全国のドクター9,095人の想いを取材
クリニック・病院 159,386件の情報を掲載(2023年12月05日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 常滑市
  4. 榎戸駅
  5. みんなの歯医者さん
  6. 樋口 和徳 院長

樋口 和徳 院長の独自取材記事

みんなの歯医者さん

(常滑市/榎戸駅)

最終更新日:2021/10/12

樋口和徳院長 みんなの歯医者さん main

常滑市内を南北に通る国道155号線沿いに、大手ホームセンターを中心としたショッピングモールがある。車での利用が非常に便利なこのモール内に、地元愛知県出身の樋口和徳院長が開院したのが「みんなの歯医者さん」だ。子どもから高齢者まで、多くの年齢層や治療ニーズに対応できるほか、土・日・祝日も診療しており、ショッピングモールの中という立地から、駐車場の心配をせず、診療と買い物を一緒にできるなどの便利さを持つクリニックである。開業当初から訪問歯科診療も行っており、クリニックまで通えない高齢者や障害のある患者を診ることができる。ユニークなホームページも見ていて楽しいクリニックについて、樋口院長に話を聞いた。

(取材日2017年7月6日)

役割を果たしつつ、地域に親しまれる存在でありたい

こちらのクリニックの診療について教えてください。

樋口和徳院長 みんなの歯医者さん1

当院には私以外にも多くの歯科医師が在籍しています。小児歯科を専門とする歯科医師、矯正歯科治療を専門とする歯科医師、というように、それぞれの歯科医師が専門性を持って患者さんに対応しています。一人の歯科医師がすべての治療に精通する、という考え方もありますが、それぞれ専門とする治療分野がある人たちが集まり、その専門性を生かしながら、適切な治療を行っていくというやり方を当院では実施しています。

専門性が高い先生が集まっているからこそ、どの治療内容に対しても柔軟に対応できるのですね。

そうです。例えば嚥下内視鏡検査については、私自身が行うのではなく、それを専門とする先生と、連携をとることによって実施できるようになった治療方法の一つです。人との出会いが、医院の発展には欠かせないと実感します。また、在籍している歯科衛生士は、それぞれがやる気を持って前向きにお仕事をしてくれますので、スタッフには感謝していますし、毎日楽しく、やりがいをもって診療にあたれていると思います。私たちの歯をモチーフにしたユニフォームも、スタッフが考え出したものです。毎年1回、子ども患者さんのために、感謝の思いで実施している夏のイベントも、スタッフみんなが積極的にアイデアを出し合って、当日の飾りつけなどの装飾品もみんなで手作りしています。

受付にあるモニターで、これまでのイベントの様子を見ることができます。皆さん楽しそうですね。

ちょうど今、夏のイベント企画をスタッフ同士で相談しているところです。今年の夏は、フットサルコートを借りて、そこで水鉄砲を使った子どもたちのための催しをしようと話しています。当院はショッピングモールの一角にあるという立地から、子どもさんを連れてきやすい環境なので、子どもさんの患者さんがとても多いのです。駐車場は止め放題ですしね(笑)。

買い物ついでに利用できるこの立地も魅力ですね。

樋口和徳院長 みんなの歯医者さん2

歯科医院に来るだけではなく、隣で食料品の買い物もできますし、ホームセンターや電化製品、携帯ショップなど、多くのお店があります。買い物ついでに歯科医院に寄る、という利用方法もありますので、お子さんのいらっしゃるご家庭は特に利用しやすいと思います。おばあちゃんがお孫さんを歯科治療に連れてくる光景も日常によく見られます。それだけこの地域が3世代同居や近居が多いのでしょうね。忙しい両親に代わっておじいちゃん、おばあちゃんが見てくれるのは、子どもさんたちにとっても良いことだと思います。キッズの待ちスペースも充実していますので、一度遊びに来てほしいですね。

専門性を持ったスタッフが在籍するその理由とは

歯科医院には珍しく、管理栄養士や看護師、ケアマネジャーなどが在籍しておられますが、これはなぜですか?

