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黒川 基樹 院長の独自取材記事

黒川皮膚科クリニック

(宮崎市/蓮ケ池駅)

最終更新日:2021/11/25

黒川基樹院長 黒川皮膚科クリニック main

宮崎市北部、急速に新興住宅地として開発が進む一角に位置する「黒川皮膚科クリニック」。駐車場も30台分備えるなど、車でも通いやすい工夫がされている。院長の黒川基樹先生は宮崎医科大学を卒業後、国内外の大学への留学や県外の総合病院での診療など幅広い経験を積み、2008年にこの地に開院。自身の豊富な経験を生かし、「患者ファースト」で皮膚科全般の診療にあたる。インタビュー中、カメラを向けると「男前に撮ってね」とほほ笑むなど、とても親しみやすい印象の黒川院長。今回はそんな黒川院長に、同院のこれまでの歩みや特徴、今後の展望など「患者ファースト」の医療への思いを語ってもらった。

(取材日2021年9月25日)

皮膚科疾患全般を診療

開院を決めた経緯について教えてください。

黒川基樹院長 黒川皮膚科クリニック1

私は大分県中津市出身で、大学進学の際に宮崎県へやってきました。大学卒業後は長く勤務医として幅広い経験を積んできたのですが、「年齢的にも自分のクリニックを開院するなら、そろそろタイムリミットかな」と思い、2008年に開院することにしました。開院した場所は、完全にご縁で決まった形ですね。クリニックの周囲は田んぼの風景は広がっていますが、公営団地や新興住宅なども増加し、今では随分栄えた雰囲気になっています。

クリニックの特色を教えてください。

皮膚科全般を広く診療することを大切にしています。特別な治療をする気持ちはなく、超音波検査装置や紫外線療法用の機器など皮膚科の診療に欠かせないと考えた設備を一通りそろえ、「皮膚科疾患なら何でも診られる」ような環境をつくっています。診療の際は、患者さん一人ひとりの診療にじっくり時間をかけることを大切にしていますね。原因がわかるまで検査を何度も行うこともありますし、患者さんへの説明も丁寧に行うことで納得して治療を受けていただくようにしています。私はこれまでの医師人生でいろいろな経験をしてきたので、それを生かして患者さんのためにできることは何でもしたいと思っています。しかし一方で、私ができないことを無理にしようとしても患者さんのためにはならないので、「ここでは無理だな」と感じたときは、速やかに近隣の大きな病院へ紹介しています。

どのような患者さんが受診されますか?

黒川基樹院長 黒川皮膚科クリニック2

患者さんの年齢層は幅広く、子どもからお年寄りまで満遍なくいらっしゃるイメージです。特にこの年代が多いというのはあまり感じません。主訴はアトピー性皮膚疾患やじんましん、湿疹などが多いでしょうか。1日の患者さんの受診数は、日によってかなりばらつきがある印象です。今日のように混雑する日は患者さんをお待たせしてしまう可能性が高いので、受付をしていただいた患者さんには大体の診療時間を決めて、外出していただいています。患者さんもお忙しい中、足を運んでくださっているので、できるだけ便利に使っていただきたいですからね。もし、診療時間が予定よりも早くなりそうであれば、スタッフから電話でご連絡します。診療時間になっても患者さんがおみえにならないときも電話をしていますね。こういった形で診療ができるのは、スタッフの協力のおかげですね。

豊富な経験を生かして患者ファーストの医療を

先生はさまざまな経験を積んでこられたと伺いました。

黒川基樹院長 黒川皮膚科クリニック3

実は私は医学部卒業後、まずは麻酔科の医師としてキャリアをスタートさせたんです。自分の兄が麻酔科の医師だったこともあって、最初は麻酔科の道に進むことを決めました。麻酔科での経験は命に関わる診療も多く大変でしたが、非常にいい経験として今も生かされています。そして、麻酔科の医師として2年の経験を経た後、皮膚科の道へ進むことになったのですが、そのきっかけは、当時の皮膚科教授の講義が非常に面白く「この先生に学びたい」と思ったからです。私が駆け出しの医師だった頃、特に大学病院ではどうしても「医師ファースト」になりがちな風潮がありました。しかし、この教授はその当時から「患者ファースト」を徹底しており、患者さんのために何ができるかを常に考えている姿に胸を打たれました。この教授に学んだことは非常に大きく、現在の私の診療スタイルに影響を与えていますね。

国内や国外への留学も経験されているそうですね。

宮崎医科大学の皮膚科教室に入局してからは、日々の診療だけでなく、本当に幅広い経験をさせてもらいました。北海道大学や米国マイアミ大学への留学、沖縄県の総合病院での勤務のほか、ヒ素の影響を調べるためバングラデシュやインドへ足を運んだこともあります。特に北海道大学での形成外科の勉強や、マイアミ大学での血液系の病気の研究は、ものの見方、考え方が広がるいい経験になったと思っています。あと、沖縄県の総合病院での勤務もかなり印象的でしたね。私が医長を務めた沖縄県立中部病院は、診療などが非常にシステマティックでスピーディーに進む病院で、病院のあり方として学ぶことが多かったです。また、沖縄県のゆったりとした風土もすてきでしたね。宮崎県もどちらかといえばゆったりとした風土ですが、沖縄県はそれ以上に穏やかでした。病院の中のスピーディーさと病院から一歩外に出た時の町の穏やかさのギャップがとても思い出深いです。

さまざまな経験を経て、現在の診療で心がけていることは何ですか?

黒川基樹院長 黒川皮膚科クリニック4

一番は、私が皮膚科の道に進むきっかけとなった教授に倣って「患者ファースト」であることですね。限界まで自分のできることをやって、患者さんの役に立ちたいと常に思っています。本当にいろいろな経験をさせていただいてきたので、「すべて患者さんに還元できるようにしたい」と思って日々の診療にあたっています。一人ひとりの患者さんを大切にしたいので、1日の診療の終わりには、必ずその日診療した患者さん全員のカルテを見直し、確認をしています。

これからもアップデートを続けていく

開院して良かったことや、やりがいを感じることは何ですか?

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患者さんとうまく信頼関係を築けると、とてもうれしいですね。患者さんのほうから「また来たよ」「この前はありがとうね」と声をかけてもらえると、頼りにされていると感じますし、また頑張ろうと思えます。あと、とてもありがたいのは差し入れをくださる患者さんが多いことでしょうか。なぜか受診の際に手作りのお料理などを持って来てくださる患者さんが多いんです。なんだか地域の一員となれている気がして、うれしく思いますね。私は誕生日が12月6日なのですが、特に誕生日の時期はケーキなどを頂くことが多く、スタッフとありがたくいただいています。

今後の展望について教えてください。

私は今年で63歳になります。これからも若さや健康を保ちながら、医師としての知識や技術をアップデートし、患者さんの診療に還元したいと思っています。現在は新型コロナウイルスの影響でさまざまな行動が制限されていますが、医師向けの講演会などはインターネット上で行われることが増えたため、以前よりかえって講演会などに参加しやすい印象です。毎週いろいろな講演会が行われているため、できるだけさまざまな講演会に参加し、新しい知識を学んでいきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

黒川基樹院長 黒川皮膚科クリニック6

当院では、皮膚科疾患全般を幅広く診療しています。どんなに些細なお悩みでも、まずはお気軽にご相談ください。時間をかけてしっかりお悩みを伺い、少しでも不安を取り除けるよう、丁寧な説明を心がけています。これからも「患者ファースト」の姿勢を貫いて、地域の皆さんの医療に貢献していきたいと思っています。

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