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坂井 広也 院長の独自取材記事

坂井歯科医院

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2022/04/18

坂井広也院長 坂井歯科医院 main

新潟駅から徒歩15分ほどの商店街の一角にある「坂井歯科医院」。やわらかな物腰が印象的な坂井広也院長のもとには、小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者が訪れているという。坂井院長がモットーとしているのは、当たり前のことを徹底的に丁寧に行うこと。「特別な治療を施すというより、『歯を残してほしい』など、患者さんのご希望に沿う治療を徹底的に行うことこそ、最も重要だと考えています」と穏やかに語る。患者の待ち時間を減らすために、1人あたり1時間ほどの診療時間を確保するとともに、細心の注意を払って痛みの少ない治療を実践。経験豊富な2人の歯科衛生士を含むスタッフたちの協力のもと、こまやかで丁寧な対応を心がける坂井院長に、診療の際のこだわりからプライベートに関することまで幅広く語ってもらった。

(取材日2022年3月16日)

一人ひとりの希望に沿った治療を徹底的に丁寧に行う

まずはこのエリアで開業した理由や患者層についてお聞かせください。

坂井広也院長 坂井歯科医院1

「自分が暮らす地域に貢献したい」と思い、自宅近くのこのエリアでの開業を決めました。ここは昔ながらの商店街で、アットホームな雰囲気が漂うエリア。なじみの患者さんも多く、患者さんとの距離も近いように感じます。年齢層として多いのは、70代くらいの方。女性では50代くらいの方が多いでしょうか。主訴としては、歯の痛みや歯茎の腫れといった症状が多いですね。お子さんで多いのは、小学校低学年の患者さん。歯が生え替わる時期に乳歯に関するご相談でおみえになります。また3~4歳くらいのお子さんが、乳歯の歯並びや歯磨きの仕方に関するご相談やフッ素塗布のために来院することもありますね。最近では、20代前半の若い方の受診も増えてきました。

診療の際にはどんなことを大切にされていますか?

私のモットーは、当たり前のことを徹底的に丁寧に行うこと。特別な治療を施すというより、「歯を残してほしい」など、患者さんのご希望に沿う治療を徹底的に行うことこそ、最も重要だと考えています。お一人お一人に満足していただくことが、私の願い。治療の結果、患者さんに喜んでいただけると大きなやりがいを感じます。そうした思いを持つようになったのは、大学病院の歯科口腔外科での経験によるところが大きいですね。そこでは命に関わる病気を患う患者さんに接することも多く、「患者さんの健康のために歯科医師としてできることを真剣に行わなければならない」という意識が高まったのです。また、患者さんにとって親しみやすい存在でありたいとも思っていますね。同じ人間として、何でも気兼ねなくお話しいただければ幸いです。

痛みの少ない治療も心がけていらっしゃるようですね。

坂井広也院長 坂井歯科医院2

麻酔の痛みや治療時の痛み、治療後の痛みなど、すべての痛みをできる限り抑えるよう細心の注意を払っています。私自身が抵抗を感じることは、患者さんにもしたくないから。それで麻酔を行う際にも、注射する場所や針の太さなどをよく考慮するようにしています。実はお口の中には、痛みを感じやすい部分と感じにくい部分があります。例えば、口腔上部の粘膜など比較的感覚が鈍い部分では、粘膜を少し引っ張ることで、あまり痛みを感じさせずに行うことができます。一方、下の粘膜はより感覚が敏感なため、特に細い針を使って、歯と歯茎の間に注射します。注射する場所や針の太さ、歯茎や粘膜の張り具合など、さまざまな要素を考慮して痛みが少なくなるよう工夫しています。

スタッフと連携して、優しくこまやかな対応を心がける

ほかにもこだわっている点がおありですか?

坂井広也院長 坂井歯科医院3

待合室や診療ユニットの上で患者さんをお待たせしないようにも心がけています。そのために当院では、1人あたり1時間を目安に診療時間を設定。以前は30分枠で治療を行っていたものの、患者さんごとに治療器具を交換したりする時間もかかるため、次の方をお待たせしてしまうことが多かったからです。また効率良く治療を行って、できる限り通院回数を減らせるようにも努めていますね。その点、歯科衛生士がよく協力してくれています。現在2人の歯科衛生士がいるのですが、どちらも勤続10年以上のベテランで、家族のような間柄。私がほかの患者さんに対応している際などに、お待ちの患者さんの歯石除去や検査などを率先して進めるよう心がけてくれるので、本当に助かっています。

患者さんと接する際にはどんなことを心がけていますか?

