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丸山 和久 院長の独自取材記事

丸山歯科医院

(神戸市垂水区/学園都市駅)

最終更新日:2021/10/12

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神戸市営地下鉄西神線の学園都市駅やJR神戸線の舞子駅・垂水駅からバスに乗り、学が丘停留所で下車してすぐの場所にある「丸山歯科医院」。1994年の開業以来、25年にわたり地域住民の口腔の健康に寄与してきた、地域密着型の歯科医院だ。「気軽になんでも相談してもらえるような町の歯医者さんでありたい」と話すのは、院長を務める丸山和久先生。虫歯・歯周病の予防に力を入れ、患者に寄り添う歯科医療を提供している。「健康を守るためのサポート」まで考え、日々診療を行う丸山先生に、同院がめざす診療スタイルや予防の重要性について聞いた。

(取材日2019年9月26日)

予防に注力して歯を守る「ヘルスケア型歯科」を実践

先生が歯科医師を志した理由とこちらに開業した経緯を教えてください。

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私の叔父が歯科医師をしていて、いろいろ解説しながら治療してもらったのが印象的でした。それがきっかけで、小さい時から歯科医師になると決めていたんです。その気持ちをずっと持ち続け、憧れの歯科医師になりました。父が転勤の多い仕事をしていたこともあり、いつか開業して1つの地域に根を張って仕事をしたいと考えていました。引っ越しが多かった私には地元や故郷と言えるものがありません。開業するなら既にでき上がった町ではなく、比較的に新しい町で開業したいと思い、学が丘を選びました。

丸山先生がめざす歯科医院とは、どのようなものでしょうか?

学生時代から「町医者」という言葉に憧れがありました。何かあったときに患者さんが最初に相談する窓口として、ここでできる治療はしっかり行って、専門治療が必要な場合は適切な医療機関を紹介し、患者さんと長く関わっていける歯科医院をめざしています。ただ、長くといっても、治療・再発・再治療の繰り返しで長く関わりたいのではありません。悪くなるたびに治療するのではなく、適切なタイミングでベストな治療を行い、その後は改善案と予防策を提案して、歯の健康維持を見届けていきたいと考えています。こういう歯科診療のあり方は、「ヘルスケア型歯科」と表現されるのですが、「きちんとした治療を受けたい」という方だけでなく、「これ以上、歯を悪くしたくない」というニーズにもしっかり応えていきたいと思っています。

診療で力を入れていることは何ですか?

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ごく基本的なことなんですが、「予防に勝る治療なし」と、私は考えています。歯科治療というのは主に、悪くなった歯を削ったり抜いたりして、欠損した部分を補綴治療で補うというものです。どんなに高度な治療を行ったとしても、残念ながら歯を元通りに戻すことはできないのです。もちろん治療した部分が長く保つように、治療技術や歯科材料の精度を高めていくことは大切ですが、治療直後のいい状態は永久的には続きません。特に治療した歯は天然の歯に比べて弱くなっており、再治療が必要になるリスクは高いと言えます。口腔内を健康な状態に保つには、新たな虫歯や歯周病の再発を防ぎ、予防で天然の歯を守っていくことが重要です。

予防を主眼としたチーム医療

予防に力を入れるようになったきっかけがあったのでしょうか?

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北海道大学歯学部卒業後は関西に戻り、大阪市内の歯科医院で勤務しました。そこで6年間勤務して臨床経験を積んだ後、クリニックを開院しました。開業してからも治療技術の向上のため研鑽を重ね、特に予防歯科の知識について多く学びました。と言いますのも、開業から5年ぐらい経った頃、「悪くなったらまた来てください」と言った人たちが本当にまた悪くなって治療に来られるんです。その頃、灘区で診療されている藤木省三先生と出会い、診療のこと、クリニックの運営のことなどたくさんのことを勉強させていただきました。そこで、「悪くなる前からサポートする」というヘルスケア型歯科に触れ、これこそ歯科診療の理想なんじゃないかと実感したのです。

ヘルスケア型歯科とは耳慣れない言葉ですが?

