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小原 篤夫 院長の独自取材記事

おはら歯科

(福岡市中央区/六本松駅)

最終更新日:2025/05/29

小原篤夫院長 おはら歯科 main

六本松駅から徒歩10分ほどの場所に位置する「おはら歯科」。虫歯や歯周病の治療、入れ歯のトラブルといった一般歯科から、矯正治療、インプラント治療、ホワイトニングをはじめとした審美性を重視した診療まで幅広く対応し、地域の歯の健康を守ってきた。院長の小原篤夫先生は、歯周病を通して定期検診の重要性を伝え、自らの歯を守る意識を高めてもらいたいという思いから、2021年に日本歯科専門医機構歯周病専門医の資格を取得。同クリニックでも、歯周病の検査や治療により一層力を入れるようになった。現在は後進の育成にも力を注いでいるという。穏やかな人柄が印象的で、「どんな患者さんに対しても、自分の家族だと思って接しています」と話す小原院長に、歯周病やインプラント治療に対する考え方、診療ポリシーなどについて聞いた。

(取材日2025年5月7日)

歯周病治療のきっかけとなる歯科クリニックをめざして

歯周病専門医の資格を取得したきっかけを教えてください。

小原篤夫院長 おはら歯科1

大学院卒業後、福岡市内の歯科クリニックなどで経験を積み、2006年に「おはら歯科医院」を開業しました。現在の場所に移転して12年になります。地域の歯の健康を守る歯科クリニックとして診療を続ける中で、痛みを取るための治療はもちろんですが、それ以上に日頃のメンテナンスが重要であると強く思うようになりました。特に歯周病は成人の約8割が感染しているともいわれるほどで、早期発見や日常的なケアが必要になります。しかし、虫歯や一時的な治療が済んだ患者さんを定期的な来院につなげづらいという現状がありました。そこで、歯周病の検査を兼ねたメンテナンスであれば通ってもらいやすいと考え、歯周病専門医の資格を取得しました。

歯周病を専門とする歯科医師のいるクリニックを受診するメリットを教えてください。

私自身、これまでさまざまなケースの治療に携わってきました。中には、かなりシビアな症例も経験しています。そうした経験を通して培ってきた知識や技術を生かし、状況に合わせてさまざまなパターンをあてはめて治療を進めることができる点が専門家の強みだと考えています。基本的にすべての患者さんが歯周病に感染している可能性があるという意識で診療にあたっています。ですので、治療を行う中でも、比較的早い段階で歯周病の兆候に気づける点もメリットではないかと思います。また、この地域で歯周病専門医の認知度はまだまだ低いと感じています。ですから、歯周病を専門とする歯科医師がいるということを、一人でも多くの患者さんに知っていただけるよう、積極的に情報発信をしていきたいと考えています。

誰もが感染のリスクがある歯周病ですが、どのような症状があるのでしょうか?

小原篤夫院長 おはら歯科2

歯周病は細菌感染による炎症性疾患で、初期には歯茎の出血や口臭が見られます。進行すると歯がぐらつき、最悪の場合は歯を失うこともあり、肺炎をはじめ命に関わる重大な疾患の原因になることもあります。年齢としては早ければ20歳前後から、特に注意が必要なのは生活習慣病が発症しやすいとされる40代から50代の方です。

口腔内環境を整え、長持ちするインプラント治療を追求

歯周病治療のほか、インプラント治療にも力を入れているそうですね。

小原篤夫院長 おはら歯科3

歯を失うこともある歯周病とインプラント治療は、切っても切れない関係にあります。最近は、インプラント治療に関する情報がさまざまな場所で発信されるようになり、希望する患者さんも増えています。自費診療にはなりますが、メリットは多く、まずはしっかり噛めることが期待できることです。歯の本数が減ると、どうしても噛む力が残っている歯に集中してしまい、ダメージを受けやすくなります。残っている歯を守るためにも、噛む力を強固に負担できるインプラントは適していると思います。また、埋め込みにあたって他の歯を削る必要がなく、見た目も追求できるという審美的な魅力もあります。ただし、あくまでも歯を失った場合の選択肢の一つとしてインプラントのメリットや特徴をお伝えしている形ですので、どの治療を選ぶかは患者さんに任せています。

インプラントでも歯周病になることがあるというのは本当ですか?

