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飯野 祥一朗 院長の独自取材記事

イーノ矯正歯科クリニック

(鹿児島市/南鹿児島駅)

最終更新日:2021/10/12

飯野祥一朗院長 イーノ矯正歯科クリニック main

南鹿児島駅から徒歩約7分の距離にある「イーノ矯正歯科クリニック」。歯列矯正専門クリニックで、指定自立支援医療機関(育成・更生医療)として顎変形症にも保険診療で対応。院内は白を基調としたシンプルな内装で清潔感があり、待合室も診察室も広々とした造りで落ち着いて診療を受けられる雰囲気だ。院長を務める飯野祥一朗先生は、鹿児島大学病院の矯正歯科や宮崎大学病院の歯科口腔外科に勤務した後、父親が一般歯科として診療していたクリニックを引き継ぎ2012年に開業。一般的な歯列矯正から外科的治療を伴う難症例まで、矯正治療のエキスパートとして日々診療にあたる。見た目も美しく機能的にも正しい歯並びを、生涯にわたり維持できる治療をめざしているという飯野院長に矯正治療について話を聞いた。

(取材日2021年3月5日)

矯正専門のクリニックとしての技術を強みに

歯科医師を志したきっかけから開業されるまでの経緯をお聞かせください。

飯野祥一朗院長 イーノ矯正歯科クリニック1

父がここで歯科クリニックをしていたので、その後を継ぐために歯科医師になりました。矯正は歯科の中でも高い専門知識と技術が必要な治療であり、自分はその分野を究めたいと思いました。矯正の難しいところは、歯並びは一人ひとり違うために診断が難しく、診断ができてもその人の骨の硬さや厚み、噛み方などによって歯の動き方が違ってくるところです。また患者さんによっては矯正中に顎の位置が変化することもあり、そういった可能性も考えておかなくてはいけません。そういったことを判断するには、経験の積み重ねが必要です。また昔は表側から矯正を行う装置が中心でしたが、現在は歯の裏側からの矯正装置やマウスピース型の装置も出てきました。そういった方法によっても歯の動き方が変わってくるので、それに対応できることも要求されます。だから現在も勉強はずっと続けています。そういった奥の深さも、自分にとっては魅力だったのかもしれません。

クリニックの特徴と診療体制を教えてください。

やはり矯正歯科を専門にしていることと、その技術が強みだと思っています。成長期のお子さんから成人の方までの一般的な矯正治療、顎変形症などの外科的な矯正治療や先天異常に伴う歯列不正の治療も含め、数多く経験してきました。手術が必要なケースは、大学病院や総合病院などとの連携で対処し、自分も手術には立ち会います。成長期のお子さんの矯正治療では、特に注意深く成長変化に対して臨機応変な対応を心がけています。診療体制としては、お仕事や学業の合間にも来院できるように、日曜日も診療を行っています。週末は混むので大学病院からお手伝いの先生に来てもらい、妻も非常勤で診察しています。昨今は院内感染対策にも力を入れ、手指消毒、診療室入室前のうがい手洗いや、パーティションによる仕切りなどを徹底し、待合室のチェアの間隔を空けるといった対応も取っています。

クリニックの診療方針、理念を教えてください。

飯野祥一朗院長 イーノ矯正歯科クリニック2

矯正には多くの方法があり、その中から患者さんに最適な治療方法を提供することが大切だと思っています。まず患者さんのお話をよく聞いて問題点をしっかり把握した上で必要な検査を行い、患者さんの要望にできるだけ沿えるような方法を検討します。例えば歯を抜いて矯正するのが理想的なケースであっても、歯を抜きたくないと希望される場合は、可能な限り抜かずにできる方法を考えます。矯正は一生に何度も行うものではなく、費用も時間もかかります。それだけに当クリニックで矯正して良かったと思っていただけるような治療の提供を心がけています。

機能美を満たした歯並びが生涯維持できるように

先生が一番力を入れている矯正方法を教えてください。

飯野祥一朗院長 イーノ矯正歯科クリニック3

最近は目立たない矯正を希望される方が多いこともあり、マウスピース型装置による矯正に力を入れています。取り外しができるので、普段どおりにお食事や歯磨きができます。ワイヤーによる治療では歯並びのずれの大きいところにどうしても力が強くかかりがちですが、マウスピース型装置なら1装置での歯の移動量が制限されるので、無理な力がかかりにくく、矯正力による歯への負担が軽減され痛みも少なくて済みます。ただしワイヤーの場合は比較的すぐに治療を始められますが、マウスピース型装置は矯正計画のデータを、装置を製作する会社に送って患者さん一人ひとりに合った装置を作るため、できるまでに日数がかかります。また現時点では、まだマウスピース型の装置だけでは困難な歯の移動もあるので、他の矯正装置を併用することもあります。

矯正治療後のきれいな歯並びをずっと保つことはできますか?

