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松岡 雅美 院長の独自取材記事

まつおか眼科クリニック

(朝霞市/朝霞台駅)

最終更新日:2019/08/28

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朝霞台駅、北朝霞駅から徒歩12分。住宅街の一角に一際目を引く紫色の大きな看板が見える。院長の松岡雅美先生が大好きな紫色をイメージカラーにし、「和モダン」をテーマにしたという清潔感あるおしゃれな院内には、女性ならではの優しい心遣いがさまざまな形で表れている。バリアフリーで、車いすでも不便なく動ける広々としたスペース。座ったままでも目を合わせて会話できるように工夫された低いカウンター。患者とのコミュニケーションを何よりも大事に考える松岡先生のこだわりだ。自身の育児経験を通して、押しつけではなく、患者の意思を尊重した診療を心がけるようになったという。あたたかい笑顔が印象的な松岡先生に、地域への思いなどさまざまな話を聞いた。
(取材日2016年5月17日)

父と母の姿を見て、地域密着型の開業医をめざす

開業にあたり、この地域を選んだ理由をお聞かせください。

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私自身が3歳の時から隣の新座市に住んでいたので、この辺りは地元なんです。昔からよく知っている場所でしたし、地域の雰囲気もわかっていたのでとても気に入ってこの場所に決めました。駅からは10分少々かかるので決して近いとは言えませんが、車で通院される方が多いので駐車場が広くとれるところも良かったですし、車道が広く歩道もしっかり整備されているところが新座市の雰囲気と似ていて懐かしくて癒やされるんです。自分の好きなこと、やりたいことを実現したくて開業したので、気に入った場所を選ぶのも大事だと思っていたんです。なので看板も大好きな紫色にしました。病院のイメージカラーとしては珍しいかもしれませんが、辺りには同じ色の看板やお店はありませんし、とても目立つので気に入っています。ここでもやはり、自分が好きだと思うものを選んで良かったと思いました。

先生が医師をめざしたきっかけはなんですか。

父が精神科の開業医をし、母も歯科医師で自宅で開業していたので、物心ついたころから「ただいま」と家に帰ってくると、歯科の歯を削るキーンという音が聞こえるという環境で育ってきました。父からも母からも医師になることを勧められたことはありませんでしたが、自然と医師を志し、決めたときには開業医になりたいと思っていましたね。父や母の患者さんとの関わりを見てきて、患者さんとの距離が近く、病気だけを診るのではなくてその人自身のことをしっかりみてあげられるような医師になりたいと思っていました。道で会ったら立ち話しをして、そこから診療のヒントを見つけたり、その方の生活環境を知ったうえで原因を探って改善へのお手伝いができるようになりたかったんです。地域に密着した開業医ですね。

では日々の診療で心がけていることをお聞かせください。

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病気そのものを診ることはもちろんですが、所見や訴えだけではなく、その方のバックグラウンドに何があって、それが症状にどう影響しているのかを考え、それを見逃さないようにすることです。患者さんご自身が社会生活をしていく中で、何かしらの反応が症状として出てきてしまうことがあるんです。例えばお子さんだと、引っ越しや入学などで環境が大きく変わってしまった時に、視力が出なくなったり、チックが出てまつげを抜いてしまったりといった症状が出てくることがあります。お子さんは与えられた環境の中で頑張らなくてはならないので、そういった形で症状が表れることも多いんです。その時はお子さんはもちろん、お子さんと一緒に来院した親御さんともしっかりお話しをさせていただきます。会話から解決へのヒントを探って、治療につなげていきたいからです。

患者に寄り添い、多方面から快方へのヒントを探る

眼科の症状だけではなく、さまざまな観点から診療を行っているのですね。

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もちろん眼科の医師ですから、治療をしたり薬を処方したりするのは当たり前のことで、しっかり行っています。ただそれだけでは症状が改善しないこともあり、その背景に何があるのかを見極めないと、先へ進むことはできないと思うんです。スタッフにはたまに「まるで心療眼科のようですね」と言われます。目は脳の出先機関というほどで、脳神経と直接つながっているので、精神的な症状が現れやすいんです。その日によって視力がまったく違ったり、悩みや心配事があると視力がガクッと落ちることもあります。

