大木 弘太 院長、大木 志朗 先生の独自取材記事
マイ歯科医院
(八千代市/八千代緑が丘駅)
最終更新日:2025/03/10

八千代緑が丘駅から徒歩10分、街路樹が整備された美しい街並みの中にある「マイ歯科クリニック」。2代目院長の大木弘太先生とその父である大木志朗先生を中心として、それぞれに専門性を持つ歯科医師たちが診療にあたるクリニックだ。1986年の開業以来、家族全員で通う近隣住民も少なくない。四季折々の花が咲く花壇を見て、訪れるたびに心癒やされる患者も多いだろう。保険診療もインプラント治療などの自由診療も、誠実に丁寧に対応していきたいという2人に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2024年11月5日)
先進機器を駆使した専門的な医療で、地域に貢献
まず、それぞれのご経歴などから教えていただけますか。

【志朗先生】私は山口県にある歯科医院の3代目として生まれ育ちました。東京歯科大学卒業後は先輩の歯科医院などで修行を重ね、特に一生懸命に取り組んだのが口腔外科です。インプラント治療も現在のようにチタンではなくサファイアを使用していた1980年代から研鑽を積んできました。八千代市とのご縁は勤務医時代に分院長を経験してからですが、多くの患者さんに支持していただき、地元に帰らずこの場所で1986年に開業することを決意しました。まだ弘太院長が生まれる前でしたし、当初は一代限りで畳むつもりでした。
【弘太院長】後を継げと言われたことは一度もないのですが、父の姿を間近に見て育ち、自然と歯科医師を志すようになりました。日本大学歯学部卒業後は複数のクリニックで5年ほど幅広い診療を経験。力を入れてきたのは口腔外科やインプラント治療ですが、最近は矯正歯科にも興味があり、さらに深く学びたいと思っています。
こちらのクリニックの特色についてお聞かせください。
【志朗先生】0歳から101歳まで、地元の方々がさまざまなお悩みで通う、地域に根づいた歯科クリニックです。おかげさまで37周年を迎えましたが、当院最初の患者さんは今もお元気で、ひ孫さんと一緒に来てくださいます。家で採れた野菜を持って来てくれる方もいるなど、患者さんとの距離が近いのも当院の特色です。スタッフ一同、温かな気持ちで日々診療にあたっています。
【弘太院長】芯がぶれない、患者さんを惹きつける魅力を持つ父は当院に欠かせない存在です。どうしたらそうなれるのか、一緒に診療にあたりながら日々研究しています。長い歴史に甘んじることなく、常に新しい医療に対して意欲的なのも当院の基本姿勢ですね。
開業以来、絶え間なく設備投資を続けてこられました。

【弘太院長】マイクロスコープ、口腔内スキャナー、CAD/CAMシステムなどは、2021年に僕が院長を引き継いだ時にはすでに一通りそろっていました。進歩を続ける歯科医療に対してとても柔軟な父だからこそ、一緒にやっていくことに何の心配もありませんでした。
【志朗先生】この40年ほどの歯科医療の進歩は著しいものがありました。だからこそ「常に新しい医療を提供できるようにアップデートしていこう」という強い思いを持って、走り続けてきましたね。一方、院長をバトンタッチしてからの弘太先生も、内装を変えたり、スタッフルームだった2階を手術室兼メンテナンスルームにしたりと、より良いクリニックをめざして工夫を重ねる姿を頼もしく思っています。
インプラントを強みとし予防歯科にも意欲的に取り組む
診療では「しっかりと丁寧に」を大切にしているそうですね。

【志朗先生】制度上、保険診療では限られた材料しか使えず、治療が難しい場合があるのも事実です。しかし、当院ではたとえ保険診療でも必要があればマイクロスコープも使いますし、可能な限り丁寧に治療することを信条としています。なので、保険診療での治療も満足していただけると思っています。
一方、自由診療のインプラント治療も強みとされています。
【弘太院長】インプラント体を支えるための顎骨の量が足りないなど、何かしらの理由で、インプラント治療を諦めている方もいらっしゃるかと思います。今まで他の歯科医師の先生から断られた経験がある方でも、一度ご相談ください。当院はインプラントを埋入する位置・角度・深さをガイドするマウスピース型装置を使用しての手術も可能ですし、患者さん一人ひとりのご状況に合わせたインプラント治療をめざしていきます。
【志朗先生】当院ではインプラント治療後も、経過観察を行っています。弘太院長がいてくれるからこそ、末永くメンテナンスを引き継いでいけるのも当院の強みです。
予防歯科にも力を入れていると伺いました。

