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坂口 雄一 院長の独自取材記事

坂口歯科クリニック

(神戸市垂水区/垂水駅)

最終更新日:2021/10/12

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垂水駅前のクリニックモールの一角にある「坂口歯科クリニック」。院長の坂口雄一先生は「治療において大事なのは、患者が将来なりたい姿をイメージして治療に臨むこと」だと語る。同時に、治療の目的を明確にして、患者が前向きに取り組めるよう支援することが医療者の役割だと考える。そこで同クリニックではトリートメントコーディネーターがじっくりとカウンセリングを行い、治療方針の立案へとつなげている。また、メンテナンスの際には管理栄養士による食事アドバイスを行うなど、歯にとどまらず全身の健康サポートにも意欲的に取り組む。同クリニックならではの歯科治療のあり方や将来像について、坂口院長に話を聞いた。

(取材日2018年12月19日/再取材日2019年12月26日)

歯科クリニックのイメージを一新した新診療室

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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父が開業医の歯科医師だったことが直接のきっかけですが、父から診療所を継いでほしいとか、歯科医師になれとか言われたことはなかったですね。でも、幼稚園時代のアルバムには、歯医者になるって書いてありましたから、幼い頃から見ていた父の姿は、自分に大きな影響を与えていたのだと思います。当時、父は夜11時くらいに一旦診療を終え、診療所の階上の自宅で晩ご飯を急いで食べ、それからまた深夜まで患者さんの診療にあたっていました。近くの患者さんがパジャマで来院することもありましたから、地域に密着した診療を行っていたのだと思います。自分が歯学部を卒業して、口腔外科勤務の頃、勤務先と父の診療所をかけもちして、一緒に診療を行っていました。

やがて、独立して開業されたのですね。

そうですね。大学時代から続けていたテニスをきっかけに歯科医師会の活動に携わることになったんです。その後、垂水駅前の開発が進んだ時期に、歯科医師会に開業の話が来たんです。そこで、約7年父と一緒に診察を行ってきた診療所から独立して、自分が開業医としてやっていこうと考えました。今思うと、さまざまな縁が重なって、良い流れに乗って開業できたと感じています。

新設した診察室「HANARE」について教えてください。

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開業から約20年がたち、自分も50歳を過ぎたわけですが、このまま年を取るのではなく、いろんなことに挑戦してみたいと考え始めました。僕自身、趣味でトライアスロンに挑むなどしているのですが、クリニックに関しても、自分のこだわりを追求してみたいと思ったのです。ちょうど同じ建物内に空き物件が出たので、それをきっかけに患者さんやスタッフにとって、より快適に過ごせる診察室を増やそうと決めました。

どのような工夫でこだわりを実現したのですか?

知り合いのスペースデザイナーと一緒に、心地良いレストランやホテルなどを参考にして、歯科クリニックらしくない環境にこだわりました。例えば、治療後に化粧直しができるパウダールームがあれば、患者さんはお出かけの服装で歯医者に寄り、そのまま身だしなみを整えて行くことができる。こういうこと1つで、歯科のイメージが変わると思います。また、こだわりという点では照明や壁紙、コンセントまですべてを選びましたね。「歯医者に行く」際に抱きがちなストレスを感じさせないような空間にできたのではないかと思います。もちろん治療の面ではこれまでの診療と同じように、性能にこだわった歯科用CTやマイクロスコープを導入し、ご自身の口腔内が見られるモニターも設置しました。快適な環境で、質の高さを追求した診療を受けてもらえるようになりました。

多くの職種が関わり歯科診療から全身の健康づくりへ

治療の中で大切に考えていることは何でしょうか?