お子さんの場合、すぐに治療に取りかかるのではなく、まずは歯科に慣れることから始めます。治療で使う道具を見せて、「ここから風が出るよ」「ここから水が出るよ」と説明したり、バキュームで水を吸わせてみたりして、徐々に慣れていってもらいます。それで大丈夫そうなら治療をスタート。難しそうなら無理をせず、次回から治療を行うことにします。ご高齢の患者さんの場合、腰痛を患う方も多いため、診療ユニットの倒し方などにも気を配っていますね。その点でも、歯科衛生士がそれぞれの患者さんのお体の状態などを細かく記録してくれているので助かっています。さらに、「歯を抜きたくない」など患者さんのご希望によく耳を傾け、重大なリスクが伴う場合は別として、できる限りお一人お一人のご希望を尊重するようにも心がけています。

今後力を入れていきたいことは?

坂井広也院長 坂井歯科医院4

新しい治療法などについて学ぶことに一層力を入れていきたいですね。実はここ数年、何に力を入れて取り組めるかをいろいろと考えてきました。その結果、「これまで経験してきたことを次世代に伝えたり、アドバイスしたりできるような存在になりたい」と考えるように。誰かに適切なアドバイスをするには、今まで自分自身が臨床で行ってきた方法だけでなく、現在主流となっている治療法にも通じている必要があると思うのです。それで、改めて研究生として医局に入っていろいろと学び、臨床で生かせるものを取捨選択していきたいと考えています。どの分野を学ぶかは明確に決めていないのですが、最も関心があるのは根管治療です。歯科医師として、生涯学び続けることが私の願いです。

歯周病予防を意識したセルフケアを心がけてほしい

そもそもなぜ歯科医師をめざされたのですか?

坂井広也院長 坂井歯科医院5

子どもの頃に通っていた歯科医院の先生がとても良い先生だったからです。また所属していたボーイスカウトの先輩2人が歯科医師になられたことも、大きなきっかけとなりました。口腔外科を専門にしたのは、全身的なことを学びたいと思ったから。局所的な視点ではなく、包括的な視点で診療できる歯科医師になりたかったのです。口腔外科では、内科など他科の先生とのやりとりも多く、とても勉強になりました。さらに、開業前に勤めた2つの歯科医院の院長先生がどちらも経験豊富で、根管治療や補綴治療の分野で多くのことを教えていただきました。

印象に残る患者さんのエピソードをお聞かせください。

歯を失った部分に親知らずを移植する、歯牙移植という治療を行った患者さんのことが印象に残っています。長期間機能するようにブリッジと組み合わせて治療したのですが、患者さんがとても喜んでくださって。「人の役に立ちたい」という思いが、私の原動力。患者さんから喜んでいただけることが何よりのやりがいです。

プライベートはどのようにお過ごしですか?

坂井広也院長 坂井歯科医院6

妻が好きな歌手のコンサートに出かけるなど、家族で過ごすことが多いですね。新型コロナの流行前は、毎年バレエの公演も見に行っていました。最初は妻から誘われて行くようになったのですが、私自身もだんだん好きになり、最近は私のほうから誘うまでに。また週に2~3回ほど、妻と一緒に卓球もしています。

最後に今後の展望や読者に向けたメッセージをお願いします。

今後も、地域の方々から信頼していただけるクリニックとなるよう努めていきたいと思っています。特に、歯周病の治療とケアに関しては、十分な指導と管理をさせていただきたいと思っています。15歳以上の約75%の人が歯周病にかかっているともいわれる現実を知っていただきたいのです。歯を失う原因で最も多いのは、歯周病であるにも関わらず、予防や治療に関する知識があまりに行き渡っていないことに残念な思いがありますし、責任を感じます。強調したいのは、「歯周病の治療は、毎日の正しいブラッシングがすべて」ということです。「歯科医院で行う歯石除去や、歯周外科手術というのは、患者さんが歯肉ポケットの掃除をしやすくするための手助けでしかない」ということを皆さんに啓発したいと思っています。

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