一人ひとりにオーダーメイドで
最適な治療プランを考える歯科診療
磯島歯科医院
(神戸市中央区/三ノ宮駅)
最終更新日:2025/01/16


- 保険診療
歯科医院に通ってもなかなか健康な歯を維持できず、自身が望む口腔内の状態を手に入れられていないという人は少なくないだろう。また、年齢を重ねるにつれ、自分の歯に自信がなくなってきた人もいるのではないだろうか。歯や歯茎の状態が千差万別であるのと同じく、単に歯周病や虫歯の治療といっても、口腔内の状態に合った治療方法は、一人ひとり異なるのだという。では、患者一人ひとりに合った治療とはどういうものだろうか。過去に歯科治療がうまくいかなかった人、本当に歯の状態で困っている人など、紹介で来院する患者が多いという、神戸市の「磯島歯科医院」。磯島吉博院長が心がけるのは、その患者にとって最適な治療プランを提示する「オーダーメイド」な診療。同院の診療の特徴について話を聞いた。
(取材日2021年9月28日)
目次
将来の健康まで考えた、歯をさらに良い状態に引き上げ、それを維持することをめざした治療プラン
- Q一人ひとりに合った「最適な治療プラン」を追求されているとか。
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A
▲最適な治療プランが提案できるまでじっくり患者と会話する
これは、歯の痛みを取る、食事をできるようにする、というような不自由の解消を目的とした治療だけではなく、今後そういうことで困らないように、患者さんの歯のコンディションを整え、さらに良い状態に引き上げ、維持するための治療プランです。どこまで良い状態に引き上げることができるかは、口腔内の状況や、患者さんの希望によって異なります。徹底的な治療が歯や口腔内のためには正しくても、患者さんが挫折したり、治療の達成感が得られなかったりしては良い治療とはいえません。患者さん一人ひとりのお口の中の状況に応じてゴールは決めますが、性格やライフスタイル、経済的状況などさまざまな要素を含めて考えていきます。
- Q治療の進め方について詳しく教えてください。
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A
▲臨機応変に治療プランを計画する
まずは緊急的な歯の症状に対応します。症状が落ち着いた段階で、どのような口腔内をめざすか、患者さんとしっかりと話し合いながら、治療のゴールを検討します。その段階でまだ決められないケースや変化する可能性がある場合は、もう少し様子を見るなど、柔軟に治療を進めます。しかし、口腔内の状態も、最初にすべてがわかるわけではなかったり、想定以上の治療が可能だったり、また、患者さんの気持ちが途中で変わることもあります。患者さんが幸せになる歯科治療が最も大事ですので、その時はどうすれば患者さんにとって最も適した治療となるか、良い状態に持っていけるか、相談しながら臨機応変に治療計画を変更します。
- Q途中で治療方針や計画を変えるのはなぜでしょうか。
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A
▲常に一人ひとりの患者の幸せを第一に考える磯島院長
例えば、重い歯周病は基本的には治療が必須ですが、メンテナンスにより進行速度の緩和が見込める場合や、歯には痛みがなく、噛むことにも支障がないといったように機能している歯をよりどころとしている場合などもあります。ただ、そのようなケースで現状維持を目標とする場合、こまやかなメンテナンスが必須となり、来院回数も増えますし、歯科医師や歯科衛生士に求められる技術も高く、1回の診療時間も長くなります。すると、治療開始当初は納得されていても、患者さんが通院や治療を負担に感じるようになることもあるんです。できる範囲内で、患者さんの要望を受けながら、ベストな状態を探りながら治療計画を変更し、進めていきます。
- Qどういった患者さんに適した治療方針だとお考えですか?
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A
▲歯科にトラウマのある人、困っている人にも相談してほしいそう
将来を考えてじっくりと歯の治療をしたいという方や、治療や相談はしたけれど、納得がいく治療結果を得られていない方などに適しています。長期的な視点での治療には、歯科医師や歯科衛生士の力だけでなく、患者さんの意志や理解が必要です。当院では、歯科診療で一度はつらい思いを経験している方が多く、紹介で来られる方がほとんどです。ですので、歯科医師、歯科衛生士はじめスタッフ全員が期待に応えられるように全力を尽くします。歯科診療に良い印象を持たれていない方でも、期待や希望に応え、症状の改善を実感していただくことに努めることで、治療へのモチベーションを高め信頼関係を築いていきたいと考えています。
- Q「オーダーメイド」的な治療に必要なことはありますか。
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A
▲生涯を通じた健康のサポートがしたいという
メンテナンスや治療を継続することは、患者さんの負担も大きくなります。それでも来院を続ける必要性、重要性を理解していただくことが大事だと考えています。例えば歯周病の患者さんが、今は機能していて、困ることや痛みがなかったとしても、5年、10年たつとどのような歯になるかを考えることが必要です。そのため当院では、「正しく怖がる」ことをお伝えしています。将来後悔がないよう、正しい知識や理解によって、治療へのモチベーションを維持していただければと思います。また同時に、長期的な視点に立った治療であっても、まずは今現在、歯で困っていることをできる限り早く解決することも大切にしています。