請川 秀治 院長の独自取材記事
うけがわ歯科川口駅前医院
(川口市/川口駅)
最終更新日:2026/09/08
川口駅西口から徒歩5分の「うけがわ歯科川口駅前医院」は、一般歯科から小児歯科、矯正歯科、インプラント治療、審美歯科、訪問歯科診療まで幅広く対応する歯科医院。同院の他、川口市内にある同法人の歯科医院2院と連携しながら、子どもから高齢者まで、地域住民のさまざまな口の悩みに応えている。請川秀治院長が掲げるスローガンは「『噛む』で人生を変えろ」。目の前の症状の改善を図るだけでなく、10年後、20年後も食事を楽しめる口腔環境をめざし、一人ひとりに合わせた治療を提案する請川院長に、診療への思いやスタッフ教育、今後の展望を聞いた。
(取材日2026年8月17日)
「噛める」を起点に10年・20年先の健康を見据える
クリニックの特徴や診療体制について教えてください。

当院では、虫歯や歯周病の治療をはじめ、小児歯科、矯正歯科、インプラント治療、ジルコニアなどを用いた審美歯科まで、口に関する幅広い相談に対応しています。当院の他に同法人の歯科医院が2院あり、通院が難しくなった方への訪問歯科診療にも取り組んでいます。3院で連携して休診日や夏季休暇などを少しずつずらし、当院が休みのときの受け入れ先をあらかじめお伝えするなど、同じ地域に3院ある利点を生かしています。こちらでは日曜日も診療しているため、平日は仕事や学校で通院しにくい方にも利用していただいています。
どのような理念を掲げているのでしょうか。
法人のミッションである「すべての人の健康と笑顔の創造」、そしてビジョンである「人々の食を支えるために挑戦し続ける」という考えを当院でも掲げています。それを患者さんにもわかりやすく伝える言葉として考えたのが、「『噛む』で人生を変えろ」というスローガンです。噛むことは、食べ物から栄養を取るためだけに必要なのではありません。好きなものを食べたり、家族や友人と食卓を囲んだりすることは、人生の楽しみにもつながります。ご高齢になっても元気に運動や外出を楽しんでいる方は、ご自分の歯が多く残っていたり、きちんと噛める状態が保たれていたりすることが多いのではないかと考えています。歯が悪くなってから治療するだけでなく、長く噛める状態を守ることの大切さを地域の皆さまに伝えていきたいですね。
患者さんに治療法を提案する際、どのようなことを大切にしていますか。

患者さんの10年後、20年後を見据えた提案をすることです。歯科では、保険診療と自由診療で選べる材料や治療方法に違いがあります。しかし、自由診療がすべての患者さんにとって必ずしも正解とは限りません。何を優先したいかは、口の状態だけでなく、ご年齢や生活環境、価値観、通院にかけられる時間、費用に対する考え方によっても変わります。お一人お一人の事情や希望を丁寧に伺った上で、考えられる選択肢と、それぞれの利点や注意点をきちんとお伝えし、その方に合った治療の着地点を一緒に考え、患者さん自身に選んでいただくことが大切です。説明するときは、専門用語をできるだけ避け、絵を描いたり、写真や資料を見せたりしながら、視覚的にも理解できるように工夫しています。
基本を積み重ね、納得につながる治療を追求
インプラント治療について教えてください。

インプラント治療は、歯を失った部分に人工歯根を埋める治療ですが、単に空いている場所へ入れれば良いわけではありません。周囲の歯や顎の骨の状態、歯が並ぶ平面、上下の噛み合わせ、力のかかり方まで考え、できるだけ長く安定して使える位置や角度を検討する必要があります。当院では、治療前の診査と治療計画に時間をかけ、口の中全体との調和を考えて進めています。また、インプラント体の上に装着する人工歯についても、価格だけを基準に複数のグレードから選んでいただくのではなく、僕たちが治療に用いるものとして納得できる材料や仕様に絞っています。製作を依頼する歯科技工士との連携も重視していますね。治療後には保証制度を設け、経過を確認しながらメンテナンスを続けます。
審美歯科では、どのような点を重視していますか。
見た目の美しさだけでなく、噛む機能を備え、患者さん自身が納得できる歯をめざすことを重視しています。歯の色や形に対する感覚は一人ひとり違い、歯科医師が良いと思う形と、患者さんが思い描いている形が同じとは限りません。そのため、最終的な人工歯をいきなり装着するのではなく、必要に応じて仮歯の段階で、形や大きさ、歯の見え方、唇とのバランスなどを確認します。気になる点があれば調整し、患者さんとイメージを共有してから最終的な人工歯を作製します。口の状態や材料の性質によって、実現できることと難しいことはありますが、できないことも曖昧にせずその理由を説明することが大切です。また、人工歯だけがきれいでも噛み合わせが不安定では長く使えません。1本の歯だけを見るのではなく、口の中全体を一つの構造として捉え、機能面と審美面の両方を考えながら治療を進めています。
予防やメンテナンスにも力を入れているそうですね。