樋口和徳院長 みんなの歯医者さん3

当院は開院以来ずっと訪問歯科診療を行っています。多種にわたる専門職スタッフが在籍している理由は、訪問先で患者さんのニーズや必要な処置などを素早く行えるようにするためです。訪問歯科診療の患者さんは高齢で、歯以外の疾患を抱えていたり、口の周りを含む筋力が落ちている人が多いため、お口の機能回復のためには治療だけでは足りないことのほうが多いのです。例えば、患者さんの義歯(入れ歯)を例に挙げると、義歯を「調整したら、それでよし」ではなく、噛む力を回復させることや、飲み込む力を回復させることなどが必要となってきます。そのためには、その道の専門職、例えば管理栄養士さんや看護師さんなどの職種の人が関わってくることが必要となります。

患者さんのお口だけではない、それ以外の要素を含めたお口の健康を考えられているのですね。

私一人では、それら患者さんのニーズにすべて応えられませんし、看護師さんや栄養士さんなどの専門的な知識を習得する時間もありません。一般的にはこのような場合、多職種連携による対応の方法として、医療機関同士、あるいは介護事業者と連携をとる方法があるのですが、ここで問題となるのが、実際の「連携」の難しさです。連携を始めるためにも、さまざまな手続きをする必要がありますし、連携をしたいと思ってから実際に始まるのに2~3週間かかってしまう、ということもあります。それではタイムラグがありすぎて、患者さんの立場になっていないと感じました。そこで、専門職のスタッフが当院に在籍していれば、患者さんのニーズに素早く対応できるようになるなと考え、それを実践しています。

それが多くの職種の方が在籍する理由だったのですね。

樋口和徳院長 みんなの歯医者さん4

私は開院前から訪問歯科診療を行うつもりでいました。勤務医時代は東京にいたのですが、東京では、多くの歯科医院が訪問歯科診療に取り組んでいましたし、私自身も勤務医時代に経験したことで、今後も高齢者を中心に訪問歯科診療の需要とその重要性が高まるだろうと思っていましたので、開業を決めた時点で訪問歯科診療の実施は決めていました。開院当時はまだ、常滑市で訪問歯科診療をやっている歯科医院はほとんどなく、東京と違って地域に住む人たちにも訪問歯科診療についての情報が行き届いていないため、最初のうちはなかなか浸透しませんでした。なので、ゲートボール場などの高齢者が集まる場所にチラシを持って行ったこともありました。今はおかげさまで浸透し、訪問先も多くなりましたし、私以外の専門職も必要に応じて訪問しますので、患者さんに便利に利用してもらっていると思います。

これからも地域を助ける歯科医院として

先生は東京の歯科大学のご出身ですが、そもそもなぜ常滑市で開業しようと思われたのですか?

樋口和徳院長 みんなの歯医者さん5

私は、大学と勤務医時代は東京にいたのですが、生まれはこちらです。妻との出会いも大学時代だったのですが、偶然妻も愛知県出身でして、開業する際は関東という選択肢もありましたが、このモール内で開業はどうかという話をいただき、こちらに帰ってくることにしました。生まれ故郷に近い場所での開院は、私たち夫婦それぞれの親とも距離が近くなって、何かと便利で良かったと思っています。

アニメ風の個性的なホームページもとても印象的です。

今年の6月にできたばかりで、珍しい見せ方ができていると思います。ただ、珍しさにだけこだわったわけではなくて、わかりやすい解説や印象に残るキャラクター設定、さらにはストーリー仕立てで、と考えていった結果、作り始めてから公開するまで1年半かかりました(笑)。

先生のこだわりは徹底していますね。それでは今後の展望について教えてください。

樋口和徳院長 みんなの歯医者さん6

これからも、今取り組んでいる診療をさらに良いものにできるよう努め続けたいと考えています。専門性を持ったスタッフが集まり、さらにきめ細かなケアを提供できるように成長していきたいです。高い専門性を維持しつつ、来院しやすい環境づくりも行っていきます。それは院内のハード面もそうですが、何よりもソフト面であるスタッフの一人ひとりが、やりがいを持って患者さんを迎えられたらと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/15万円~

Access