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本田 拓也 院長の独自取材記事

本田歯科医院

(那珂川市/博多南駅)

最終更新日:2021/10/12

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博多南駅のロータリーに面したアクセスの良い場所にあり、幅広い年代の患者が訪れる「本田歯科医院」。患者のネガティブな気持ちをポジティブに変える治療をめざすという院長の本田拓也先生は、「治療というのはネガティブな心情から始まるものです。だからこそ『この治療を行うことで、他の歯を失わないようにしていきましょう』など、具体的で前向きな説明を行っています」と語る。あくまで患者が何を望み、望まないかを先んじて考え、行動に移すことを大切にしているのだそう。「情熱を持って治療しています」とほほ笑む院長に、普段の診療で大切にしている点などを存分に語ってもらった。

(取材日2021年4月9日)

「自分だったらどう思うか」と患者の気持ちに寄り添う

まずは先生が歯科医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

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両親ともに学校の教員で、特に父は「自分のやりたいことをきちんとやっていける、情熱を注げる仕事に就いてほしい」といつも言っていました。私個人としても、自分が何に対して熱くなれるのかを考えた時に、対機械などといったある意味無機質な仕事ではなく、対人の仕事をやりたいという思いがありました。ですが一つ気になったのは、ついつい熱中してしまう気質なので、おそらく頼まれたら夜でも休日でも仕事をしてしまうだろうなということ。できることなら、“生涯”情熱を注いで取り組みたいですからね。長い目で見た時に、果たして長続きできるだろうかと考えたんです。そういう点で医師、中でも歯科医師というのは、情熱を注ぎながらも、自身で働く時間をコントロールできる職業なのではないか、と思い至りました。

誰かのために尽くしたいという思いをかなえながら、長期的に働けるのが歯科医師だったと。

実際に働いてみて、本当にいい仕事だと思うんですよ。自分のやりたいことがやれて、私自身のスキルも常に向上する環境にある。もし他の仕事に就いていても、もちろん注ぐ情熱とやる気は変わらず精進していると思うのですが、やはり人、つまり患者さんに接することが私に向いているのだなと日々感じています。歯科医師になり改めて気づいたのは、自分が生き物に興味があったという点です。歯も体の一部で、たった1個の細胞から始まり、さまざまな変化を遂げて人間の体が成り立っています。この神秘に魅せられていると言っても過言ではないかもしれませんね。

患者さんと接する際に心がけている点は、何でしょうか?

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相手の気持ちに寄り添うことです。こう言うとありきたりですが、これが実に難しい。歯科なので患者さんの年齢層や社会的な背景も幅広く、お越しいただく方々に幅広い気遣いができるよう心がけています。例えばご高齢の方や妊婦さん、お子さんだと長時間同じ姿勢の治療はつらいものです。そういった時に「一度休憩しましょうか?」と声をかける。エプロンを外したいそぶりがあれば「外しますね」と手を差し伸べる。その時々で理由はさまざまですが、患者さんのご様子をしっかりと見ながら、一歩先のことをスタッフが進んで行うことが大事です。誰でもつっけんどんにされれば悲しいですし、笑顔を向けられたらうれしいですよね。「自分だったらこうされるとうれしいな」という点を非常に大切にしています。

具体的なメリットを提示し、治療をポジティブに捉える

根本的な「気配り」の部分ですね。

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クリニックや病院へは「行きたくない」というネガティブな思いが強いことも多く、食事や旅行のように、ポジティブな思いでは足が向かないかもしれません。さらに治療では、どうしても歯を抜いたり、神経を取らなければいけないなどの状況も出てきます。そこで「この歯は抜かないと駄目ですよ」や「神経を取らないと駄目ですよ」とだけ伝えても、なぜかがわからないと治療に対して悲しみや不信感だけを抱えてしまいますよね。そこで「この歯は抜かなくていはいけませんが、今抜いておけば隣の歯を守ることにもつながります」というように「なぜ」を解消する説明とメリットを感じてもらえるポジティブな提案を心がけています。先のイメージを伝えると「じゃあ仕方ないけれど歯を抜こう」や「口内環境のために神経を取ることが必要なんだ」と患者さん自身が治療の必要性を理解してくださるんですよ。

