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鈴村 健太 院長の独自取材記事

すずむらクリニック

(川崎市中原区/武蔵中原駅)

最終更新日:2025/06/13

鈴村健太院長 すずむらクリニック main

川崎市中原区の住宅街にある「すずむらクリニック」は、一般内科から泌尿器科、皮膚科まで幅広く診療している。院長の鈴村健太先生は、母校である日本医科大学の関連病院で、身近な内科疾患はもとより、泌尿器領域の治療の経験を豊富に積んだ。診療においては生活習慣やストレスなど患者の背景まで考慮して治療を考えていく方針で、患者が納得感を持って前向きに治療に取り組めるよう配慮している。院内にはウサギのマスコットが飾られていて「うさぎさんが目印の病院」としても親しまれているという。「お話だけしに来ていただいても構わないですよ」と、優しく語る鈴村院長に、診療に対する想いや心がけていることを聞いた。

(取材日2025年5月16日)

いつでも誰でもどんな症状でも受診できるクリニック

2016年に前院長からクリニックを継承されたと伺いました。

鈴村健太院長 すずむらクリニック1

当院は医局の大先輩である廣瀬先生が設立され、廣瀬先生が引退される際に私が後を継がせていただくことになりました。先生の大切にされていた「かかりつけ医として地域の皆さんの健康を守る」というコンセプトのまま、いつでも、どんな方でも、どんな症状でも気軽にお越しいただけるよう、ずっと予約なしの形で診療を行っています。また、発熱して困っている患者さんのご対応をできるだけしたいとの想いから、私自身余計な休みを取らずに、ほぼ暦どおりに診療を続けています。患者さんは近隣の方がほとんどで、小さな赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の方がいらっしゃいますね。

内科や皮膚科の診療についてお聞かせください。

内科は受診される方の年代が広いため、幅広い症状を診ています。新型コロナウイルス感染症と疑われる方の対応は随時行っていて、人数制限はあれど診療をお断りすることは基本的にありません。また、生活習慣病の治療では、最初から薬をたくさん出すのではなく、極力生活の見直しの観点からのアドバイスをお伝えしています。症状のある方は、お話を伺うと、昔からしょっぱいものが好きだったり、運動をまったくしなかったりというような、改めていただきたい点がある場合はあります。その上でご本人が取り組みやすいことを会話で探りながらご提案しています。一方、皮膚科では、帯状疱疹の患者さんが増えています。痛みやかゆみを伴う発疹が出たら、すぐに受診をしていただきたいですね。また、水虫の治療は、菌の有無を確認する顕微鏡検査が院内ですぐ行えます。放置すると重症化して治療が長引いてしまうため、こちらも早めの受診をお勧めしています。

泌尿器科の診療についてはいかがですか?

鈴村健太院長 すずむらクリニック2

頻尿や尿が出にくい、膀胱炎などの症状が多いですね。夏の時期は尿路結石になる方も増えます。泌尿器科というと、受診をためらわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、当院は内科と皮膚科も標榜しているため、比較的通いやすいのではと思っています。いずれの科も私が診療しますので、他の科の受診のついでにご相談いただいて構いません。また、泌尿器科系の病気は生活習慣病と関連が大きく、例えば、生活習慣病の方が前立腺肥大症を併発していることも少なくありません。さらに尿が出にくい症状などを放置すると、完全に尿が出なくなったり、全身の病気につながったりすることもあります。ですので、泌尿器疾患が疑われる場合、私の方から検査をお勧めすることもあります。この辺りはご高齢の患者さんが増えていますし、泌尿器科の診療を行っているのは当院の強みの一つではないかと思います。

患者の背景を含めて診断・治療する

診療の際に心がけていることを教えてください。

鈴村健太院長 すずむらクリニック3

私がめざしているのは、患者さんの背景を含めて診断や治療ができる医師になることです。ですので、患者さんの話をよく聞くことを何より心がけています。もちろん電子カルテの入力作業はありますが、パソコンの画面ばかり見ないで、できるだけ患者さんのお顔を見て話すようにしています。これはスタッフとも共有しており、特に、小さなお子さんや思春期の方なども緊張を和らげられるようなお声がけに努めています。そもそも私自身話をするのは嫌いではないですし、例えば、どんな仕事をしてどこに通っているのか、生活習慣や抱えるストレスなどを伺っていくことで、症状に対するさまざまな要因が見えてきます。患者さんとしても病気の兆候に気づくこともあるので、お互いにとって良いことだと思っています。

治療の説明をする際に心がけていることはありますか?

