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船曳 真輔 院長の独自取材記事

船曳歯科クリニック

(神戸市中央区/三ノ宮駅)

最終更新日:2021/02/01

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各線三宮駅から5分ほど、神戸市役所の向かいのビルに「船曳歯科クリニック」はある。院長の船曳真輔先生は、歯科診療のあるべき姿を学ぶため大阪の川村泰雄先生に長年師事し、アメリカのパンキー研究所で研鑽を積んだ。技術を磨くだけでなく、患者との向き合い方も含め、日々最良の治療を提供するために努力を惜しまない。同院の特徴は、今だけの治療ではなく、10年後、20年後を見据えた口の健康を守るための予防重視の歯科診療。完全予約制で1人の治療に1時間から2時間の時間をかける。口腔内を精密に検査し、その人に合った適切な治療を行い、それを一生涯守り続ける、同院の診療スタイルについて聞いた。
(取材日2020年12月2日)

総合歯科検診・治療・メンテナンスが診療の3本柱

診療コンセプトをお聞かせください。

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歯を失う原因は虫歯と歯周病、主にこの2つです。どちらも細菌が起因していることはご存じだと思いますが、ではご自分のお口の中は現在どのような状況なのでしょうか。細菌がたくさんいるのか、また細菌が増える原因がどこかにあるのか、きちんと把握している人はあまりいないと思います。口腔内の状態を正しく知るには詳しい検査が必要で、その場その場の緊急処置が中心の治療では、そこまで踏み込んでお口を調べることはまずありません。しかし、歯の病気の原因を口腔内に残したまま歯を守っていくことは難しく、実際に多くの方が治療を繰り返し、歯を失っています。そうした悪い連鎖を断ち切り、将来にわたり歯を守っていくために、当院が基本としているのが、口腔全体の健康を見据えた予防重視の歯科診療です。

予防重視の歯科診療とは、具体的にどのようなものですか?

治療したはずの歯が虫歯や歯周病を繰り返すのは、必ずどこかに原因があるからです。それを探るためにも、まずは口腔内の検査、患者さんへのヒアリングを徹底的に行い、口腔の状態を十分に把握します。その検査結果をもとに歯が悪くなる原因を分析し、改善していくのですが、その際ただ悪いところを治すだけでなく、噛み合わせまで整えながらその方が手に入れられるベストの状態をめざしていきます。その後は日々のお手入れと定期的なメンテナンスによって、その良い状態が生涯続くように守っていきます。この「総合歯科検診」「口腔全体の健康を見据えた治療」「メンテナンス」という、「調べる」「治す」「守る」の3段階の流れを、当院では基本としています。

「総合歯科検診」では、どのようなことを行うのでしょうか?

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精密検査・結果分析・カウンセリングを3回の通院で実施し、口腔状態を総合的に調べます。1回目は口腔内写真やエックス線写真をさまざまな角度から撮影するほか、口腔内を精密に再現した模型を作製。歯並びや噛み合わせ、顎関節を含めた顎全体の位置関係や動きを確認していきます。2回目の来院では、顎関節や咀嚼筋の状態をさらに詳しく調べ、歯周病の進行も測定。患者さんへの十分な聞き取りを行い、情報を整理していきます。3回目は、検査結果の報告と今後の治療計画についてお話しします。検査の結果を分析し治療計画を検討するためにも検査の工程すべてを私が行い、各回90分、十分に時間を費やします。また検査の第一の目的は患者さんにご自身の口の中で何が起こっているのかを正しく知ってもらうことです。英語でCo-Discoveryといいますが、患者さんとともに発見していく過程を大切にしています。

予防重視の歯科診療で重要なのは患者との協調

「口腔全体の健康を見据えた治療」の内容をお聞かせください。

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総合歯科検診の結果をもとに「細菌」と「力」、この2つの問題解決に向けた治療を計画的に進めていきます。細菌の問題では、虫歯や歯周病の原因になる細菌を減らすことをめざします。細菌は歯の表面だけでなく、過去に治療した詰め物の下、歯周ポケットの中にも住み着いています。専任の歯科衛生士の指導により正しいお手入れ方法を身につけ、日々のケアで細菌を減らしつつ、歯ブラシやフロスが届かない部分は私が丁寧に処置します。力の問題では、咬み合わせの力による歯の擦り減りやぐらつきのパターンを、顎関節や咀嚼筋の状態を含め評価。その上で顎の関節が最も安定する中心位という位置で咬み合うよう、咬み合わせを調整したり、歯ぎしりや食いしばりから歯や顎関節を保護するためのマウスピースを設計したりと、治療策を講じていきます。細菌に起因する炎症を抑え、顎や歯にかかる力をコントロールして、歯を長持ちさせることにつなげていきます。

