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川地 容子 院長の独自取材記事

ようこ歯科クリニック

(名古屋市南区/道徳駅)

最終更新日:2019/08/28

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名鉄道徳駅から徒歩3分。高架沿いの住宅街にある「ようこ歯科クリニック」。2階へ続く階段を上がると、華やかな色合いの待合室とそこになじむように誂えられたソファが目に入った。診察室には大ぶりの胡蝶蘭や絵画が彩りを添え、女性院長ならではの奥ゆかしい気遣いがそこかしこに感じられ、どこかうれしくなる。地元の人や子どもの診察が多いという同院。「子どもが怖くないように、気持ちをほぐしながら」と語る川地容子院長の思いのとおり、ここへ来る子どもはほとんど喜んで口を開けてくれるようだ。川地先生はまた、「歯だけでなく全身疾患を考慮して診るべき」との思いがある。取材をするにつれて、川地先生の、患者の気持ちに寄り添う医療スタイルが見えてきた。
(取材日2016年7月13日)

親しみやすく、明るい歯科医院をめざして開業

院内の色合いや、お花、絵画などが素敵ですね。

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当院は2000年に開業して、今年で16年目になります。その当時だと、歯科医院というのは地味な色合いで、灰色か白しかないようなところが当たり前だったんです。ですが私はそうしたくなかったので、開業するときはそれこそ手作りのように、建具から塗装まで全部決めて、昔から知っている大工さんに一つずつお願いしたんです。色もなるべく明るくきれいな色で、「歯科医院は無機質でドキドキするようなところ」というイメージを変えられるようにしました。窓際の胡蝶蘭も、開院して以来ずっと育っています。胡蝶蘭は育成するのが難しいけれど、日当たりが良いせいもあるのかしら。壁や階段にも、花の絵を飾っています。冬に花が咲かないとさみしいでしょう? 自分で描いたものもあるんです。患者さんもみんな楽しみにしてくれています。

この地に開院された理由と、これまでの経歴を簡単にお話しください。

ここはもともと、父の産婦人科の病院だったんです。なので、その建物の中を改造させてもらって開業しました。私自身は女子大を出て歯科大学に行き、その後は主に岡崎のほうで修業をしていました。その時の病院には9年いたんですけど、そこがとても厳しいところで、歯科全般と全身疾患の重要性も学ばせてもらいました。歯科の開業医は、子どもが来てもお年寄りが来ても、その人に応じた治療ができなければいけないんです。ここで総義歯から補綴、保存、小児、口腔外科など一通りのことがまんべんなくできるように修行を積めたことは、とても良い経験になっています。また、そのときに受け持った患者さんの経験から、歯をきれいに掃除して定期的にメンテナンスをすることで、歯の状態は悪くならないんだということも実感しました。

お子さんの診療も多いようですね。何か心掛けていることはありますか?

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女性の歯科医師だから、お子さんの治療の時にはお母さんのような気持ちでいるようにしています。そういう意味では、うちに来るお子さんはあまり怖がらないですね。まずは泣かせないようにすることからスタートです。心を開いてくれるようになったら自分から「歯医者さん行きたい!」って言ってくれる子もいるんですよ。でもやはり、初めてのお子さんは、歯医者さんが怖くて玄関に入ることすらできない子もいます。過去に受けた歯科の治療で、心に傷が残ってしまっているんですね。でもそれをだんだん解きほぐして優しく接すると、ほとんどの子ができるようになりますよ。歯医者がトラウマになって、本当に治療が必要な時にできなくなっては困りますからね。歯医者さんが好きになってくれるように心掛けています。

全身疾患も考慮し診療に臨む

普段の診療の際に心がけていることはありますか?

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「全身疾患を考慮して治療を行う」ことです。開業医として歯科全般が診られるのはもちろんのことですが、口腔内の治療が全身に影響を及ぼすことがあるということも念頭に置いて日々の治療に臨んでいます。例えば、病院にかかってない患者さんがいらっしゃった時に、歯を抜かないで大病院に送ったことがあります。すると、入院して抜歯しなければいけないほど重症な病気が見つかり、驚いたことがあります。また、全身疾患に影響のあるタバコは歯周病に良くないので、なるべく少なくしてくださいとアドバイスしています。

それが生きた経験などはありますか?