超音波などの検査画像も一緒に見ていただき、患者さんの状態をできるだけわかりやすく説明するように心がけています。特に、泌尿器系の病気に関しては、下半身の中のことを理解している方はまれなので、絵に描いて説明したりもします。また、治療の見通しに関しては、たとえ厳しめのことでもお伝えしたほうが良いと思っています。必要な情報を聞いてご自身の病状を自覚し、整理をつけながら前向きに治療に取り組んでいただきたいからです。例えば、尿が出ない症状が進行すると、自分自身で管を入れて導尿を行う必要性が出てくる場合もあります。しかし、ご本人が嫌がっている場合は、無理強いすることはしません。そのような場合は、少し遠回りですが別の治療を試していただき、自分で導尿が必要だと実感していただいてから、ご提案することもあります。いずれにしても患者さんの納得感を大切にしています。

今後力を入れていきたい診療をお聞かせください。

鈴村健太院長 すずむらクリニック4

専門である泌尿器科領域で、よりお役に立ちたいと思っています。例えば、ED(勃起障害)などの男性性機能障害です。EDの原因は加齢が多いものの、実際には多岐にわたり、生活習慣病や精神的な面もEDの発生に深く関わっています。ですので、内服薬のみならず、患者さんの健康状態や心理状態を全体的に診ながら、さまざまな面から治療を提案しています。もう一つは包茎です。おしっこが飛び散りやすい、陰茎の先がよく腫れるなど、生活上不都合を感じている方がいたら、ご相談いただきたいですね。当院でできる処置もありますし、手術が必要な場合は小児外科のある病院と連携を取りながら、治療を進めています。

人とふれあい、喜ばれる仕事がしたいと、開業医に

ところで、先生はなぜ医師をめざしたのですか?

鈴村健太院長 すずむらクリニック5

人に喜ばれる仕事をしたかったのです。父が産婦人科の医師であったことも多少は影響していると思います。しかし、実は初めから医師をめざしていたわけではないんです。最初は技術者をめざしていて、別の大学の工学部を卒業しました。応用化学を学んで技術の進歩に役立ちたかったのですが、毎日無機質なものを扱っているうちに、話しかけても答えが返ってこないものを相手に一生を過ごすのは嫌だなと感じるようになりました。その点、医師は関わった方の喜ぶ顔を直接見ることができますよね。そこで、方向転換をして日本医科大学医学部に入り直し、医師になりました。

泌尿器科を専門に選ばれた理由と、その後のキャリアを教えてください。

あまりやりたがらない人が多いにもかかわらず、やると喜ばれるのが泌尿器科なんです。また、腎臓や膀胱、尿管などの臓器を診るため、一般内科の知識も必要になります。つまり、体全体を診られて泌尿器科にしかできない処置や治療があることが魅力でした。一方、開業は医学部の時から視野に入れていました。自分は他の大学を出てからのスタートですので、大きな病院の第一線で手術をするよりも、むしろバックアップをする位置にいたほうが役に立つのではないかと思ったのです。また、泌尿器科という専門分野を持ちつつ、内科の広い知識を持って開業すれば、かかりつけ医として地域医療に貢献できると考えました。そこで開業を視野に入れ、母校の日本医科大学関連病院で10年経験を積みました。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

鈴村健太院長 すずむらクリニック6

お体に何か不安を抱えている方がいましたら、ぜひお気軽に受診していただけるとうれしいです。ご自身で大丈夫と思っていても病気が隠れているかもしれませんし、診察して経過観察で済めば、それはそれで安心できると思うのです。できるだけ患者さんとお話をして医師としての見識を深めていきたいと思っていますので、遠慮なくお話しください。また、泌尿器疾患はデリケートな問題だけに一人で悩まれている方もいらっしゃるかと思います。ただ、放置するとリスクも大きくなるので、頻尿やおしっこが出にくい、夜起きてしまうなどの症状があれば早い段階でご相談いただけると幸いです。これからも地域のかかりつけ医として末永く皆さんの健康を守っていきたいです。

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