乳児から成人まで
歯科医院で行う適切な予防でリスクを管理
マイ歯科医院
(八千代市/八千代緑が丘駅)
最終更新日:2024/11/28
- 保険診療
定期的に歯科医院に通い、口腔内のクリーニングやコンディションのチェックを行う予防歯科。口腔内を清潔な状態に保つことができるという利点に加え、口腔内の微細な変化をキャッチして虫歯や歯周病などの病気を発症前に防ぐという狙いもある。小児から予防すれば、将来的に虫歯になりにくい口内環境をめざすことができるなどメリットは大きくなるが、「成人になってからでも遅すぎることはなく、何歳になっても予防歯科には取り組んでほしいと思います」と話す「マイ歯科医院」の大木弘太院長。予防歯科で口腔内の健康を維持することで、全身の健康寿命延伸にもつなげたいという思いで診療にあたる大木院長に、予防歯科を続ける重要性や予防歯科の役割について解説してもらった。
(取材日2024年11月5日)
目次
日々の歯磨きでは取りきれない歯石や細菌を専門器具で清掃。リスクの早期発見で治療負担の軽減も期待
- Q予防歯科はなぜ必要なのですか?
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A
どんなにしっかり自身で歯磨きをしていても、歯や歯茎の内側に作られる歯石や蓄積された細菌の層など、歯磨きだけでは落としきれないものがあります。歯石は目に見えないものもありますから、一見歯石がついていないからといって、予防歯科が必要ないというわけではありません。それらを落とすためには、歯科医院で専門の器具を使い定期的に口腔内を清掃する必要があります。もちろん歯磨きも大事ですから、正しく歯磨きができているかをチェックするのも予防歯科の役割です。そしてもう一つ、定期的な通院によって口腔内の微妙な変化をキャッチすることで、虫歯や歯周病を未然に防ぐことが期待できるのも予防歯科を行うメリットです。
- Qそれでは、予防歯科診療を受けないリスクを教えてください。
-
A
予防しないということは、病気になるまで放っておくということです。病気に気がついたときには症状がかなり進行して重症化していることが多いので、治療が難航したり、時間や費用負担が大きくなったりする可能性があります。口内環境が整備されない状態のままで過ごしているわけですから、虫歯や歯周病などあらゆる病気のリスクを抱え込むことにもなります。口腔内の健康は体全体の健康に関わりますから、予防歯科診療を受けないと、全身に悪影響が出る可能性が高くなる恐れがあります。歯周病で糖尿病や心臓血管疾患のリスクが高まり、蓄積された細菌が歯の根から全身へ到達することで骨髄炎や敗血症を引き起こす可能性もゼロではありません。
- Q何歳から予防歯科に通えばよいでしょうか。
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A
生後半年くらいで歯が生え始めますが、そこから虫歯菌との戦いは始まりますので、歯が生え始めたらすぐに予防を開始していただきたいです。乳児・小児も基本的には成人と同じペースで、3~4ヵ月に1回程度の通院を推奨しています。生えたばかりの歯は永久歯と比べると弱いため、虫歯を予防するためにフッ素塗布や適切なホームケアを推奨しています。実は大人になって発見される虫歯は、学童期にできた虫歯が顕在化してくるケースが多いのです。ですから学童期に虫歯をつくらないように管理していれば、生涯虫歯ゼロをめざすことができるかもしれません。小児の予防は非常にメリットが大きいため、お子さんこそ予防に力を入れるべきでしょう。
- Qでは、大人になってから予防歯科を始めるのは遅いですか?
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A
もちろん早くから始めていただくに越したことはありませんが、大人になってからでも遅いということはありません。お子さんと同様に、これから虫歯ができにくい環境をめざすことは可能ですし、虫歯などの病気を早期に発見して対応することにもつながります。虫歯が小さいうちであれば、必ずしも歯を削って治療しなくても、再石灰化を促したり、初期の虫歯の進行抑制を図ったりする薬剤を用いて様子を見るという方法も選択できます。そのためには定期的なメンテナンスで口腔内の状態を管理する必要がありますから、年齢を問わず予防歯科には通っていただいたほうがいいと思います。
- Qこちらのクリニックの予防歯科の特徴を教えてください。
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A
当院は「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の届け出歯科医院なので、毎月の予防歯科処置に保険を適用することができます。設備面では、患者さんの負担を軽減するためエアフローという歯面清掃機を導入し、心地良く過ごしていただけるよう音楽を流したりアロマを用いたり環境面にも配慮しています。多角的な視点で患者さんの口腔内を見てより良いケアを提供するため、歯科衛生士はあえて担当制にしていません。どんなに予防を徹底してもトラブルが起きてしまうことはありますが、チーム医療でさまざまなケースに対応できます。そして通い続けるには信頼関係も大切ですので、患者さんの話を傾聴し悩みを理解しながら治療にあたっています。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。