治療終了時点をゴールにせず、その状態をできるだけ長く維持するため、定期的なメンテナンスをご案内しています。虫歯や歯周病は、治療した後も再発する可能性があります。特に歯周病は、状態が落ち着いてからも継続的な管理が欠かせません。症状に応じて歯周病安定期治療なども取り入れながら、口腔内の確認やクリーニング、歯磨き方法のアドバイスを行っています。当院は担当制ではなく、誰が対応しても必要なケアを受けられるよう、処置の進め方や確認項目をそろえています。そのため、特定のスタッフの出勤日に限らず、患者さんの都合に合わせて予約を取りやすいのも利点です。処置の際は、できるだけ痛みや負担を感じにくいよう、丁寧に行うことも大切にしています。
学び合うチームで、地域の口腔の健康を支える
スタッフの教育や技術の向上に、どのように取り組んでいますか。

ミーティングや練習、勉強に充てる時間を定期的に設けています。内容は、全員で共有すべき事項の確認から、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手など、職種ごとに必要な知識や技術の学習までさまざまです。また、3院の歯科医師が集まる症例検討会はそれぞれが経験した症例や治療計画を持ち寄り、意見を交わす場となっています。学びを院内だけで完結させず、必要に応じて外部講習会の費用を補助する制度も用意しているんですよ。当院は単独型の歯科医師臨床研修指定診療所として研修歯科医を受け入れているため、教育は日常の一部です。若い歯科医師に伝えているのは、目新しい治療だけを追うのではなく、虫歯をきちんと取り除くなど、一つ一つの基本的な処置をしっかりと行うことの大切さです。教育の機会は用意しますが、すべてを一方的に押しつけるのではなく、本人が興味を持った分野を自ら深めていく姿勢も尊重しています。
スタッフの皆さんの雰囲気や、チームとして大切にしていることを教えてください。
性格や得意なことはそれぞれ違いますが、真面目で穏やかなスタッフが多いですね。指示を待つだけでなく、患者さんのために何ができるかを自分で考え、率先して動いてくれます。当院が大切にしているのは、ホテルのようなかしこまった接遇よりも、患者さんが気負わず話せ、スタッフも自然体でいられる雰囲気です。無理に仕事用の自分をつくる必要がないので、それぞれの個性や良さも生かしやすいのではないでしょうか。受付、診療、予防といった役割を完全に分けず、誰かが忙しければ自然と周囲が補い、全員で患者さんを迎える意識があるのも当院の特徴です。決められたことをこなすだけでなく、自分で考えて動ける余地があるからこそ、仕事を楽しみながら成長できるのだと思います。
地域においてどのような歯科医院をめざしていきたいですか。

訪問歯科診療にも対応しているからこそ、妊娠中の方や小さなお子さんから、通院が難しくなったご高齢の方まで、生涯を通じて口の健康を支えられる歯科医院にしていきたいと考えています。痛みや違和感が出たときはもちろん、噛みにくい、見た目が気になる、歯を長く残したいなど、口に関する困り事があれば、まず相談先として思い浮かべてもらえる存在が理想です。また、将来は管理栄養士と連携して、公民館などで栄養や噛むことの大切さを伝える機会もつくりたいと考えています。歯科医院の中で患者さんを待つだけでなく、地域へ出て情報を届け、口と食への関心を高めることにも取り組んでいきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/小児矯正:61万6000円~、インプラント治療/58万3000円~、ジルコニアなどを用いた補綴治療/14万3000円~ ※詳細により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