いよいよ「メンテナンス」ですね。

ここからは、いかに良い状態をキープしていくかが勝負になります。基本的には患者さんに日々、予防プロセスをきちんと行ってもらい、定期的に歯科医師のチェックと歯科衛生士によるメンテナンスを受けていただきます。毎日の歯磨きが適切か、デンタルフロスが上手に使えているかを確認し、虫歯や歯周病があれば早期に処置して、進行を最小限に食い止めていきます。実はこのメンテナンスこそが重要な過程なので、患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、質の高いケアが継続できるように努めています。

予防重視の歯科診療に求められることは何ですか?

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一人ひとりの患者さんがご自身の口の健康に自信をもって将来を幸せに過ごせるように援助をすることだと思います。ちょっと抽象的な言い方になってしまいましたが、そのためにまずはご自分の口の健康に興味を持ってもらうこと。そしてご自分の口の状態を正しく知ってもらうことです。歯の修繕を繰り返すのではなく、「なぜそうなったのか?」「他はどうなっているのか?」一歩踏み込んで検証する過程が予防をしていく上ではとても大切になります。「生涯できれば自分の歯で」という漠然とした理想をより具体的な目標にして、より高い次元で達成できるようにサポートいたします。

再発と再治療の悪循環を終わりにして健康な歯へ

こうした診療スタイルを取り入れたきっかけは何ですか?

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今でも私が初めて出会う患者さんの多くは以前治療した歯がまた悪くなって、再治療で訪れる患者さんです。虫歯にかかるたびに痛い思いをして、歯科医院に行けば大きな口を開けさせられ、麻酔をしてどんどん歯が削られていく。虫歯は歯が溶ける病気ですが、このように再発・再治療を繰り返すということは、残念ながら虫歯は治っていないという証明になります。歯周病もしかりです。このような悪循環から解放させ、本当に病気を治したいという思いが歯学生の頃から強かったからです。そもそもきっかけは、歯科医師である父がこのような診療をモットーにしていたからだと思います。

患者さんと接する上で心がけていることはありますか?

歯科医師なので歯を診るのは当然ですが、体の一部分としての歯を一本一本診ていくのではなく、その歯を持ったその人が来院されているということを意識し、診療に向き合っています。特に予防では、口腔全体に目を向けることが重要であるのと同時に、その人の生活習慣や考え方も歯の健康に影響します。その歯だけを診ていても、どこをどのように改善していけばいいのかが見えてこないため、十分にコミュニケーションを取って、患者さんのことをよく知るようにしています。また予防は長期にわたるものですから、お互いの信頼関係なしで続けていくことはできません。こちらが丁寧に説明するのはもちろん、患者さんからも話しやすい雰囲気づくりを心がけ、安心・納得して予防に取り組んでいただくように心がけています。

最後に、歯科診療に対する先生の想いをお聞かせください。

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診療のさまざまなシチュエーションの中で、私が一番楽しいと感じるのはメンテナンスの時間です。計画した治療が終わった後は定期的なメンテナンスで経過を追っていくのですが、5年、10年と時間がたってもその間ほとんど治療の必要がなく、歯も失われずに済んでいることを患者さんと一緒に喜び合う時間は本当に充実したものです。ご家族でメンテナンスを受けておられる方や、父の時代から何十年と通われておられる方も多くおられます。予防を始める際、「絶対に歯を残せます」といった断言する言葉は使えませんが、時間がたって結果が現れた際、「予防に取り組んでよかった」「あの時に気づいてよかった」と喜んでもらえることは、歯科医冥利に尽きます。歯科診療は治療を完成させるだけの瞬間芸ではなく、このように患者さんとともに歩んでいく医療です。10年、20年先に目を向けるのはそのためです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

総合歯科検診/3万3000円

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