出下 雅也 院長の独自取材記事
歯科ホワイトピアノ
(熊本市北区/須屋駅)
最終更新日:2026/06/10
熊本市北区で地域の歯科医療を支える「歯科ホワイトピアノ」。一般歯科から小児歯科、矯正歯科、口腔外科まで対応し、「できるだけ歯を残す・削らない治療」をモットーに診療を行っている。院長を務める出下雅也(いでした・まさや)先生は、九州大学歯学部卒業後、さまざまなクリニックで治療経験を積み、現在は矯正とインプラント治療にも力を注いでいる。痛みに配慮した治療や丁寧な説明を心がけ、幅広い世代に寄り添う院長にクリニックへの思いを語ってもらった。
(取材日2026年5月21日)
「残す治療」を大切に、一人ひとりに向き合う歯科医療
どのような思いから歯科医師の道を選ばれたのでしょうか。

もともと手を動かす仕事がしたいという思いがあって、人と関わることも好きだったんです。手を使いながら人と接することができる職業として歯科医師を選びました。3歳から15歳くらいまでピアノを習っていて、ピアノを通して細かい指の動きや集中力を養うことができたように思います。歯科医師になって良かったと思うのは、やはり患者さんに喜んでもらえた時や、患者さんの笑顔が見られた時は素直にうれしいですね。特に歯列矯正やインプラント治療は、見た目だけでなく、その方の生活や人生にも関わってきますので責任とやりがいを感じながら、歯科医師は「歯を治療する」だけではなく、人と人との関わりの中で成り立つ仕事なんだなと日々感じています。
院長に就任された経緯と、これまで歩まれてきたご経験について教えてください。
九州大学歯学部を卒業後は、勤務医として経験を積みました。大学病院ではなく一般のクリニックを選んだのは、幅広く学びたかったからです。一般歯科はもちろん、小児歯科、矯正歯科、口腔外科まで、いろいろな診療に携われる環境に身を置き、技術だけでなく、接遇や配慮、患者さんへの心構えも学ばせていただきました。友人からの紹介で熊本に来てからは別のクリニックで4年勤めました。こちらには、前任の院長が退職されるタイミングで院長を引き継いだかたちです。勤務医時代から矯正やインプラント治療に力を入れていて、ここに来てからも矯正を本格的に始めるために、必要な設備を導入してきました。患者さんにより良い治療を提供するために、環境づくりも含めて取り組んできたつもりです。
院内設備や導入されている機器で、こだわっている点はありますか?

開業当初は、設備があまりそろっていませんでしたが、矯正やインプラント治療に力を入れていきたいという思いがあり、少しずつ設備を整えてきました。歯科用CTやレーザー機器、口腔内光学スキャナーなど、順次導入しています。最近はマウスピース型装置を用いた矯正を希望される方も増えているので、従来の型採りよりも負担が少なく、精度も高い光学スキャナーは特に活躍しています。また、院内はバリアフリー設計となっているので、車いすやベビーカーでも安心して来院いただけます。「設備」というと医療機器ばかり注目されがちですが、一番は安心感を持って来院していただけるような雰囲気づくりが大切だと思っています。
できるだけ歯を残すこと、できるだけ歯を削らないこと
日々の診療で心がけていることは?

私が一番大切にしているのは、「できるだけ歯を残すこと」と「できるだけ歯を削らないこと」です。なぜその歯が虫歯になってしまったのか、なぜトラブルが起きているのかを考え、きちんと診断をした上で、その原因を取り除くための根本治療をして口腔内の環境を正常に整えることが大切だと感じています。最近は予防歯科の考えもかなり浸透していますが、悪くならないようにするための、定期的なメンテナンスは欠かせません。また、痛みに配慮した治療も特徴の一つです。麻酔の前の表面麻酔をしっかり行い、治療中もできるだけお声がけをして、特にお子さんには無理をせず、気持ちに寄り添いながら診療することを意識しています。必ずしっかり説明をして、納得した上で治療を受けてもらうことが、何より重要だと考えています。
注力されている矯正について教えてください。
当院では、小児矯正から成人矯正まで幅広く対応しています。「目立ちにくい矯正」をご提案していて、ワイヤー矯正では白いセラミックブラケットを標準で使用しています。ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正のどちらもできるのが当院の特徴であり、私がすべての症例に対応しますので、矯正担当の歯科医師が毎日クリニックにいることも強みかもしれません。最近は、見た目を気にされる方が増えていますが、矯正は単に歯並びを整えるためのものではなく、噛み合わせや将来的な健康にも関わってきます。そのため、まずは患者さんの話をしっかり聞き、どういうゴールをめざすのかを丁寧に共有することを大切にしています。当院ではワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正を症例によって使い分けています。難しい歯の矯正はワイヤー装置で行い、仕上げをマウスピース型装置で行うなど、それぞれのメリットを生かした矯正を行っています。
インプラント治療について先生の考えをお聞きします。