飯野祥一朗院長 イーノ矯正歯科クリニック4

歯並びは矯正治療後の後戻りだけでなく加齢によっても変化します。歯並びはお口周りの筋肉のバランスによって保たれていますが、加齢に伴ってそのバランスが変わることにより、歯並びが崩れる場合もあります。また、舌の癖が原因になることもあるので、そういった癖のある患者さんには、治すように指導しています。さらに、歯は噛むことによって摩耗してそれを補うようにずっと生え続けるのですが、それによって下の前歯の並びが崩れてしまうこともあります。普通は矯正治療が終わった後、2年くらいは保定装置を毎晩使ってもらうのですが、その後まったく使わなくなると、加齢による変化が起こってきやすい。ですが2年を過ぎた後も、1週間に1回くらいは寝る時に保定装置を使ってもらうと、矯正治療後のきれいな状態を保つことがめざせます。

矯正が奥深いことはわかりましたが、そのゴールはどこにあると考えれば良いのでしょうか?

審美的に美しく機能面でも優れた状態が、矯正治療のめざすところです。見た目がきれいなだけでなく、ちゃんと噛めるということですね。前歯で噛み切って奥歯ですりつぶして飲み込むという口腔機能を十分に果たすためには、前歯の噛み合わせの深さと、上下の奥歯がどんな状態で噛み合わさるかが重要です。その一方で見た目としては、骨に対する前歯の位置、上下の前歯の前後的な位置関係や高さが大きく影響します。結果として機能的に良い状態は見た目も良いということになるでしょう。それがいわゆる「機能美」を満たした状態です。当クリニックでは、生涯を通して機能美を満たした歯並びが維持できるような治療をめざしています。患者さんとしては審美面を気にして来られる方が多いですが、その要望に沿いながらきちんと噛めるように矯正することが、僕らの役割だと思っています。

安心して矯正に臨んでもらえる環境を提供したい

印象的な患者さんのエピソードがあれば教えてください。

飯野祥一朗院長 イーノ矯正歯科クリニック5

矯正はほとんどの方にとって一生に一度の治療になります。その分プレッシャーもありますが、治療した患者さんがその後お子さんを連れていらっしゃったり、自分も歯科衛生士になりたいと言ってくださったりすることがあり、そういったことがあると自分もうれしく思いますね。歯列を矯正したことで患者さんが口元を気にせず自然に笑うことができ、気持ちも前向きになれたのだとしたら、それに自分が関われたことは大きな喜びであり、歯科医師としてのやりがいにもなっています。

今後の展望についてお聞かせください。

基本的には今までどおりに、患者さんとのコミュニケーションをしっかり取りながら治療計画を立て、ご希望に沿った矯正治療ができるような診療を続けていこうと思っています。常にわかりやすい説明と十分な話し合いを心がけ、安心して矯正していただけるような環境を提供していきたいですね。時代とともに矯正の技術も進み、患者さんの要望も変化しているので、それについていけるように、新しい知識や技術の習得も続けていこうと思います。

最後に読者へメッセージをお願いします。

飯野祥一朗院長 イーノ矯正歯科クリニック6

矯正歯科を専門として、多くの引き出しを持ち、患者さんのご要望に応えられるように、日々研鑽をしています。矯正治療というのは、成長や生体の反応によっては、途中で方法を変更するほうが良い結果を得ることを期待できるケースもあります。そういったことも含め、さまざまな局面において多くの選択肢を持ち、柔軟な対応ができることが自分の強みだと思っています。成長期のお子さんから成人の方まで、外科的な処置を含めた矯正治療が必要な方には大学病院などとの連携で矯正治療を行っていますので、歯並びについて心配事のある方は、遠慮なくご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/52万5000円~、舌側矯正/67万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/51万円~、部分矯正/15万5000円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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