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隅田 孝雄 院長の独自取材記事

川崎スマイル歯科クリニック

(川崎市幸区/川崎駅)

最終更新日:2024/08/30

隅田孝雄院長 川崎スマイル歯科クリニック main

京急川崎駅から徒歩5分。多くのオフィスや店舗が入る高層ビル3階にある「川崎スマイル歯科クリニック」。隅田孝雄院長は、多忙なビジネスパーソンのニーズに応えるべく、妥協のない診療を追求してきた。気さくな人柄も相まって、近隣に住む高齢者や幼い子どもを連れた保護者からも頼りにされる存在だ。できる限り歯にダメージを与えない手法を優先し、詰め物や入れ歯に金属を使わない「ノンメタル治療」を推奨するなど、患者の長期的な健康に配慮したスタンスを貫く。歯科医療を通して患者の笑顔が見られることをやりがいとする隅田院長に、同クリニックの特徴や診療ポリシーなどを語ってもらった。

(取材日2024年8月8日)

患者が本音を伝えやすい環境づくりを徹底

患者さんは同じビルの中で働く人が多いのでしょうか?

隅田孝雄院長 川崎スマイル歯科クリニック1

そうですね。当クリニックは2005年に開院したのですが、当時からこのビルは大規模複合ビルとして注目を集め、活気にあふれた雰囲気に惹かれて「自分のクリニックをつくるならここしかない」と思ったことを覚えています。やはり患者さんはビル内のオフィスで働いている方々が多く、休憩時間や仕事帰りに立ち寄れる利便性を気に入っていただけている印象です。一方で、近所にお住まいのご高齢の患者さんも多いですし、私が園医を務めている保育園のお子さんがいらっしゃることもあります。世代を問わず、地域の患者さんをたくさんお迎えしています。

院内はハワイアンの音楽が流れ、とてもリラックスできる雰囲気ですね。

精密な診察と治療のためにも、患者さんに遠慮なく本音を伝えていただくことが大切だと私は考えています。ですが歯科クリニックに苦手意識を持つ人も多いですし、緊張していると歯科医師に自分の悩みをうまく説明できないこともありますよね。そこで当クリニックは少しでもリラックスしていただくために、院内にハワイがモチーフのアートをたくさん飾り、季節を問わずハワイアンの音楽を流しています。半分は趣味なのですが(笑)。また、私もスタッフも笑顔で患者さんに接することを心がけ、お話ししやすい雰囲気をつくることで患者さんの本心を引き出すことを意識しています。こちらが一方的に検査結果の見解や治療方針を語ってしまうと、患者さんがうなずくことしかできなくなってしまうこともあるでしょう。意図せずして治療の押しつけになってしまうようなことは避けたいと思っています。

先生が歯科医師をめざした理由と、これまでのご経歴を教えてください。

隅田孝雄院長 川崎スマイル歯科クリニック2

小児科の医師だった父が、医療を通じて社会貢献をしながら、多くの患者さんと誠心誠意向き合っている姿を見てきました。その影響もあって歯科医師を志すようになり、奥羽大学歯学部に進学しました。歯科医師をめざしたことに特別な理由があるわけではありません。ただ、歯科医療は治療の過程がわかりやすいことが特徴で、自分の技術次第で、歯の痛みなど患者さんの悩みをその日のうちにある程度は取り除くことが見込めます。最初は曇り顔だった患者さんに、クリニックを出る頃には笑顔になってもらえる。まだ駆け出しの歯科医師だった頃から、そこにやりがいを感じて診療にあたっています。大学卒業後は東京医科歯科大学やインプラント治療を専門とする医療機関に勤務し、幅広い経験を重ねてきました。

金属を使わない「ノンメタル治療」に力を入れる

治療は「できる限り抜かない、削らない」ことを大切にしているそうですね。

隅田孝雄院長 川崎スマイル歯科クリニック3

ええ。私は大学時代に「ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)」を学んでいました。これは、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなった所だけを取り除いて修復するための治療法です。できる限り歯を削らず、できる限り神経を取らず、歯の寿命を延ばすことは、患者さんの現在だけではなく将来の生活や人生の質を高めることにつながります。その治療方針を貫くためにも、当クリニックは、歯科用CTや光学スキャナーなど先端の検査機器を導入し、必要に応じて精密な3Dエックス線撮影を活用しながら、口内の状態を適切に把握した上で治療をスタートさせます。また、金属が健康に及ぼす潜在的な影響を考慮し、当クリニックでは詰め物や入れ歯に金属を使わない「ノンメタル治療」を積極的にご提案しています。

金属の詰め物や入れ歯を使うと、どんなリスクが考えられるのでしょうか?

