですね。

はい。デジタル機器の導入は、患者さんにとって大きなメリットがあります。例えば、口腔内スキャナーを使えば、従来の型採りがなくなります。素材が固まるまで何分も待つ必要があったのが、口腔内スキャナーならパッと撮影し、つらくなったら止めて休憩もできるんです。当院には口腔内スキャナーが2台あり、7〜8年前から使っていますね。インプラント治療ではガイデッドサージェリーという手法を用いて手術時間が従来の半分近くに短縮し、術後の痛みや腫れの軽減にもつなげています。マウスピース型装置を用いた矯正では、治療前のシミュレーションで歯並びの変化を視覚的に確認できるのが大きなメリット。シミュレーションはあくまで目安ですので、思うように動かない場合も積み重ねてきた経験と判断力で臨機応変に対応しています。このほか、マイクロスコープや歯科用CTも導入し、より精密な診断・治療を可能にしています。
特に力を入れている治療分野について教えてください。
インプラント、審美歯科の2つが柱です。ただし、歯がないからと安易にインプラントを入れるべきではないと考えています。まず患者さんの歯を長持ちさせることを第一に考え、もし歯を失ってしまった際には、その原因を探り、歯並びや噛み合わせも含めた包括的な治療を提案。インプラント治療を行う前に、本当にその方にとって最善かを見極めることを大切にしているんです。抜歯や、骨造成を伴う難症例のインプラント治療にも対応しており、大学病院に紹介せずとも当院で処置できることが多いです。また審美歯科では、セラミックのかぶせ物に力を入れ、歯茎との調和を特に重視しています。かぶせ物自体は歯科技工士さんが作りますが、周囲の組織と自然になじむようマネジメントするのが歯科医師の役割です。単に真っ白であればいいというものではありませんからね。
矯正はどのような体制で行っていますか?

子どもの矯正は副院長である妻が、大人の矯正は私が担当しており、現在は主にマウスピース型装置を用いた矯正を提供しています。ワイヤー矯正にももちろん対応しており、どちらの方法でも同等の結果を得られるよう取り組んでいます。妻は小児歯科の経験も豊富で、子どもへの対応が上手なので、親御さんからの信頼も厚いと感じます。お子さんの口腔機能の発達も含めて、総合的にサポートしていますので、ぜひご相談いただきたいですね。
しっかり噛めて笑える、豊かな人生を支える一助に
予防歯科やメンテナンスについてのお考えを聞かせてください。

歯科でのメンテナンスと、自宅でのセルフケアの両輪がとても重要だと考えています。治療した歯も自分の歯も、時間とともに変化していくもの。いかにその変化を遅らせるか、その変化に早い段階で気づくかが大切です。定期検診を受けている人は歯の寿命が3倍に延びるという論文もあります。ただ、定期的に歯科医院に通っているから大丈夫というわけではありません。やはり一番大切なのはセルフケア。私がよくお伝えするのは、1日3回3分ずつ磨くより、朝1分・昼1分・寝る前8分と、1日1回はじっくり磨くほうが効果的だということです。特に夜、寝る前に時間をかけて磨いてほしいですね。私自身はもう20年以上、洗口液(マウスウォッシュ)を使っているのですが、私が日頃実践していることもお伝えしながら、歯の健康を維持するための具体的で実践しやすいアドバイスを心がけています。
患者さんと接する上で大切にしていることは何ですか?
患者さんとの信頼関係を何より大切にしています。診査・診断・治療を丁寧に行うのはもちろん、なぜそのような症状になったのか原因と対策をきちんと説明できるクリニックでありたいと思います。そして必要な治療があったとしても、最終的に選んでいただくのは患者さん自身です。リスクは説明しますが、患者さんのお口の中ですから、決して治療を押しつけたくありません。最初からすべてを理解していただくのは難しいので、通っていただきながら、対話を重ねる中で少しずつ理解を深めてもらえればと思っています。人と人の相性もありますから、じっくりと関係を築いていければとてもうれしいですね。
地域の方々へのメッセージをお願いします。

しっかり噛めて、しっかり笑える。楽しい人生を送る上で、お口の中の環境が良いということはとても大切な要素です。みんなの前で笑える、みんなと同じ食事が取れる、そういったことが人生を豊かにすると思うのです。地域の皆さんが健康で楽しい人生を送れるよう、その一助となりたいと願っています。お口の中のことでお困りのことがあれば、なんでもご相談ください。これからも患者さんのメリットになる医療機器があれば積極的に導入し、常に新しい知見を取り入れながら、地域に根差した歯科医院として包括的な治療を提供していきます。ここに任せたら大丈夫という安心感のあるクリニックをめざして、スタッフ一同これからも研鑽を積んでまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、骨造成/5万5000円~、セラミックのかぶせ物/11万円~、ワイヤー矯正/15万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/30万円~