具体的にはどのように診療を進めていますか。

初診ではとにかく話をじっくり聞きます。私の方でももちろんですが、スタッフにも協力してもらい、まず受付スタッフが丁寧に問診を取らせていただきます。その問診に基づいて、検査スタッフが必要な検査を行っていきます。患者さんお一人にかける時間はどうしても長くなってしまいますが、スタッフそれぞれがいかに患者さんにご満足いただけるかを考えて丁寧に仕事をしています。実は待ち時間が長いとお叱りを受けることもあり、大変申し訳ないと思っています。しかし、何か一つでも怠ることで大きな見逃しがあるかもしれませんので、これからもじっくりをお話を伺うことは重要だと考えています。食事と同じで、時間をかけてコース料理を味わいたいときもあれば、今日は時間がないからパパッと済ませたいというときもあるように、その時の患者さんのそれぞれのニーズに合わせるスタイルで診療を行うクリニックでありたいと思います。

スタッフの皆さんにも先生の思いは伝わっているのですね。

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スタッフには、病気には目薬や飲み薬を出して治療をすれば治せるものもあれば、残念ながらそれでは完治が難しいものもある。完治が難しい病気であっとたしても、少しでも症状が緩和されて日常生活に支障がないように、今以上悪化しないように、続けて通院しようと思っていただけることが大事だと考えていると伝えているんです。ここへ来ることで少しでも気持ちが落ち着いたり、また治療を頑張ろうと思っていただけるように、スタッフ全員が今できる最善のことをやってほしいと話しています。スタッフそれぞれが自分の持ち場の中で相談して、どんどん改善して患者さんのためにどうしたらいいのかを実践してくれています。そんなスタッフは私の宝物です。スタッフには有給休暇も必ず消化するよう話しています。しっかり休んでリフレッシュすることで、質のよいサービスを提供できるよう心がけてほしいからです。

育児経験から学んだ、思いやりの気持ちを大切に

3人のお子さんのお母さまでもあるそうですが、育児経験が診療のヒントになったことなどはありますか。

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自分でいうのもなんですが、医師になるというのは結構大変なことだと思うんです。たくさん勉強して、やりたいことも我慢したりして頑張って医師になりました。研修医時代に、担当の患者さんに「次は○日後に来てくださいね」って話したんですが、その日になっても来ないんですよ。その時は、自分がこんなにあなたのことを考えて一生懸命やっているのにどうして約束どおり来てくれないんだろうって思っていたんです。でも子どもが生まれて、育児をしてみて、自分がどんなに頑張っても思い通りにいかないことがあると学んだんです。例えば子どもがまだ小さい主婦の方は、どうしても子どもが優先になってしまって、自分の通院はおろか食事すら後回しにすることがあると初めてわかったんです。医師になってから育児を経験したことでわかったことがたくさんありました。子どもたちには人間として成長させてもらったと実感しています。

患者さんとの接し方も変わりましたか?

それからは「次はこの日に来てください」ではなく、「次はいつ来られそうですか?」「お仕事も忙しいですもんね」などと声をかけられるようになりました。治療についても、緊急性のあるものは除きますが、押し付けるのではなく、患者さんの意思を尊重してあげたいと考えるようになりましたね。都合に合わせて薬の量を調整したり、なかなか通院できずに間があいてしまった患者さんにも、「よく来てくださいましたね」と言えるようになりました。患者さん任せといったらいい加減に聞こえるかもしれませんが、患者さんが自分でここを選んで通い続けたいと思っていただけるような環境をつくっていきたいと思っています。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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今後も患者さんに対して私が出来ることはすべてしてあげたいし、持っている技術はすべて提供したいです。それ以上大きなことを望んでも、私には手に余るのでできないし、今できることを大切に、今後も地域密着型の「親しみやすい眼科」として、患者さんの身近な存在でありたいと思います。

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