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倉阪 雅巳 院長の独自取材記事

くらさか歯科医院

(香芝市/志都美駅)

最終更新日:2021/10/12

倉阪雅巳院長 くらさか歯科医院 main

奈良県香芝市、閑静な住宅街の一角にある「くらさか歯科医院」。1994年の開院以来、地域住民の口腔の健康を守り続けていた同院は、子どもから高齢者まで家族3世代で通う患者も多いという。院長の倉阪雅巳先生は、開院前は友紘会総合病院の歯科・口腔外科に勤務。交通事故などで救急搬送されてきた患者を外科やその他専門の医師とともに対応してきた経験を持つ歯科医師歴30年以上のベテランだ。「どんな緊急事態にも対応できる歯科医師になりたいと思った」と話す倉阪院長からは、その経験に基づく静かな自信を感じ取れる。休日はもっぱら愛犬と過ごし親しみやすい人柄も魅力の倉阪院長に、これまでの経験、これからのニーズ、また日々の診療についてなど、いろいろな話を聞かせてもらった。

(取材日2021年5月28日)

地域住民の健康維持と促進に寄り添っていきたい

こちらのエリアに開院された経緯を教えていただけますか?

倉阪雅巳院長 くらさか歯科医院1

当院は1994年に開院しました。出身は三重県なんですが大学を卒業した後は、大阪府茨木市にある友紘会総合病院の歯科・口腔外科に勤務していまして、そこからの転勤で奈良県に来ました。独立開院にあたっては実家がある三重県も考えたのですが、両親から「気を使うからやめて」と反対されてしまって(笑)。そこで開院にあたって相談していた住宅メーカーから提案されたのがこのエリアです。香芝市であれば友紘会総合病院で診ていた患者さんも来やすいエリアですし、姉が法隆寺に嫁いでいたり、取引銀行からの勧めもあったりと数々のご縁が重なったのだと思います。ここ香芝は開業するまでは知らないエリアでしたが、自宅も建てて、ここで働き、今では私もすっかり住民の一人です。

どのような主訴が多いのですか?

歯科医師として30年以上診ているのですが、患者さんのニーズは変わってきているなと感じています。以前は虫歯の治療がほとんどでしたが、近年ニーズが高まっているのは審美歯科・矯正歯科・訪問歯科診療ですね。訪問については、現在は当院では行っていませんが、近い将来には拠点を置きたいと考えています。このエリアは、私が来た時にはすでに完成された住宅地でしたので、当時の世帯主の方々もお年を取られて高齢化も進んでいます。訪問診療は時代とともに必要になってきますね。患者さんは年配の方だけではなく、実は小さいお子さんも増えてきています。親の敷地に新居を構える子世代が増えていて、親・子・孫と3世代で通われている患者さんも多くいらっしゃいますよ。

ホワイトニングにも注力されているようですね。

倉阪雅巳院長 くらさか歯科医院2

虫歯が痛くなってから治療に来るのではなく、普段から定期的に来院して悪くなる前にメンテナンスを行う、そんな歯科をめざしています。審美歯科も昔は美容的な側面で行う人が多かったのですが、最近は歯と全身の健康のために実施することを推奨しています。歯のクリーニングは成人病の原因の一つともいわれている歯周病の予防につながっていくとされていますので、老若男女問わず取り組んでいきたいですね。地域の皆さんのお口とお体の健康維持と促進に寄り添っていきたいと考えています。

救急を経て、どんな事態にも対応可能な歯科医師へ

どんなときにやりがいを感じますか?

倉阪雅巳院長 くらさか歯科医院3

診療を通じて、患者さんが喜んでくださる様子を見ることにとてもやりがいを感じます。もし、ご高齢の患者さんでもご自分の歯で物を噛めるようになったり、ご自身の歯の色を気にされている方が施術を行うことで人前で抵抗なくお話をできるようになったり、お化粧が楽しみになったりしていただけたら、とてもうれしいですね。

開院前は総合病院の救急で口腔外科をご専門とされていたと伺いました。選択された理由は?

