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犬飼 伸二 院長の独自取材記事

いぬかい医大モール歯科クリニック

(川崎市中原区/新丸子駅)

最終更新日:2022/12/14

犬飼伸二院長 いぬかい医大モール歯科クリニック main

東急東横線の新丸子駅前に広がる活気ある商店街。その一角のビル2階に「いぬかい医大モール歯科クリニック」がある。院長の犬飼伸二先生は、この地で歯科治療を始めて28年にもなる。中に入ると、外のにぎやかさは気にならず、白と木目を生かした清潔感あるインテリアが穏やかに迎えてくれる。6つある診察室はすべてが広々とした個室となっており、他の患者の様子も気にならず、安心して治療に臨める環境になっている。多くの歯科医院が立ち並ぶ中で、地域住民から親しまれ長く治療を続けている同院。診療への思いやこだわりを余すことなく聞いた。

(取材日2022年7月4日)

患者がリラックスできる環境で治療に臨む

開業したきっかけを教えてください。

犬飼伸二院長 いぬかい医大モール歯科クリニック1

開業は1994年です。私は愛媛県から東京に出てきていたのですが、新丸子で開業していた大学の先輩が都合で続けることができなくなり、私に引き継いでもらえないかと話が来たのがきっかけです。ですから、新丸子はまったく知らない土地でした。開業当時はそれほどなかった歯科医院も、近年は本当に増えましたね。患者さんは地元の方や商店街の患者さんが多いですが、中には八丈島から通ってくださっている患者さんもいらっしゃいます。当院は、お勤めの方も通いやすいようにと、平日は夜9時まで、土日も夜6時まで診療を行っていて、年末年始以外は年中無休です。診療体制は、私の他に3人の歯科医師がいて、外科を含めた一般歯科の診療を行い、私は一般歯科もやりますが、主に噛み合わせを含めた矯正治療を行っています。

長く診療を続けて来られた要因はどこにあるとお考えですか?

できるだけ削らない・抜かない・痛くないようにという治療を継続してきたからではないでしょうか。なるべく気持ちよく診療を受けていただけるよう、環境づくりにはこだわっていますし、保険診療を望む人、少しでも良い物をと自費診療を望む人など、患者さんの思いはさまざまなので、家族的な視点で患者さんの診療を続けてきたからだと思っています。また、予防にも力を入れていて、4ヵ月に1度の間隔で患者さんには定期検診をお勧めしています。当日は、歯茎や虫歯の検査をし、歯石の除去、また歯磨き指導などを行っています。将来を見据えた長い目で、患者さん一人ひとりの歯を守ってきたからだと思います。

具体的に治療ではどのような工夫をされているのでしょうか。

犬飼伸二院長 いぬかい医大モール歯科クリニック2

例えば、麻酔をする際、針を刺す部位に表面麻酔をし、かなり時間を置きます。麻酔の針も、痛みの少ない極細の針を使用しているのと、麻酔液は冷たいと痛みを感じるので、体温くらいの温度に温めています。患者さんに声がけをしながら、リラックスして治療に臨んでもらえるようにしています。また、虫歯も削る部分は最小限におさめます。削ってしまった歯は元には戻らないからです。

患者一人ひとりに合う矯正方法を、検査で探す

先生が専門とされている矯正についてお教えください。

犬飼伸二院長 いぬかい医大モール歯科クリニック3

当院では、ワイヤー矯正、マウスピース型装置を用いた矯正、裏側矯正を扱っています。今はワイヤー矯正も、白いワイヤーや白や透明のブラケットがあり、本当に目立ちにくくなりました。マウスピース型装置を用いた矯正は近年人気で、1日20時間以上装着する必要がありますが、食事の際は取り外すことができます。逆に取り外せるというのは、患者さんの意思が治療に大きく影響するということになります。実は、矯正は治療前のカウンセリングが重要です。エックス線を撮ったり型を取ったりしてどのような矯正が合っているか、または患者さんが希望する矯正が可能かの診断を行います。診断結果をもとに治療を始めるかどうか、患者さん自身に決めていただいています。