インプラント治療は、歯を失ってしまった方に対して「しっかり噛める機能」を取り戻すための治療です。特に奥歯を失ってしまうと、食事がしづらくなったり、ほかの歯に負担がかかったりすることがありますので、入れ歯やブリッジだけではなく、インプラントという選択肢も提案しています。外科治療が必要なため、歯科用CTをはじめ、さまざまな設備を取りそろえています。手術中は、治療部位はもちろん、血圧や脈拍など全身状態もモニタリングし、安全性に十分配慮して治療を行います。費用面や外科処置への不安を感じる方もいらっしゃいますので、治療前の説明では、メリットだけではなく、注意点やメンテナンスの重要性についてもきちんとお話しした上で、納得して治療を受けていただくようにしています。他院で断られた方も当院なら治療可能なケースもありますので、お気軽にご相談ください。
「なんでも相談できる場所」として歩み続ける
ご自身のスキルアップのために取り組まれていることはありますか?

歯科医療は本当に進歩が早いので、常に勉強し続けることが大事だと思っています。特に矯正やインプラント治療は、新しい知識や技術がどんどん出てくる分野ですから、今も勉強会やセミナーには積極的に参加しています。最近はマウスピース型装置を用いた矯正に関する勉強会にも継続的に参加しています。この矯正法は年々進化して、症例の幅も広がってきています。患者さん一人ひとりに合わせた矯正が提供できるよう、常に情報をアップデートすることを意識しています。また、私一人ではなくスタッフと一緒に学ぶことも大切にしています。当院では、インプラント治療の専門性を深めるために勉強しているスタッフもおりますので、オンライン勉強会なども一緒に受講しながら、歯科医師だけではなく、スタッフ全員で知識や技術を高めていくことが、より良い診療につながると思っています。
お休みの日の過ごし方を教えてください。
休日は読書をして過ごすことが多いです。小説からビジネス書、仕事の専門書まで、ジャンルは問いません。読書は、自分の知らない考え方や価値観にふれられるので、いいリフレッシュになるんです。中でも書店員の投票で選ぶ文学賞の受賞作は第1回からすべて読んでいます。患者さんとのコミュニケーションに役立つこともありますし、視野も広がる気がしています。あとは家族と温泉や旅行に出かけることでしょうか。普段はどうしても仕事中心になりますから、休日はできるだけ家族との時間を大切にしたいですね。今は、ピアノを弾くことはありませんが、音楽は大好きです。仕事から少し離れてリフレッシュする時間があるからこそ、日々の診療にも集中できるのかなと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

地域の皆さまのお役に立てるクリニックでありたいと思っています。虫歯や歯周病の治療はもちろんですが、矯正やインプラント治療まで含めて、「歯のことならなんでも相談できる場所」として頼っていただけたらうれしいですね。患者さんによって適した治療法は違いますので、まずはしっかりお話を聞き、それぞれのメリット・デメリットを説明した上で、一人ひとりに合った方法を提案していきます。歯科医院は、「痛くなってから行く場所」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、本当は予防のために通うことがとても大切です。皆さまに安心して通っていただけるクリニックをめざしていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/59万3000円、マウスピース型装置を用いた矯正/29万6000円、小児矯正/33万円、インプラント治療/33万円