患者さんとの意思のキャッチボールを大切にされているんですね。

一方通行では治療は成り立ちません。理由や根拠がなかったり、心ない言い方だとキャッチボールが粗雑になってしまいます。一歩先の未来を提案し、患者さんと一緒に治療法を吟味する。そのためにも患者さんがどう思っているのかを決めつけないことも大きなポイントです。よく“患者目線”という言葉を耳にしますが、それは接遇やもてなしだけを指すのではないと思っています。患者さんお一人お一人が欲していることをかなえるにはどうしたらいいのか。どうクリアしたら次の段階に持っていけるのか。難しい部分があれば、その中間の案を考えますし、実際やりたくないと思われていることでも、患者さんの口内環境を考えてお勧めする場合もあります。常に患者さんの立場にたち、「こうなりたい」という理想にできる限り応える。それを患者さんにしっかりと理解いただけるように言葉を尽くす。これが当院が考える “患者目線” なんです。

歯科医師や歯科衛生士さんなどスタッフには、どのように指導されていますか?

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自分がやることとそう変わりませんよ。治療では器具を使いますし、学校でもそれを使って勉強をしますから、習ったことをベースに、スタッフには「あなたには指と口があるよね」とも声をかけています。器具が歯や粘膜に当たると患者さんはびっくりするし、時には嫌悪感を抱くこともあります。指だとやわらかいし冷たくもないし、優しいタッチができますよね。それに優しい声や会話、笑顔もほっとしていただける大事な気遣いです。治療に使うライトも下側から動かせば、たとえ一瞬でもまぶしい思いをさせることはありません。もちろん術式などによってやむを得ない場合もありますが、焦らず、患者さんの様子を常に敏感に察し、丁寧に声をかけながらコミュニケーションを取ること。これをしっかり身につけてほしいですし、そうやっていけばどんな患者さんとでも、期間の長短はあったとしても打ち解けることができると信じています。

画一的ではない、一人ひとりに合った治療を提案

先生の後進の育成に対する思いを教えてください。

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患者さんを任せられる、地域医療に貢献したい志のある先生に出会えれば、ぜひ一緒にやっていきたいと思っています。当院で教えていることはどの業種・職種でも通用する、非常にベーシックなことばかりです。「いつか当院を卒業する時には、ぜひここから目に見えないものを持っていってほしい」と伝えています。スタッフ同士でも良かったこと・悪かったことのフィードバックを行いながら、一人ひとりが技術、心の向上をめざす。そういう意識があれば、自然とそれが患者さんにも伝わるのだと思います。「来てよかった」とうれし涙を流す方もおられます。そういった喜びが、私たちの原動力なのは間違いありません。

予防にも力を入れていると伺いました。

小さなお子さんにとっても虫歯を防ぐことはとても大事です。そのためにもまず、親御さんに虫歯があればそれを治療します。ご出産後、お子さんにその口腔環境が継承されてしまえば、お子さんも虫歯になってしまうからです。お子さんの虫歯原因のほとんどは親御さんにあると思ってください。親御さんの口内の知識や虫歯の知識の向上とモチベーションをアップさせることが、お子さんの将来の歯を失わずに済むことにもつながります。これも通常の治療と同じで、「今、歯磨きや予防処置の習慣をつけておけば、将来お子さんの歯を守ることにつながりますよ」と具体性を持たせ、イメージしやすく伝えています。

最後に今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

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いくつになってもパワーを失わず、勉強やマネジメントを行い、治療の前線に立っていたいですね。「患者さんが困っているなら助ける」という気持ちはまったく変わりません。やはり年を重ねても情熱を持って患者さんと関わり、良い結果を提供していきたいです。ですから皆さんも遠慮せず、思っていること、胸の中にあることをお伝えください。保険診療だから駄目だということはありません。経済的背景や、時間的リソースなどを踏まえ、お一人お一人に合った、画一的ではない最善の提案をめざしています。ぜひ当院でたくさんお話を聞かせていただけるとうれしいです。

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