以前、「歯を抜いてほしい」と来院された患者さんがいて、鼻の中にできものがあったので、すぐに口腔外科に送りました。やはり悪性腫瘍だったのですが、数年後、その患者さんがいらっしゃって元気な姿を見せに来てくれました。もしその時に気づかず、不用意に抜歯していたら、大変なことになっていたかもしれません。このことで全身疾患を考慮することの大切さを再認識しました。

患者さんとのエピソードはなにかありますか?

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エピソードというか、うれしい話ですけれど、当院が開業して一番最初に来てくれた患者さんが、定期的なメンテナンスをしにいまだに通ってくれていることですね。歯のメンテナンスは面倒だけれども、大切なことです。患者さんの方が早く諦めてしまって、面倒くさいから抜いてもらおう、と思ってしまうこともあります。ですが一通りきれいに治して、掃除も全部して、それで終わりではなく、必ずメンテナンスしないことには歯は残らない。その治療スタンスに共感してくださって通い続けている人が多くいらっしゃいます。こちらに帰省するタイミングに合わせて、海外から来てくれる人もいるんですよ。それくらい、歯のメンテナンスを大事にしている人が多いのはとてもうれしいことです。

患者の「デンタルIQ」を高めることが、今後の目標

先生が健康を保つために行っていることはありますか?

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特にこれと言った健康法はないんですよ。しいて言えば、ヨガに通っていることくらいですね。リフレッシュにもなるし、私は体が硬いので、いいストレッチになっています。最近は、万歩計をつけるようにもしています。もちろん、診察中もですよ。ヨガも歩くことも有酸素運動ですから、体にはいいですよね。それから、基本的なことですけれど、歯をきちんと磨くことですね。毎日丁寧に磨いて、歯を大事にする意識を日頃から持つようにしています。あと、健康のためにルイボスティーを飲んでいたりもしています。これは患者さんから勧められたんですが、他にもいろいろなものを患者さんからいただくことが多くて。旅行のお土産だったり、きれいなお花だったり。新しい健康法も、なにかあったら患者さんから教えてほしいですね。

クリニックの今後について、展望や力を入れたいことなどお聞かせ下さい。

定期的なメンテナンスをして、「8020」の人を増やすようにしたいですね。自分の歯が一本でも残っていればそこから義歯が作れます。歯がなくなってから行けばいいやというのは正反対。一本の歯を大事にしてほしいです。歯を大事にしようとする気持ちを、「デンタルIQ」で表すのですが、その意識を高く持ってもらいたいです。長く歯医者を続けていると、「この人はなんでこんなに虫歯なんだろう?」と思うことがあります。そういう人には「こういうものを食べていませんか?」など、食生活を聞くんです。虫歯の治療もそうですが、原因の追及も大事なんです。患者さんには、歯を大事にする意識を持ち、食べ物にも気をつけてほしいと思います。患者さんのデンタルIQを高めることで、虫歯の予防にもなりますから、啓発していきたいですね。

読者へメッセージをお願いします。

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当院の名前、「ようこ歯科クリニック」と付けたのは、こんな思いがあるからなんです。今でこそ珍しくありませんが、私たちの時代は女性の歯医者さんは多くありませんでした。女性医師と知らずにいらっしゃって、「えっ、男じゃないの?」と言われたこともありました(笑)。それでも患者さんの中には、女性の歯医者さんがいいという方もいらっしゃると思います。そういった意味で、女性の医師であることを前面に出すためにこの名前にしたんです。男の先生にはないような、女性ならではの心配りで丁寧に優しく、という診察を心がけています。医院の名前を見ただけで、女の先生なんだということが、患者さんにとっても先生にとってもプラスにはたらくといいなと思っています。子どもを持つお母さんのよき相談役になれるような、患者さんとの距離が近くに感じられるような医院でありたいと思います。

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