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大野 茂 院長の独自取材記事

おおの歯科・矯正歯科

(神戸市垂水区/東垂水駅)

最終更新日:2023/10/27

大野茂院長 おおの歯科・矯正歯科 main

神戸市垂水区にある「医療法人健美会おおの歯科・矯正歯科」は、2008年の開業以来、地域に密着した診療を行ってきたクリニックだ。院長を務める大野茂先生のほか、現在は5人の歯科医師が在籍。それぞれが高い専門性を発揮し、スタッフとともに高レベルかつ包括的な診療の提供に努めている。そのベースとなっているのが、口腔内のトラブルを未然に防ぎ、進行や再発を徹底的にコントロールする「ヘルスケア歯科」というアプローチ。院長の専門である矯正治療はもちろん、一般歯科から審美歯科、インプラント治療にいたるまで、同院で行うすべての診療の重要なベースになっているという。そんな同院の診療の特徴や重視するポイントなどを、大野院長にじっくり聞いてみた。

(取材日2023年1月11日)

患者と相互に信頼し合える関係をめざして

複数の歯科医師が在籍しているとお聞きしました。

大野茂院長 おおの歯科・矯正歯科1

はい。現在は私と副院長である妻、さらに勤務医3人を加えた5人の歯科医師が在籍しています。それぞれが自分の専門性を生かし、矯正治療やインプラント治療、小児歯科や口腔外科など、包括的な歯科治療を高いレベルで提供できるよう努めています。さらに総勢で20人を超えるスタッフが在籍し、歯科衛生士や歯科助手といった診療スタッフだけでなく、受付、滅菌や器具の手入れなどのバックアップ業務まで、全員が強い責任感とやりがいを持って仕事にあたっているのも当院の強みの一つといえるでしょう。また、口腔内スキャナーやミリングマシンなどのデジタル機器も導入し、セラミックによる歯の修復やマウスピース型装置を用いた矯正にも力を入れています。

普段の診療で心がけていることは?

まずは患者さんとの信頼関係をしっかりと築くこと。例えば歯並びが悪かったり、歯が抜けたまま放置していたりで審美的なコンプレックスを抱えていても、いきなり打ち明けるのは難しいですよね。治療を進めながら、互いに信頼し合える状態を少しずつ築いていけば、患者さんの潜在的なお悩みやご要望を引き出せるのではないかと思っています。また、何年間も歯科にかかっていない患者さんには、なぜ足が遠のいてしまったのか、その理由をしっかりとお聞きすることも重要です。ちなみに当院では歯科衛生士は担当制。患者さんとのコミュニケーションを重視した、誰もが安心して通えるクリニックをめざしています。

院長の専門である矯正。小児の患者さんも多いとのことですが。

大野茂院長 おおの歯科・矯正歯科2

矯正治療も大切ですが、矯正に至る前にやるべきこともあります。歯列はご両親からの遺伝だけでなく、それ以外の要素や生活習慣も大きく影響します。例えば指しゃぶり、口をぽかんと開ける、舌を出す、片側だけで物を噛むといった習癖が残っていると、成長に伴って骨格の形成異常をきたす可能性があります。こうした原因を突き止めて改善に導くことで、理想的な歯並びや噛み合わせ、骨格形成が期待できるわけですね。お子さんがまだ小さいうちから予防的治療に取り組むことは、歯科に慣れる意味でも重要です。まずは怖い場所ではないと知ってもらうため、いきなり治療に入るでのはなく、簡単なことから慣れてもらうようにしています。また、周りの音や声に悩まされないよう、診察室は個室にしています。

現在、他に注目すべき口腔内の課題はありますか?

今は虫歯(う蝕)も歯周病も原因の解明が進み、予防することがめざせる時代となりました。その中で新たに着目すべき課題が「力」のコントロールです。噛み合わせなどに問題があって異常な力が加わり、歯を破折して失う方が結構おられますが、その対策として矯正治療で咬合の改善を図ることがあります。また、失ってしまった歯を補う場合も、ブリッジや入れ歯では他の健康な歯への力の負担が問題となるため、インプラント治療を当院ではお勧めしています。現在のインプラント治療は材料も技術も適応範囲が広がり、骨造成などを行わなくても安全性や期間に配慮しながら行うケースが増えています。