予防はしっかり歯磨きをして、ときどき歯科医院で歯石を取ってもらっていれば大丈夫というものではありません。虫歯の経験のない人がそのままを維持するのは、まだ簡単かもしれませんが、虫歯や歯周病にかかったことのある人は、口腔疾患を招いた原因が存在しているわけです。まずは歯が悪くなる要因が何かを把握し、そのことについて患者さんがきちんと理解した上で、虫歯や歯周病にかからない環境に改善していかなければなりません。ホームケアはもちろんですが、生活習慣や食生活、喫煙習慣など、歯が悪くなる要因がないか見直し、改善をめざしていきます。また歯科医院は歯を治療しに行く場所ではなく、歯を守るための場所という意識で継続して通ってもらえるように、予防の必要性を伝え、患者さんとしっかりコミュニケーションをとるように心がけています。

具体的な診療の流れについてお聞かせください。

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初診時に痛みや気になるところがある場合は、まずはそこをきちんと対処し、その上で口腔全体の健康を守るために必要な治療を進めていきます。口腔内写真やエックス線画像、歯周病の検査で口腔内の状態を正確に把握し、歯が悪くなった原因や口腔の健康を維持する上で大切なことなど、患者さんに丁寧に説明します。またブラッシングの様子や食習慣、喫煙の有無などを患者さんに伺い、歯を守るには治療だけでなく、生活習慣の改善や予防・メンテナンスが重要である旨をお伝えします。メンテナンスというのは定期的に歯石を取ることだと思われがちですが、目的は歯石がつきにくい口腔環境を維持していくことです。そして質の高いメンテナンスを提供するには、歯科衛生士の存在が必要不可欠。予防歯科は衛生士をはじめ、スタッフ全員がそれぞれの得意分野で力を発揮し、患者さんの歯を守っていくものです。

気軽に相談できる地域のかかりつけ歯科医院

日々のホームケアが上達するように、どのような取り組みをされていますか?

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歯磨き一つとっても利き手や歯並び、歯ブラシの好みや力加減など一人ひとりアドバイスする内容は変わります。時には普段使用しているオーラルケア用品を持ってきていただき、口腔内の状況も観察した上で歯間ブラシやデンタルフロスを提案することも多いです。またメンテナンスはプロによるクリーニングだけではなく、良くも悪くも以前と前回と変わっていることはないかを確認することが大事だと思っています。それは口の中だけでなく、全身状態、お薬の種類、食生活や食習慣の状況など多岐にわたります。やはりここでも歯科衛生士、受付助手を含めての総力戦です。そのためスタッフのレベルアップも大事になってきます。

なぜ院内には随分先の月のカレンダーが並んでいるのですか?

予防のために定期的にメンテナンスに訪れてくださる患者さんが多く、3~4ヵ月先の次回の予約がスムーズに取れるように置いているんです。時折初めて来院された患者さんには「間違えていますよ」と言われることもあるのですが(笑)。最近は違和感を感じずに、次回の診察日を意識してくださる患者さんが増え、当院のヘルスケアの考えが定着していることをとてもうれしく思います。予防歯科は患者さんと一緒に取り組むことが大切ですので、今後もヘルスケアの考えを浸透させられるよう取り組んでいきたいですね。

読者にメッセージをお願いいたします。

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患者さんの年齢層は院長の年齢と一致してくると聞いたことがあるのですが、当院もだんだんそのようになりつつあり、年齢層が少しずつ上がってきたように感じています。25年が過ぎて、今では3世代にわたって通院してくださるご家族や、子どもの頃から通っていた方が、お子さんを連れてきてくれることもあります。長く続けていると、そうしたご褒美に出会え、日々のやりがいにつながっています。働き世代や主婦の方の中には、学校での歯科検診以来、口の中を診てもらっていないという方もおられます。これから長い人生、健康維持のために歯科医院が果たせる役割は大きいと思いますので、ぜひ歯科医師や歯科衛生士を味方にしてください。押しつけの治療を行うことはありませんので、わからないことや気になることは気軽に相談してくださいね。

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