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山本 浩司 院長の独自取材記事

おおつかファミリー歯科

(蒲郡市/三河大塚駅)

最終更新日:2019/08/28

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かわいらしいミカンのイラストと素朴な手書き風の文字の看板が患者を迎える「おおつかファミリー歯科」。待合室は天井が高く、木目調の床にミカン色のソファなど、温かみのある雰囲気だ。山本浩司院長は、小児歯科、中でも矯正治療が専門で、歯並びを整える前の、顎の骨や口の機能の正しい発達のために力を注いでいる。「口呼吸に注意するなど、小さい頃に気を付けてほしいことを親御さんに伝えるのが地域の歯科医師としての使命です」ときっぱり。のんびりとした優しい笑顔は高齢者からも慕われている。得意の小児歯科について、また地域密着型のクリニックとしての特徴や展望について語ってもらった。
(取材日2017年7月20日)

小児歯科の経験を積み、病院らしくない医院を開業

明るい院内ですね。看板の文字もほのぼのとして素敵です。

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蒲郡はミカンの名産地で、当院の向かいの山もミカン畑なんですよ。院内は白を基調にミカンの色をアクセントにしました。濃いオレンジではなく黄色に近い、柔らかい風合いにし、床も木目調に、患者さんが緊張しないよう病院らしくない建物にしたかったんです。今でこそ、こうしたクリニックは多いですが、開業した10年前は「歯医者さんらしくないね」「珍しい」と言われました。クリニック名はここが大塚町であり、地元の方に親しみを持っていただきたいとの思いから。看板の文字は、僕がさらっと書いたものが基になっているのですが、なかなかいいのではないでしょうか(笑)。実は、苗字を冠した山本歯科医院というクリニックを父が蒲郡駅の近くで営んでいるんです。もともと祖父が東京で歯科医院をしていて、戦後に地元である蒲郡に戻り、父が後を継ぎました。僕が3代目にあたることになりますね。

患者はどんな方が来られますか?

地元の方が中心です。僕は小児の矯正治療を得意としていますので、その患者さんは、市内でも遠方から、また西尾市や豊川市から通ってこられる方も多いです。三河大塚駅が近いので、駅を利用する高校生や、近くのお年寄りなど幅広い年齢層の方に来ていただいています。個室のケアルームがありますので、ホワイトニングや予防が目的の患者さんもいらっしゃいます。

先生のご経歴について教えてください。

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日本歯科大学新潟生命歯学部を卒業し、その後、同大学附属病院、山形県の歯科医院に勤めました。新潟や山形ではとにかく雪がものすごくて、雪かきをしないと診療が始められません。僕は若かったし体力もあるほうだと思っていましたが、やはり地元の方は慣れているのか女性の歯科衛生士さんのほうが作業が早いのです。「雪はそこのドブにどんどん捨ててください」と言われてスコップでやるのですが、「診療が始まっちゃうから、もうちょっと早くやってもらっていいですか」と言われたり、ゼイゼイしてしまって患者さんに「大丈夫?」と心配されたり(笑)。だから人より早く行って雪かきを始めていましたね。とても貴重な体験でした。その後、神奈川県と愛知県岡崎市の歯科医院に勤め、小児歯科の経験を積んできました。

矯正治療は、歯並びの前にまず顎の骨の正しい発達から

こちらでの小児矯正治療について教えてください。

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まず口の機能を正しくすることに重点を置いた矯正治療を行っています。例えば口呼吸で、食事は柔らかいものをよく噛まずに食べるという生活を続けていると、口を閉じてしっかり噛むことをしないために顎の成長が遅れたりするのです。当院では、口呼吸から鼻呼吸への修正や、咀嚼する力を強くしたりなどのトレーニングのため、機能的矯正装置を使用しています。本格的な矯正の前に、顎の発達を正しく促そうというものです。マウスピースより柔らかい素材で弾性があります。起きているときに1時間と、寝ている間に装着します。多くは小学校へ上がる年齢で使い始めます。1~2ヵ月でも変化を感じられる場合がありますが、治療が終了するのは大体半年か1年後。ただ、装置は取り外しができるので、ちゃんと付けないと効果は出ないというお話は最初にしっかりお伝えします。