その人にあった矯正方法があるのですね。

そうです。矯正種類を組み合わせて、治療期間の短縮を図る矯正も対応しています。歯並びの状態にもよりますが、鼻先から顎先を結ぶ線を「Eライン」と言い、横から見てこの「Eライン」が飛び出している人は抜くことをお勧めします。これは例えるなら、4人がけの椅子に5~6人が座っている状態なんですね。なので、その場合はスペースを空けることを提案しています。よく、矯正は何歳までできるのかと聞かれるのですが、本来なら小学生から中学生くらいの時期に行うのがベストです。歯が動きやすく、動いた後もしっかりと固まりやすいからです。でも、50〜60代のシニアでも大丈夫です。ただ、大人の場合は動きにくく固まりづらい傾向があるので、保定をしっかりと行う必要があります。

院内の感染症対策についてはどのようにされていますか?

犬飼伸二院長 いぬかい医大モール歯科クリニック4

患者さんが安心して治療を受けられるよう、アクリル板や空気清浄機を導入し、患者さんには治療の前後にうがいをしてもらうようにしています。歯科医師は治療時にマスクの上にフェイスシールドも装着していますし、スタッフは毎朝検温を行い、健康管理に気を配っています。シリンジや歯を削るためのバー類、タービンなどは患者さん一人ひとり交換をし、その他の器具も滅菌処理を徹底して行っています。もともと歯科医院は虫歯や歯周病の治療を行うので、感染症予防に対する意識は高いのですが、さらに徹底した体制を整えています。

良い歯の習慣をつけてもらうために定期検診を

なぜ歯科医師を志そうと思ったのですか?

犬飼伸二院長 いぬかい医大モール歯科クリニック5

小学校のときに近所の歯科医院によく治療で通っていたのと、もともと手先が器用だったことでしょうか。歯学部への進学を決めたときは、両親とも喜んでくれましたね。また、私は絵を描くのも好きなのですが、歯科はある意味、芸術にも通じる分野だと感じています。矯正を含む審美歯科に興味を持ったのもそのせいだと思います。噛み合わせや歯並びはとても大事で、近年は日本でも重視する傾向があります。咀嚼は脳の発達にも影響し、食べ物を胃に送り込むための大事な消化機能です。歯並びが悪いと、噛む面積が減り、消化能力がダウンするので、胃腸が弱る原因にもなります。

先生は音楽活動もされているそうですね。

小学校5年生の時にウクレレの音色に魅了されて弾き語りを始めました。12歳でギターを覚え、中学の時、公開生番組で披露したオリジナル曲がグランプリを受賞しました。中学、高校とバスケットをやる傍ら音楽もやっていて、フォークソングが流行していた時期だったのでコンサートにもよく行きました。2001年にデビューし、その後は、映画やCMなどの音楽を手がけるようになり、楽曲提供に力を入れています。今でも治療の傍ら作曲活動は続けていて、コンペなどに応募しています。でも、本業の歯科医師の仕事が忙しいので、なかなか集中はできませんね。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

犬飼伸二院長 いぬかい医大モール歯科クリニック6

日々の歯のケアとしては、基本ですが歯磨きを大切に、ということですね。また、虫歯でも歯周病でも、患者さんの気づかないうちに進行してしまうものです。痛みなど症状が出てからでは、神経を取らなきゃならないというようなことにもなりかねませんし、何より患者さん本人がつらいものです。ですから、定期検診を実施し、良い歯の習慣をつけていただきたいですね。定期的に歯科医院に通っていただくのが、歯の健康のためには良いことなのだと思ってもらえればと思います。また、私のもう一つの専門である噛み合わせで言えば、歯に限らず、片頭痛や寝不足に実は噛み合わせが関与していることもあります。絶対とは言えませんが、噛み合わせを調整することで、そうした状況の改善につながることもあるので、悩みがあれば一度歯科医院で診てもらうことを考えてみてはいかがでしょうか。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療(全顎)/66万円~、矯正治療(部分)/17万6000円~、裏側矯正治療/77万円~、インプラント治療(1本)/27万5000円~、ホワイトニング(3回分)/1万9800円 (すべて税込み価格)

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