「ヘルスケア歯科」で患者の健康を守り育てていく

診療のコンセプトを教えてください。

大野茂院長 おおの歯科・矯正歯科3

当院のすべての診療のベースとなっているのは「ヘルスケア歯科」という考え方です。単純に虫歯を見つけて削って詰めてかぶせる、歯の抜けたところにインプラントを入れるといった歯科治療ではなく、悪くなる前に予防する、あるいは再発を防いで繰り返さないことで、良い状態を長期にわたって維持していくことを最大の目的としています。つまりは「健康を守り育てる」こと。そのためには患者さんの口腔内の状態を継続してチェックし、適切なメンテナンスや治療を行っていくことが重要です。

具体的には、どのようなことを行うのですか?

虫歯や歯周病にしても、口腔機能不全症にしても、大切なのは早いうちに気づいて対処していくこと。検査やチェック、写真撮影などで集積したデータをくまなく検証し、一人ひとりの患者さんの変化に気づくことが何より大切と考えています。言うなれば、点で終わる診療ではなく、線でつながる診療。例えば虫歯に関していえば、なってからの評価だけではなく、なる前のレベルにも段階があります。それを数値化し、院内みんなでデータを共有しながら何をすべきかを考えます。段階ごとに適切な予防ができれば、虫歯に進行することなく、経過観察だけで歯を削らずに済むことにもつながるでしょう。それを患者さんにも知っていただき、予防意識を高めていただくことにも大きな意味があると思っています。

スタッフも患者さんも一体で取り組むのですね。

大野茂院長 おおの歯科・矯正歯科4

ただ単に歯科医師主導で予防や治療、メンテナンスを行うのではなく、スタッフも含めたチーム医療や患者さんへの診断情報の提供、データ管理から活用まで、スタッフも患者さんも一体となって取り組めるよう努めています。決して私一人でできることではありません。さらに多くの方の健康をお守りできるよう、今後も自信を持って質の高い診療に取り組んでいきたいですね。

地域の人々の健康を歯科の立場から守っていきたい

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

大野茂院長 おおの歯科・矯正歯科5

私が中学生の頃、家族が入れ歯を装着するようになったことが大きかったですね。その苦労を間近で見ていて、力になりたいという思いから歯科医師を志して広島大学歯学部に入学しました。卒業後は大学院へ進んで歯科矯正学を学び、博士号を取得した後も同大学附属病院にて矯正の臨床や研究に長年にわたって取り組んできました。矯正は審美的な面だけでなく、噛む、咀嚼するという機能の改善、歯周病や虫歯の予防にも重要な役割を担っています。若い頃はその研究にのめりこみ、カリフォルニア大学やシカゴの医科大学でも勉強しました。研究が一段落して後進への指導も落ち着いた頃に、これまでに培った知識や経験を地域医療に生かしたいと考えて開業を決意しました。

垂水区で開業した理由はありますか?

私は神戸市の出身で、この地を選んだのは須磨から明石にかけての美しい海岸線の風景が心に残っていたからです。開業にあたっては、やはり地元に貢献したいという強い思いがありました。地域の方々とのコミュニケーションを大切にしながらお付き合いを続け、より長く、より快適に健康を保っていただくこと。それが当院の一番の目標です。口腔機能発達不全の問題にしても、歯が生え始めたような小さな子どもから成人まで、検査や対応をしっかりと行い、今は特に高齢の患者さんのオーラルフレイル対策にも力を入れています。まさに0歳から100歳まで、皆さんのお口の健康をきちんとケアできるクリニックを今後もめざしていきたいと思っています。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

大野茂院長 おおの歯科・矯正歯科6

悪くなってから治すという考え方では、快適な生活は決して望めません。虫歯や歯周病にしても歯並びにしても、悪くならないうちに専門家が介入することで予防につながりますし、皆さんの負担も少なく済むでしょう。私たちのモットーは「患者さんの健康を守り育てる歯科医療」。それをめざし、どうすれば患者さんに長く通っていただけるか、日々の接遇にも意識を向けながらクリニック一丸となって取り組んでいます。口腔内のことでお悩みがあれば、何でも気軽にご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/小児33万円~、成人66万円~、インプラント治療/埋入手術27万5000円~、上部構造11万円~、セラミックのかぶせ物/11万円~、スポーツ用マウスガード作製/2万2000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/66万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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