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患者さんの歯の治療や口腔ケアだけを目的とせず、その先の患者さんの生き方がより良いものになるよう、歯科医師やスタッフが患者さんと一緒に探究し、サポートしたいと考えています。歯を抜くほうが良いという診断がついた場合、患者さんには単にその診断に従ってもらうのではなく、「抜歯して治療すればこういう生活ができるようになります」と説明をする。患者さんから「じゃあ、そうしたい」という言葉を引き出すことができたら、治療にも前向きに取り組んでいただけますよね。患者さんには、「自分はこうなりたい、こういう治療を受けて健康になるんだ」と思いつつ治療に向かっていただけるように、いつも心がけて取り組んでいます。

患者さんとは、治療に関するコミュニケーションをどのように深めるのですか。

クリニックには、トリートメントコーディネーターというスタッフがいます。彼女たちは患者さんからの相談を聞くだけでなく、治療の本当の目的が何なのかを確認し、ゴール設定を明確にして、それを医療者と共有する役割を担っています。例えば、歯を治したいと相談された女性から、「主人と同じようにおいしい物を食べて一緒に楽しみたいのです」という気持ちをお聞きできれば、治療に対する価値観がはっきりしますよね。一般的な歯科のカウンセリングでは、以前の経過や症状を中心に聞いて治療方針を決めますが、当クリニックでは、症状とともに未来の自分を思い描きながら治療を進める手助けをしています。トリートメントコーディネーターの機能を軸にしながら、治療を組み立てているともいえますね。

患者さんの健康のために、他に工夫していることがあれば教えてください。

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新たに、管理栄養士による食生活のサポートを始めました。歯が悪いからとお肉を避けていた人は、治療後にもつい肉料理を食べていなかったり、偏った食材を選んでいるかもしれません。特にご高齢になると、ご本人が無意識のうちに食の偏りが起こりやすくなります。これでは、せっかく歯を治療してもバランスの良い食事ができず、体の健康にもつながりません。そこで、治療後の定期的なメンテナンスに併せて、管理栄養士が食事内容のチェックをさせていただいたり、アドバイスを行ったりしています。「歯科で管理栄養士」というと最初は驚かれますが、食事はすべての健康の源で、食事のスタートは口ですので、意外と相性の良い組み合わせだと思っています。患者さんの健康や美のために、さらに多くの取り組みができるのではないかと期待しているところです。

勉強会やセミナーで高め合う関係を大切に

先生は、関西の歯科の先生方と勉強会をされているそうですね。

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私の父は、歯科医師は常に進歩していくべきという考えですので、私も父と一緒に毎年のようにドイツに行き、多くのセミナーに参加していました。また父がしていたように私もスタディーグループを立ち上げ、勉強会を開いています。自分たちの症例報告を中心に、ざっくばらんな雰囲気の中でディスカッションを行い、情報を共有する。神戸中心に、奈良や大阪からも先生が多く集まってくれていますので、それぞれの得意分野を共有し、お互いに触発し合いながら向上していける場になっています。

スタッフの育成にも注力しているとお聞きしました。

患者さんに、「前向きな意識をもって治療に取り組んでほしい」と願っているのに、スタッフが依存的な雰囲気の集団であったら、こちらの思いは届きません。個々のスタッフが自発的に考え提案する力を持てるよう、以前から成長を望むスタッフやチームについては積極的に応援してきました。特に、「HANARE」での勤務や最近行った勉強会を通じて、スタッフの発信力が急速にレベルアップしてきました。院長としてうれしく、また頼もしく思っています。患者さんの健康に関わる仕事をしていることに誇りを持ち、患者さんに「この人が言うのだからこの治療に挑戦してみよう」と信頼されるような医療者集団をめざしています。

最後に、これからの展望をお聞かせください。

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歯科クリニックでは歯を治療し、口腔内の環境を整えますが、それらは当然のこと。治療して正しい咀嚼ができるようになった患者さんが、バランスの良い食事から栄養を取り健康になることが、本当の目的だと考えています。「歯の治療は全身の健康につながる」ということを、さまざまな職種のスタッフがそれぞれの立場から患者さんに伝え、患者さんの主体的な取り組みをサポートしていきたいですね。また、定期的に通院する歯科クリニックだからこそ、患者さんの健康や生活、さらには美の領域でもできることはまだまだあると思います。従来の歯科診療のイメージを越えて、これからもいろんな可能性を見出しトライし続けたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

補綴治療/8万円~、入れ歯治療/10万円~(部分義歯)、インプラント治療/27万円~、審美歯科/ラミネートベニア:10万円~(1本)、セラミッククラウン/15万円~(1本)

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