まず歯並びの土台を作ることが大切なのですね。

はい。その後、人によってはマウスピース型の装置を用いた矯正治療に移行します。今はインターネットや本で情報を得ている親御さんが多く、最初から「〇〇の治療法で」と希望される方もいらっしゃいますが、お子さんによって状態も治療法も違います。お互いの歩み寄りが必要になることもあり、じっくりお話しています。その一方で、歯並びに関心がなく顎の発達の大切さをご存じない方もいらっしゃいます。ですから、小さい頃から気を付けてほしいこと、もっと言えばお子さんが生まれたら知っておいてほしいことを、来院されるごとに僕のほうからお伝えするようにしています。絶対に矯正すべき、ということではなく選ぶのは患者さんですが、この地域で歯科医師という仕事をさせていただいている以上、伝えるべきことは伝えるということが自分の使命だと思っています。そうでなければクリニックの存在の意味がありません。

子どもへの対応で気を付けていることはありますか?

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お子さんは歯科医院でつらい経験をすると、それを覚えていて泣いてしまいます。当院が「初めての歯医者さん」というお子さんはほとんど怖がりません。それでも泣くお子さんに対しては、まずチェアに座ることができたらその日はOKです。次の回はチェアで歯磨き、というふうに慣れていただき、徐々に治療に入ります。矯正治療もそうですが、僕1人で患者さんとコミュニケーションをとるのはなかなか難しく、スタッフにフォローしてもらいながら、クリニック全体で患者さんとの信頼関係を築くように努めています。当院にはカウンセリングルームもありますので、必要なときは、そこで僕や歯科衛生士がお話をさせていただきます。

口から体の健康も考え、勉強を重ねて地域に還元

先生が普段、心がけていらっしゃることはどんなことですか?

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スタッフ同士でもそうですが、患者さんに挨拶をしっかりしようということです。やはり人間、忙しくなると挨拶がおざなりになりがちなので、そうならないよう、僕が先頭切ってしっかり挨拶をしています。それはお子さんに対しても同じですね。また「今日は暑いですね」とか「雨だから来られるのが大変でしたね」など、受付でもそんなお話はしているのですが、僕もいきなり治療に入るのではなく、ふっと肩の力を抜いていただけるようなことを一言お話しています。チェアの前にはテレビもあるので、お年寄りの方だと「今日は大変な事件があったねえ」と話しかけてくださることも。開業以来通ってきてくださる方も多いので、気軽にお話しています。

先生はそもそもなぜ小児歯科、中でも矯正治療を専門にされたのでしょうか?

昔から子どもが好きだからですね。今は小学生の子どもが2人いて、自分でも子煩悩だと思います(笑)。休みの日に一緒に遊ぶのが楽しいですね。矯正治療に力を入れるようになったのは、勤務医時代に多くのお子さんの治療をしていて、悪くなる前にできることはないかと考えたからです。虫歯があるお子さんは減っているのに、歯並びが良くないお子さんはどうして減らないのか疑問でした。遺伝ではなくて、生活環境や習慣で歯並びが悪くなってしまうお子さんもいますので、そこを何とかしたいと思いました。口は食べ物の入り口であり、呼吸の入り口でもあります。歯科医師は虫歯を削って治すだけではなく、口から患者さんの体の健康を考えることが大切で、これからは医科の知識も必要になってくると思います。

クリニックの今後についてお聞かせください。

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矯正治療についてもっと知識を深めて技術も高めていきたいですし、この地域も高齢化が進んでいるので、お年寄りに対する治療方法や義歯の素材などについてさらに勉強し患者さんに還元していきたいと思います。僕は義歯も得意ですので、もし自分の口に入れるのだったら……と考えて、なるべく薄く違和感のない、取り外しのしやすい義歯をさらに追求していきたいですね。歯科医師である父からは、いろいろアドバイスされましたが一番は「信頼を得られることは簡単ではないが、まじめに頑張れ」ということです。父は厳しく、小さい頃は近寄りがたかったのですが、最近は丸くなりました(笑)。今は歯科医師の大先輩としてとても尊敬できる存在です。父は訪問診療に力を入れているので、将来的に僕も引き継ぎ、地域の皆さんのためになることができたら、考えています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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