先進のコンピューター制御による
精密なインプラント治療とは
北野坂鳥居歯科医院
(神戸市中央区/三ノ宮駅)
最終更新日:2025/10/15
- 自由診療
歯周病などで失った歯を補い、しっかり噛むための手段として、近年ではすっかり一般的になったインプラント治療。隣の健康な歯を削る必要がないなどのメリットがあり、数多くの歯科医院で実施されている。その一方で、手術への不安やコスト面での負担など、まだまだハードルが存在していることもまた事実といえるだろう。そんなインプラント治療に早くから着目し、技術開発や治療の進化とともに数々の症例に携わってきたのが「北野坂鳥居歯科医院」の鳥居秀平理事長。早期からコンピューター技術を駆使した、ヒューマンエラーが起きにくい、高精度なインプラント治療を追究。最近も、長期的な使用が望める先進のインプラントシステムを新たに導入し、患者の健康に寄与している。今回はそんな同院のインプラント治療について詳しく解説してもらった。
(取材日2025年1月28日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qこちらで受けられるインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
今は立体画像診断を用い、上部構造と呼ばれる上にかぶせる人工歯のデザインや位置を噛み合わせの状態から割り出し、その上でインプラント体の埋入位置を決めるトップダウントリートメントという手法が広がっていますが、当院ではさらに一歩進んだ3Dナビゲーションシステムを国内導入当初から活用している点が特徴です。これはインプラント体の埋入方向、深さ、骨の厚さ・質、神経と血管の走行位置、隣在歯根距離をモニタリングしながら、事前にデザインした上部構造に対して最適な位置へのインプラント体埋入をめざせるもの。従来のシステムに比べてさらに正確性が増し埋入もしやすくなったので、より安心して治療を受けていただけるはずです。
- Q新しい治療法を導入されたそうですが、メリットは何ですか?
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A
最近取り入れた先進のインプラントシステムのメリットは、さまざまありますが、一つには歯と歯茎の接合性が優れていることです。インプラント体に接続するアバットメントに特殊な技術が採用されており、歯茎の隙間からの細菌侵入を防止し、インプラント周囲炎が起こりにくく、その結果としてインプラントを長く保つことが期待できます。また専用ドリルを低速で使用するので、熱によるダメージを防ぎ、骨との結合性も高まるといわれています。さらに審美性やかぶせ物の修復の柔軟性に優れている点も魅力です。ただし、治療を希望する際には、特別なトレーニングを受けた歯科医院でしか取り扱っていないため、注意が必要です。
- Qインプラントが向かない人、費用や治療期間も教えてください。
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A
糖尿病をはじめ、骨の代謝に関わる病気、高血圧症や虚血性心疾患、また、顎の骨が少ない方などは禁忌とされていますが、今は技術的にクリアできる可能性も広がっています。それ以上に問題なのは、治療後もお手入れが十分にできない方、定期検診に通えない方で、場合によっては治療をお断りすることも。なぜその歯を失ったかという原因にも通じる話ですので、大切な条件だとご承知おきください。また費用では、コストを抑えたい方には先端メーカーではなく、他の選択肢もご用意しています。治療期間に関してはケースバイケースですが、一般的には3ヵ月が目安で、早ければ1〜2ヵ月で完了するケースもあります。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初回カウンセリングで治療の選択肢を知る
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初回はまず歯周病などで失った歯をどのような方法で補うことをめざすのか、入れ歯やブリッジ、インプラントといった治療方法の特徴やメリット、デメリットをカウンセリングで知るところからスタート。またインプラントにもさまざまなメーカーや治療法があり、費用や治療機関など多様な選択肢を知った上で自分に合ったものを選ぶことが大切だという。その場ですぐに結論を出さず、一度持ち帰ってじっくり検討することも重要だろう。
- 2申し込み後、さらに治療前の詳細な説明を受ける
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検討の結果、インプラント治療を希望する場合は、見積もり書が提示される。総額や支払い方法、治療のリスクなどをしっかりと確認した上で同意書にサインする。また、手術の流れについてさらに具体的な説明がされるほか、歯を失った原因や予防に関する知識についての説明に加え、治療を受ける心構えについてアドバイスを受ける。疑問があれば遠慮せずに申し出て、なるべく不安を取り除いておくことが大切だ。
- 3歯科用CTなどによる撮影や検査
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治療へ向けたデータ収集のため、口腔内写真や口腔内デジタル撮影のほか、歯科用CTによる撮影が行われる。同院が採用する3Dナビゲーションシステムでは、特殊なクリップを噛んだ状態でCT撮影を行う。そこで得たデータをもとにコンピューター制御によるナビゲーション手術を行い、精密なインプラント体の埋入につなげるという。また、口腔内の状態だけでなく、バイタルチェックや開口量の検査なども併せて行われる。
- 4インプラント体埋入手術と上部構造の取りつけ
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検査後に治療計画が作成され、手術は1週間後が目安。手術前には手術レポートを使ったカウンセリングや最終確認に加え、手術直前に再検査があることも。手術は麻酔下で行われ、術中の痛みなどを心配する必要はないそうだ。基本的には術後一定期間を置き、インプラントの安定を確認した上で上部構造を固定。トップダウントリートメントや3Dナビゲーションシステムは、適切な歯並びや噛み合わせを実現するためにも有用だという。
- 5セルフケアと定期メンテナンス
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人工歯のため、術後は当然ながら虫歯になることはない。しかし、日々のケアを怠るとインプラント周囲炎になり、最終的にはインプラント体が抜け落ちるリスクもあるため注意が必要だという。歯磨きや、フロスと歯間ブラシによるセルフケア、そして歯科医院での定期的なメンテナンスにより、長持ちさせることをめざすことが大切だ。同院ではケアの重要性について、初回カウンセリングから治療完了時まで時間をかけて指導している。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/37万5000円~(1本)