まず、歯科医師になろうと思ったきっかけは、私が大学進学する頃は歯科医師が不足していたことです。実家は洋服屋だったので歯科医師とは無縁の家庭で育ったのですが、そのような世の中の背景もあり松本歯科大学へ進みました。卒業後、勤務した友紘会総合病院は私自身もお世話になった方が中心となり、医師と歯科医師を一緒にしようと設立された病院です。交通事故などで緊急搬送されてきた患者さんを、外科や他の専門の医師とともに治療にあたります。そこを就職先として選択した理由は、外科など歯科以外の科目のことも学び、どんな緊急事態にも対応できる歯科医師になりたいと思ったからです。

総合病院ではどのようなご経験をされたのでしょうか?

倉阪雅巳院長 くらさか歯科医院4

最初に勤務した大阪府茨木市の友紘会総合病院は救急の搬送数が非常に多い病院で、交通事故が多発する地域にありました。救急搬送された目の前の患者さんを救えるかどうか、毎日必死でしたね。現在のように若手歯科医師を育てるカリキュラムもなかった時代ですので、必要な知識は現場で手に入れていきました。例えば、手術に入るならば麻酔科に行って麻酔の勉強をさせてもらいました。休みや当直明けは大学で学び、思い起こせばその頃は24時間働いていたような状態でしたね。そのおかげで、他の科の先生とも仲良くなれましたし、歯科では学ばないことも教えてもらえました。とても有意義な経験でしたね。当院で生死をさまよう救急患者が搬入されることはありませんが、もしもの大量出血にも冷静に対応できますし、口腔外科の経験が生かされた親知らずの抜歯などの症例は多いのではないでしょうか。

良くなることを諦めずに、何でも相談してほしい

後進の育成にも尽力されてらっしゃるとお聞きしました。

倉阪雅巳院長 くらさか歯科医院5

大学の講師もしております。私たちが若手だった頃は、まずは数多くの経験を積んで、経験を知識に変えて患者さんを診ているような感じだったように思います。しかし、現在はしっかりとしたカリキュラムもありますし、医療機器やシステムの発展、インターネットの普及に伴い、育成の仕方も時代に合わせる必要がありますね。まずは知識をつけてから、手を動かすやり方のほうが今の時代にフィットしていると感じています。ただし、育成にあたるときには知識を教えるその前に、まずは社会人としての心構えから伝えるようにしています。歯科医師である前に社会人ですので、そういった当たり前のことを教えることも、大切な後進育成だと思っています。私もあと数年後には引退を考えています。次の世代が引き継いでいけるように、当院も訪問拠点の設立など、私が現役のうちにやり遂げたいと考えています。

休日はどのようにお過ごしですか? また、健康維持のために実施されていることはありますか?

休日はもっぱら犬が中心の生活です。犬を2匹飼っているのですが、まだ小さくて室内犬ということもあり、どこに行くにも連れて行かなくちゃならないんです。犬が入れるところを探して行くといった休日の過ごし方をしていますよ。健康のために特にしていることはありませんが、大切なのはしっかりと睡眠を取ることでしょうか。とはいえ、毎朝5時には犬たちに起こされるので、睡眠時間は長くないかもしれませんね(笑)。歯については、日常の歯磨きをきっちりとすることでしょうか。市販品の超音波歯ブラシで十分きれいになりますよ。ただし、使い方や歯磨き粉との組み合わせは大切です。クリニックでは、お一人お一人に合わせた歯磨き指導もさせていただいてますよ。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

倉阪雅巳院長 くらさか歯科医院6

何でも困ったことがあれば相談してください。歯にこだわらず、どんなことでもいいんです。なぜなら、私たち歯科医師は、患者さんが求めていることをこちらへ言ってくださらなければ、何の対応もできないからです。当院で可能なことは対応しますし、難しければ対応できる医療機関へ紹介をさせていただきます。痛いことを我慢せずに、まずはお話ししてほしいですね。アレルギー反応が出てしまい、どうしてもインプラントが入れられない患者さんでも、今はインプラントに替わるような入れ歯もあったりするんですよ。良くなることを諦めないでいただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科 40万円~、インプラント 1本30万円、オフィスホワイトニング 1万6500円~

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