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本田 由馬 理事長の独自取材記事

Lioデンタルクリニック

(神戸市東灘区/芦屋駅)

最終更新日:2023/10/03

本田由馬理事長 Lioデンタルクリニック main

阪神本線・芦屋駅から徒歩約10分、閑静な住宅街に2023年8月に開院した「Lioデンタルクリニック」。20年前、本田由馬理事長が深江南町に「ゆうまデンタルクリニック」を開業して以来、地域の歯科医院として親しまれてきたが、さらに充実した診療を提供するために、クリニック名も改めて移転開業することになった。「患者の全身の健康を守りたい」と話す本田理事長は、1本の歯だけではなく、患者の全身の健康までを考えた治療を提供。歯科が苦手な患者に優しく接し、子どもの歯並びなどにも影響を与え得る姿勢や日常動作についての相談や、スポーツをしている患者の相談にも応じるなど、幅広い悩みに対応する。移転開業で新たなスタートを切った本田理事長に、診療への思いや今後の展望などを聞いた。

(取材日2023年9月4日)

長期間、感染を防いで噛む機能を維持するために

歯科医師としての歩みをお聞かせください。

本田由馬理事長 Lioデンタルクリニック1

「歯を失って弱っていく人をなくしたい」という思いで歯科医師を志し、大阪歯科大学に進学しました。卒業後は大阪厚生年金病院の歯科口腔外科で研鑽を重ねました。知り合いがいない環境だったので、診療の技術だけでなく、コミュニケーション力もかなり磨かれました。また、院内の野球チームでは病院の職員とも交流でき、当院のスタッフの立場を想像するのに役立っていると感じます。その後、大阪のクリニックに勤務して患者さんへの接し方や、患者さんをお待たせしないための時間の使い方などを学び、2003年に開業に至りました。開業から20年が経過し、ご来院される患者さんが増え、診療の内容も幅広くなりました。感染症対策を行うためにも広い場所が必要と考え、500mほど離れたこの場所に移転し、この度リニューアル開業する運びになりました。

クリニック名の由来を教えてください。

クリニック名の「Lio」は「Longevity(長寿)」「Infection(感染)」「Occlusion(咬合)」の頭文字を取ったもので、「長期間、感染させずに噛むことをめざす」というコンセプトを表しています。まず、お口の健康を考えた時、「噛む」ことを重点に置きたいと考えました。噛む機能は一時的ではなく、「長期間」にわたって維持しなくては意味がないですよね。そして、噛む機能を損なう原因、歯がなくなる原因は何かというと、虫歯や歯周病ですが、これらは「感染」によって引き起こされます。それから、「Lio」は、ハワイ語で「馬」の意味で、私の名前の「由馬」にもかけていて、ロゴも歯と馬をモチーフにしました。

この地域で20年、診療してこられましたが、どのような患者さんが受診されていますか?

本田由馬理事長 Lioデンタルクリニック2

この辺りにはクリニックが少ないこともあって、年齢問わずさまざまな患者さんがいらっしゃいます。最近は若いファミリーが増えて、子どもの患者さんも増えてきたので、通いやすいように院内にキッズスペースを設けています。また、近くの食品工場に勤務する外国人の患者さんも多いので、英語、中国語、スペイン語など多言語に対応しています。さまざまなライフステージの患者さんが来院されるので、すべての方に寄り添えるよう、信頼関係を築く努力を惜しみません。診療については、生涯にわたって歯を守るため、長期的な視点で、その患者さんにとってより良い診療とは何かを追求します。そのため、治療期間が長くなることもあるかもしれませんが、しっかりした診療に必要な時間なので、理解を得られるようにコミュニケーションを大切にしています。

原因を追求して根本的な改善をめざす

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

本田由馬理事長 Lioデンタルクリニック3

口腔内を良い状態に保つには、日々の歯磨きなど患者さんの協力も不可欠ですから、前向きに取り組めるように、治療方針や治療方法の説明を工夫します。例えば、初診の患者さんには、「この歯は何度も治療していますね」「この歯とこの歯は、同じ先生が治療しましたね」など、お口の歴史を患者さんと確認しつつ、治療を繰り返さないための方針を一緒に考えることで、治療意欲を高めます。治療方法に疑問や不安があれば、一つずつかみ砕いて説明し、ご希望に応じてカルテも開示します。歯科医師には話しづらい患者さんもおられますから、歯科助手が最初にお話を伺う体制も整えています。また、歯科診療に恐怖心を抱く人が少なくないので、無理に治療を進めません。何をされるのかわからないと子どもの恐怖心につながるため、まず歯科衛生士とブラッシングをしてもらったり、治療の際に器具を見せて触ってもらったりして、緊張を和らげます。