代表的なリスクは金属アレルギーです。歯科クリニックの保険治療で使用される銀歯は合金で、銀だけでなく、パラジウム、金、銅、イリジウム、インジウムなど、さまざまな金属が混ざっています。それが時間がたつと酸化してさびたり、口内の酸やだ液で金属が溶け出しやすくなったりするといわれています。ですので、例えば皮膚科で金属アレルギーと診断された患者さんが、銀歯をセラミックに変えることで皮膚の湿疹が軽減するようなことも期待できるんです。また、セラミックの詰め物やかぶせ物はセメントで接着する際に光の力で強力に密着させることを図るのですが、銀歯は光を通さないため、時間がたつとセメントが緩んで接着面に隙間が生まれやすい傾向があります。そうなると、虫歯の再発率が上がってしまうことにもつながるんです。

先生はいつ頃から「ノンメタル治療」を重視するようになったのでしょうか?

隅田孝雄院長 川崎スマイル歯科クリニック4

東京医科歯科大学に勤務していた頃、虫歯を削った部分に直接コンポジットレジンと呼ばれる複合プラスチック素材を塗り重ねるダイレクトボンディングを集中的に学んでいました。この方法であれば、金属を使わないだけでなく、従来のかぶせ物や詰め物に比べて歯を削る量が少なく、その日のうちに削った箇所を修復へとつなげることも可能です。患者さんにとって非常にメリットが多いので、積極的に進めていきたいと思うようになりました。小さな虫歯であればコンポジットレジンで済むことがほとんどですが、虫歯が大きい場合などには、同じような素材を使ったCAD/CAM冠を提案します。ただ、セラミックのかぶせ物と比べると汚れやすく、保険の範囲内で治療できる場所も限られているため、メリットとデメリットを説明した上で最終的には患者さんに選んでいただきます。もちろん患者さんが銀歯での治療をご希望される場合は対応いたします。

これまでの経験から難症例のインプラント治療にも対応

先生は、インプラント治療のご経験も豊富だそうですね。

隅田孝雄院長 川崎スマイル歯科クリニック5

複数のインプラントを同時に埋め込むような大がかりな治療や難症例にも多数対応してきました。治療に伴う痛みを不安に感じる患者さんも多いのですが、当クリニックでは歯科用CT撮影により綿密にシミュレーションし、切開する範囲をできる限り少なく抑えて痛みや出血を抑えることに尽力しています。どうしてもご不安な方は、うたた寝の状態で治療を受けていただくことができるよう麻酔の専門家によって静脈麻酔を使用することも可能です。

こちらのクリニックでは、予防にも力を入れているそうですね。

歯が痛くなっても適切な治療をすれば治癒は見込めますが、やはり健康を守るためには、普段から定期的に検診を受けていただき、治療が必要になる前に虫歯や歯周病を予防したり早期に見つけたりすることが大切です。当クリニックでは、一人の患者さんに45分ほど時間をかけて、担当の歯科衛生士による徹底した歯の検査やクリーニングを行っています。普段の歯磨きでは落としにくい歯石を取り除くよう図るほか、着色汚れもきれいしますが、痛みというよりも、心地良い刺激だと感じていただける方が多いのではないでしょうか。定期検診を受けている方と受けていない方では、残存歯数に差が生じるという研究報告もあります。リラックスできるような空間を心がけておりますので、気軽にご活用いただきたいですね。

今後のクリニックの展望をお聞かせください。

隅田孝雄院長 川崎スマイル歯科クリニック6

開院当初から同じビルのオフィスに働きながら通ってくださっていた患者さんが多いですが、近年は会社を退職された後も遠方のご自宅から足を運んでくださるケースが増えました。患者さんと長期的な関係を築けていることがうれしいですし、これからも自分のモットーを変えずに診療を続けていきたいと考えています。開院以来、私がめざしているのは「何でも気軽に相談できるクリニック」です。「痛いのは嫌だ」、「低予算で治療したい」、「何度も通いたくない」など、ぜひ胸の内のお悩みやご事情を遠慮なくお聞かせください。これまでの経験を生かして、皆さんに笑顔になっていただくために力を尽くします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円〜、セラミックを用いた治療/4万4000円〜

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