全国のドクター9,154人の想いを取材
クリニック・病院 160,823件の情報を掲載(2021年4月21日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 福岡市東区
  4. 箱崎駅
  5. ほがらかデンタルクリニック
  6. 痛みがないうちからの歯周病予防大人の口腔環境が子どもに影響も

痛みがないうちからの歯周病予防
大人の口腔環境が子どもに影響も

ほがらかデンタルクリニック

(福岡市東区/箱崎駅)

最終更新日:2021/01/06

Main Main
  • 保険診療

大人の約8割がかかっているといわれている歯周病。「オーラルケア」、「プラークコントロール」といった言葉は耳にするものの、歯周病が心臓疾患や脳血管疾患などにつながる可能性があることは、意外と知られていない。そんな中、予防歯科に注力している「ほがらかデンタルクリニック」では、位相差顕微鏡を用いて口腔内の菌を把握し、その画像を見てもらうことで、予防に対する患者の意識向上を図っているという。歯周病は自覚症状がないまま進行する病気で、「放置すると歯を失うこともあります」と語る和泉恭子先生。細菌の集まりである歯垢が原因のため、日頃のケアが重要なのだそう。今回、2児の母である和泉先生に、大人の生活習慣が子どもに与える影響や、定期検診の重要性などについて詳しく語ってもらった。(取材日2020年11月9日)

大人が関心を持つことで、子どもの予防に対する意識も育まれる。定期的な口腔ケアで家族の健康維持へ

Q歯周病は大人になってからかかるものなのでしょうか。
A
1

▲歯周病の早めの治療、定期検診の重要性を語る和泉先生

歯周病と聞くと、年齢を重ねてからかかる病気というイメージをお持ちの方が多いと思うのですが、実は年齢に関係なく誰もがかかる病気です。プラークコントロールがしっかりしていないと、10代や20代でもかかる病気ですし、お子さんの場合は歯周病の初期段階の歯茎が腫れている歯肉炎のケースが多いですね。誰もが菌を持っていて、若い方は免疫力が十分にあるため発症しにくいだけなんです。体力や免疫力が衰えてくる年代になると、どうしても発症しやすくなりますね。この疾患の怖いところは、痛みなどの自覚症状がないまま進行してしまうこと。気がついた時は手遅れの場合が多いのです。そうならないためには定期検診が重要になります。

Q顕微鏡を用いて口腔内の菌の状態を確認するとお聞きしました。
A
2

▲位相差顕微鏡で菌を可視化して、わかりやすく説明してくれる

位相差顕微鏡を使って、まず患者さんのお口の中の細菌の種類や量を把握します。口腔内には500から700種類の菌が生息し、その菌が歯周病を起こす原因になっているといわれているんですね。そして細菌の種類によって対処法も変わってくるため、最初に菌の種類や量を把握する必要があるのです。基本的にこの作業は歯科衛生士が担当するのですが、ご自身の生きたままの菌を映像でお見せするので、患者さんの治療に対するモチベーションが高まるのが一番のポイントです。映像は毎回確認し、ご自身の菌の変動を実際に見ていただくのが動機づけには一番だと思います。

Qでは、口腔内の菌がお子さんにもうつる可能性がありますね。
A
3

▲メンテンナスにおいては研鑽を積んだ歯科衛生士が担当している

生まれたばかりの赤ちゃんは歯周病菌を持っていません。ですので、周りの方の唾液を介して菌をもらってしまいます。お母さんの虫歯菌が多いとお子さんの虫歯菌も多くなるといわれているのと同じで、歯周病も菌が原因ですから、まずは親御さんだけでなく、周りの方の口腔ケアが大事になります。3歳くらいまでにお口の中の細菌の種類が決まってくるので、それ以降は菌の層はあまり変わらないといわれているんですね。ということは、3歳くらいまでしっかりと防御することに努めていただければ、虫歯になりにくい環境をつくることができるわけです。虫歯になりやすい子とそうでない子がいるのは、このような背景が影響しているからなのです。

Qそうなると、お子さんが生まれる前からの口腔内ケアが重要では?
A
4

▲院長と和泉先生の2人の歯科医師が幅広い年齢層をサポート

今、マイナス1歳からの予防といって、赤ちゃんが生まれる前からお母さんの口腔内環境を整えておくことが推奨されていますので、妊婦歯科検診もしっかり受けていただきたいですね。妊娠中は、悪阻などで歯磨きが十分に行えないことや、ホルモンバランスの急激な変化で口腔内の環境が悪化しやすくなりますので、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。歯周病が悪化すると、早産や低体重児出産にもつながる恐れがありますので来院いただきたいのと、妊娠される前から定期検診をし、口腔内の環境を整えておくことが重要であることをぜひ知っていただきたいです。歯周病は自然治癒しない病気ですので、残念ながら放置したままでは治りません。

Q大人の口腔環境が子どもにも影響するのですね。
A
20201130 5

▲理解度を上げるために資料を用いて説明

虫歯も歯周病も生活習慣が密接に関わっているので、親御さんの生活習慣がお子さんに良くも悪くも影響します。お子さんの食生活も親御さんと同じ場合が多いですからね。ですので、まずは大人がお子さんのお手本になって、毎日の歯磨きはもちろでんですが、食べ物や食べる時間などにも注意していただきたいなと思います。そしてご家族で定期検診に来ていただければ、お口の中の環境が良くなるだけではなく、さまざまなアドバイスもいたしますので、家族全員の生活習慣の改善にもつながります。口腔内の環境整備は、全身の健康にもつながるということを知っていただき、ご家族の健康に対する意識を高めてもらえたらうれしいですね。

ドクターからのメッセージ

和泉 恭子先生

歯周病で怖いのは全身に影響が及ぶ可能性があることです。お口の中の菌は体内に入ると肺炎の悪化や、糖尿病、心臓疾患や脳血管疾患など全身疾患を引き起こす恐れがあります。歯の健康を保つためにメンテナンスに来ていただくことは大切なのですが、一番重要視しているのはご自身の歯に関心を持っていただくことなんです。「大人の歯は何本あるかご存じですか」という質問に答えられない方が多くいらっしゃいます。まずはそこから興味を持っていただき、ご自身の口腔内をしっかり把握していただければと。大人が関心を持つことで、お子さんの予防に対する意識も自然と育まれると思いますので、興味を持つところから始めていただければと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access