クリニックの診療方針を教えてください。

単に悪くなった歯を治療するだけではなく、噛み合わせや顎の関節など、お口全体のバランスを総合的に考慮した治療を大切にしています。例えば、詰め物やかぶせ物が欠けやすい患者さんの場合、突き詰めると顎の動きに原因があるケースも考えられ、お口全体を診てどこに原因があるかを追求し、根本的な改善をめざすことが肝要だと考えています。また、歯は長く健康でいるために必要な財産なので、なるべく削らず、抜かない治療に努めることも大切ですね。治療を繰り返せば歯を失うことになりかねないので、適合性の高いかぶせ物や詰め物のご提案や予防歯科などに総合的に注力することで再発予防に取り組んでいます。

非抜歯矯正に力を入れていると聞きました。

本田由馬理事長 Lioデンタルクリニック4

矯正で歯並びを整えるためには、抜歯が必要になると思われがちですが、必ずしもそうではありません。実際に当院では、歯の保存を第一に考えた矯正に努めています。顎をその方に適した大きさに調整していくことで歯の土台部分にスペースをつくり、歯を並べていくことをめざす方法です。歯と顎のバランスを考慮する必要があるので、すべての歯並びに適応できるわけではありませんが、一般的なワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正にも対応していますので、患者さんの状態に合わせて適切な方法をご提案いたします。

スポーツの知識と経験を歯科診療に生かす

スポーツがお好きで、スポーツ用マウスガードの作製もしていると伺いました。

本田由馬理事長 Lioデンタルクリニック5

高校2年時に野球部でレギュラー部員として大阪大会ベスト16まで進めたことは誇りです。今も野球や、大学から始めたラグビーを続けていています。また、スポーツを通して体の動かし方や体軸についても学んでいます。体の動かし方や姿勢は噛み合わせにも影響するので、歯科診療にも通じており、こうした観点からもアドバイスできると思います。スポーツ用マウスガードは、競技中に口を保護するもので、きちんと型採りを行い、歯科技工士に依頼して作製します。私自身、学生時代にラグビー用のマウスガードがあまりに高価だったので、いい加減なものを使用した結果、かえって顎の関節に負担をかけてしまった経験があるんです。ですので、機能性の高さを重視しつつ、紛失時や劣化した時にもすぐに作り替えていただけるよう、価格にも配慮しています。特にお子さんは成長に伴いお口の中が変化するので、合わなくなったらすぐにご相談ください。

口の筋肉の発達を促すトレーニングに力を入れているそうですね。

MFT(口腔筋機能療法)といって、お子さんの口の周りの筋肉の発達を促して歯並びの乱れの予防につなげ、お口の環境を整えることをめざす方法です。ただ、口の周囲の筋肉が整っても、姿勢が悪いと口腔環境に悪影響を与えてしまう恐れもあるので、自分自身がスポーツで培った経験を生かしながら、動作や姿勢と噛み合わせの関連についてもしっかりとアドバイスしています。日本の子どもたちはお口がぽかんと開いて、口呼吸になっているケースが多く、歯並びの乱れの原因の一つになっていると思っています。リニューアルしたクリニックでは、懸垂バーなど、トレーニング器具などを備えたスペースも設けました。懸垂ができない子が多いので、私がお手本を見せてアドバイスし、うまく体を使って筋力をつけるためのアドバイスもしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

本田由馬理事長 Lioデンタルクリニック6

リニューアルに伴い、歯科医師も診察台も増やし、待ち時間を軽減させるように努めています。奥の個室とは別に受付のすぐ近くに診察スペースを設置し、車いすの方や足腰が不自由な方が治療を受けやすい環境も整えました。今後も、できるだけ再治療が少ない歯科診療を基本に据えて、小さなお子さんから高齢の方までしっかりと診させていただきます。お口に関する悩みや困り事は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~、ワイヤー矯正/71万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/55万円~、非抜歯矯正/44万円~、スポーツ用マウスガード作製/1500円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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