本当です。歯周病のリスクがある状態でインプラントを入れると、感染の危険があります。ですので、まず歯周病治療を徹底し、口腔内環境を整えてからインプラント治療を行います。この順序を守ることで再治療のリスクを減らすことと、患者さんの負担を軽減することが期待できます。インプラント治療後のメンテナンスも重要で、3ヵ月に一度の定期検診で、ブラッシング指導や専門的なクリーニング、噛み合わせのチェックなどを行っています。

セラミックを用いた治療や矯正治療も行っているのですね。

小原篤夫院長 おはら歯科4

セラミックはプラークが付着しづらく、歯周病の再発のリスクを抑えやすい点から選ぶ方が多いですね。矯正治療に関しては前歯のみの部分的な矯正治療を行っています。歯並びや噛み合わせが整っていれば、見た目が良いのはもちろん虫歯や歯周病の予防の面でもメリットがあります。ですが、中には費用や治療期間に不安を感じ、治療をためらっている方が多くいることがわかりました。前歯のみの矯正治療であれば期間と費用も抑えやすいですし、気軽に治療を受けることができるのではないでしょうか。興味がある方は、ぜひ検討していただきたいですね。

寄り添う心で患者の不安の解消につなげる

患者さんはどのような人が多いですか?

小原篤夫院長 おはら歯科5

歯周病は、中高年以上の方に多い疾患のため、特に定年退職を迎えられたくらいの方や、それ以上の高齢の方々が多いです。中には、大学病院勤務時代から30年近く通って来られる患者さんもいらっしゃいます。最近、特に増えているのがセカンドオピニオンです。他のクリニックで、抜歯を勧められたり、歯周病の治療を勧められた患者さんが、歯周病を専門とする歯科医師の診察を受けたいとセカンドオピニオンを探されるようです。

診療のポリシーを教えてください。

「患者さんを自分の家族だと思って治療する」というのが、私のポリシーです。もし自分の家族だったら、どんな治療をしてあげたいか、何がその人にとって本当に最善なのかを常に考え、患者さんに提案することを心がけています。また、治療では患者さんにどのような選択肢があるのかを、できる限りわかりやすく提示するようにしています。例えば、抜歯が必要なケースでも、歯を残すための治療法も含めてさまざまな選択肢を提案します。もちろん、長期的な視点で見ると抜歯が適切な治療法であるという場合も少なくありません。特に、歯周病がかなり進行しているケースでは、その可能性が高くなります。そうした場合でも、抜歯後の治療方法、例えばインプラントやブリッジといった選択肢についてもきちんと説明しています。過去の症例写真などを活用しながら、患者さんが治療後のイメージを持ちやすいように努めています。

今後どのような治療に力を入れていきたいですか?

小原篤夫院長 おはら歯科6

これまで力を入れてきたインプラント治療に加え、今後は患者さん自身の歯を残すための治療、歯周組織再生療法にも注力していきたいと考えています。インプラントは歯を失った場所に人工歯を作るための治療ですが、歯周組織再生療法は歯を抜かずに周りの組織の再生を促す治療法です。また、今後は後進の育成にも注力していきます。おかげさまで来院される患者さんが増え、歯周病の診療に携わる人材が不可欠になってきました。私と同じ基準で診療できる歯科医師が複数在籍することで、より多くの患者さんに対応することができます。「歯周病のことなら誰にも負けない」という気持ちで診療してきたので、これまで培ってきた経験や知識を伝え、後進の育成にも努めていきたいと考えています。

読者にメッセージをお願いします。

歯周病は、早期の予防と定期的な検診が重要な病気です。ご自身では気づかないうちに、症状が進行していることも少なくありません。専門の歯科医師がいるクリニックというと、少し敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。また、セカンドオピニオンとしてお越しいただいた際も、いくつかの治療の選択肢を提案した上で、当院で治療を受けるかどうかは患者さんご自身の判断にお任せしています。あくまで、専門家からの意見の一つとして受け止めていただき、必ず当院で治療を受けてほしい、ということはありません。歯周病のことだけでなく歯に関して少しでも気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~、部分矯正/22万円~、ホワイトニング/2万2000円~、セラミッククラウン/13万2000円~

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