【弘太院長】予防歯科を担う歯科衛生士は9人いますが、あえて担当制にしていません。スタッフ全員が同じ知識とスキルを持ち、「この患者さんは知りません」といったことのないようにしています。歯周病の治療では担当制にしていますが、予防歯科までそうしてしまうと歯科衛生士が休みを取りにくくなってしまいますからね。スタッフの働きやすさも大切にしたいと思っています。
【志朗先生】スタッフとの関係ということでいえば、私の院長時代よりもフラットになり、冗談も言い合える毎日が楽しいです。その分、弘太院長は大変かもしれませんが……。
【弘太院長】大変ではないです(笑)。父がいてくれる安心感からでしょうかね。
診療で大事にしていることは何ですか。
【弘太院長】当院は分野ごとに専門の歯科医師が在籍し、チーム医療を行っています。口腔がんが専門の歯科医師や歯列矯正が専門の歯科医師などの診療日も設けていますが、丸投げすることはありません。僕も父も知識やノウハウを吸収し、いつでも専門的な医療を提供できるようにすることを大事にしていますね。
【志朗先生】大事にしているのは「うそがない診療」です。そのために、治療前と治療後の口の中の状況を言葉だけで説明するのではなく、マイクロスコープなどで撮影した画像も使って、わかりやすい説明を行っています。
【弘太院長】誠心を持って患者さんと向き合うという理念は、これからも引き継いでいきたいです。
通いたくなるクリニックを目標に進化し続けたい
今後の展望についてお聞かせください。

【弘太院長】設備面では歯周病治療で使用できる歯科用レーザーを導入したいと考えています。さらに、予防歯科の習慣をこのエリアに定着させたいですね。そのためには、患者さんが通いたくなるような場所をつくらなければいけません。この建物も築30年以上とだいぶ年季が入っているので、きれいに建て替えたいと考えています。
【志朗先生】もともと、いつか超近代的なクリニックにするのが夢でした。弘太院長がかなえてくれるその日まで、まだまだ現役でいたいですね。でも、どんなにしゃれたビルになっても花壇は残すかもしれません。
お忙しい毎日でしょうが、休日はどのようにお過ごしですか。
【志朗先生】本を読むなどして過ごしています。小説から哲学書までジャンルは問いません。弘太院長に勧めることもありますね。あとは、体を動かすことも好きです。今はジムで汗を流す程度ですが、100キロマラソンに挑戦していた頃もありました。小学生だった弘太院長と親子マラソンに出場して優勝したこともありましたね。
【弘太院長】当時、長距離走は学年でもあまり成績のいいほうではなく、必死になって父についていったのを覚えています。そこからマラソンが得意になって、学校でも上位に入るようになったんですよ。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

【弘太院長】口腔内から全身の健康を守るためにも、ぜひ予防歯科に通っていただければと思っています。超高齢社会となった今、人の寿命が尽きる前に歯の寿命が来てしまう恐れもありますから、適切な予防によって歯の寿命をできるだけ長くすることが非常に大切となります。そして予防歯科によって健康な歯と口腔機能の維持を図ることは、健康寿命を延ばすことにもつながっていきます。それが歯科医院のめざすべきことだと考えていますので、今後も皆さんの歯の健康を守るお手伝いができればと思います。歯科診療を通じ、地域の皆さんに健康と自信をお届けすることが何よりの願いです。
【志朗先生】患者さんの「先生、新しい機械が入ったね」「また変わったね」などという言葉を励みに、これまで頑張ってきました。これからも親子で力を合わせ、さらなる進化をめざしていきますので、どんな小さなお困り事でも、気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/49万5000円~、成人矯正/80万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。