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青木 一成 院長の独自取材記事

あおきファミリー歯科

(宇都宮市/宇都宮駅)

最終更新日:2025/12/15

青木一成院長 あおきファミリー歯科 main

宇都宮市の幹線道路沿い、緑の多い郊外で診療を行う「あおきファミリー歯科」。開業から20年近く、青木一成(あおき・かずなり)院長は地域に根差した歯科医療を提供してきた。東京歯科大学卒業後、歯周病科で専門性を磨き、開業後も研鑽を重ね続ける青木院長が大切にするのは、「悪くなった原因をしっかり追究し、今度は悪くならないように対処すること」。特に注力しているのが小児の予防的矯正だ。自身の子どもの歯の問題をきっかけに本格的な勉強を始めたという青木院長は、「将来問題が起こらないよう、正しい知識の提供を一番大切にしています」と語る。言葉を慎重に選びながら誠実に話す青木院長に、原因追究による再発防止の重要性や、子どもの健全な発育への思いについて聞いた。

(取材日2025年11月5日)

家族みんなが通える歯科医院をめざして

開業から20年近くたつと伺いました。どんなクリニックをイメージされて独立されたのですか?

青木一成院長 あおきファミリー歯科1

私はもともと宇都宮出身で、大学卒業後は、東京歯科大学の歯周病専門の講座に3年間在籍した後、千葉県柏市のクリニックに勤務していました。そちらは、毎日相当の患者さんが来る大規模クリニックで、小さいお子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層を診ていました。その経験から、自分で開業する時も都内のテナントで限られた患者さんを診るより、地域で幅広い世代の皆さんを診たいという思いがあったんです。郊外型で駐車場が広く、多くの患者さんが来られるような明るいクリニック。そんな構想を抱いていたところ、ちょうどこの土地にご縁がありました。「ファミリー歯科」という名前と、親しみやすいゾウのロゴマークには、家族みんなで通える歯科医院にしたいという思いを込めました。

開業後も研鑽を続けてこられたと聞いています。

開業して5年ほどの頃、自分の臨床のレベルをより高める必要があると感じるようになりました。そこで、スタディーグループで歯周病の勉強から始め、幅広い分野の専門的な内容を一から深く学び直しました。例えば、噛み合わせについて学ぶために、大阪まで半年間スタディーグループに通ったり、インプラントも東京都まで通い、故・皆川仁先生のもとで学習したりしました。その後も別のスタディーグループで、根管治療や矯正治療など高い専門性を必要とする治療について、学習を続けました。患者さんの多種多様なニーズために研鑽した結果、診療の幅が広がり、専門性も高まったという意味で、私は患者さんに育てていただいたと感じています。

院内の設備や環境づくりでこだわった点を教えてください。

青木一成院長 あおきファミリー歯科2

一番はカウンセリングルームを設けたところですね。患者さんが安心して相談できる環境を作りたかったのと、こちらからも治療計画などを丁寧に説明できるようにというのがこだわった理由です。他にも、建物全体の明るく開放的な雰囲気を大切にしました。天井を高くして、通りに面した大きな窓から中の様子がわかるようにしたんです。スタッフが生き生きと働く姿が外からも見える設計です。設備面も適宜アップデートしていますが、こだわりの一つは滅菌機ですね。世界的に厳しいとされる欧州基準でクラスBの滅菌器を導入しました。もし自分や家族が治療を受けるならこの設備があると安心できるな、と。また、CTやマイクロスコープも導入しています。マイクロスコープは主に根管治療で使用し、10倍のルーペでも対応できない精密な処置が可能です。より精密で適切な治療を提供するために、こうした機器類は必要不可欠だと考えています。

なぜ悪くなったのか、原因を見つめる診療を

特に力を入れている分野は何ですか。

青木一成院長 あおきファミリー歯科3

小児の予防的矯正ですね。学ぶきっかけになったのは自分の子どもでした。もう18年ほど前の話ですが、お子さんの口腔内の発育管理について本格的に学ぶようになりました。お子さんに対しては、将来問題が起こらないようにするのが第一。悪くなってから治療するのではなく、悪くならないように今のうちから歯並びだけでなく口腔機能全般をコントロールしていくことが肝要です。そのためにも当院では、正しい情報を保護者の皆さんに十分に提供することを重視しています。お子さんみんなに矯正が必要なわけではありませんし、早めに矯正が必要か、今は様子を見ていいのかといったことも違います。そういった点を含めて伝えていくことで、お子さんの健全な成長・発育をサポートできればと考えています。

診療で最も大切にしていることを教えてください。

悪くなった原因を正しく伝えることです。治療を何度も繰り返してきているのであれば、その履歴を見て、どういう経緯で今の状態になっているのかを理解していただきます。「悪くなった原因を説明されたことありますか?」と聞くと、ほとんどの方がないとおっしゃる。「虫歯があります、治療しましょう」で終わってしまい、原因を知らないままでは、隣の歯も虫歯になるかもしれません。歯科治療は丁寧にやれば時間も費用もかかってしまいます。患者さんそれぞれで、虫歯や歯周病、食いしばりなどの抱えているリスク傾向は異なるからこそ、原因を理解し、繰り返さないことが大切なんです。これをご理解いただくためにも、専門用語を用いず、ツールを使いながら、わかりやすく伝えることを心がけています。

先ほど多様な分野を研鑽したと伺いましたが、診療分野が幅広いですね。

青木一成院長 あおきファミリー歯科4

虫歯・歯周病治療から、インプラント治療、入れ歯治療、マウスピース型装置を用いた矯正、口腔外科、審美歯科まですべて当院で行っています。私のもともとの専門は歯周病ですが、赤ちゃんも、ご高齢の方も、妊婦さんも、本当にさまざまな方がそれぞれのニーズを持ってお越しになります。当院で対応できない場合は適切な医療機関に紹介するというのも一つの方法ですが、やはりファミリー歯科である以上、対応できない分野を可能な限りなくすべきだと考え、技術を身につけてきました。同時に、当院にとって重要なのは「こんなに技術があります」とアピールすることではありません。患者さんに正しい情報を伝え、しっかりご理解いただくことで再発を防ぐこと。それが使命だと思っています。

健康の大切さに気づいてもらうために

実際に受診した際の流れを教えてください。

青木一成院長 あおきファミリー歯科5

まずカウンセリングに時間をかけて、その方の口腔内にあるリスクを把握します。患者さん一人ひとりリスクの傾向も異なり、虫歯になりやすい傾向の方、歯周病になりやすい傾向の方、その両方の方もいらっしゃいます。まったく虫歯の治療履歴がない方が歯周病になっていることもあります。虫歯は生活習慣による場合が多いですが、どこに原因があるのかを丁寧に探っていきます。そして治療計画を立てて説明し、基本的には担当の歯科衛生士さんと二人三脚で診療を進めます。治療が全部終わったら、そこからメンテナンスのお付き合いが始まります。治療して終わりではなく、健康の大切さに気づいてもらい、再発しないようにしていく。もし時間をかけて治療をやり遂げたら、その方はメンテナンスも継続してくださると思います。

患者さんに正しい知識を持っていただくために情報発信にも注力なさっていると伺いました。

来院された患者さんに歯の大切さや体の健康との関係を伝えることは開業当時から続けていますが、来ていない方にも伝えたいと思ったんです。当院の理念や、予防の大切さなどを発信すれば、関心のある方に足を運んでいただけるのでは、と。特にお子さんについては、矯正をしたほうがいいのか、いつから矯正を始めるべきか、といったことを教えてくれる人がおらず、悩まれている保護者の方もいらっしゃるでしょう。ですから情報発信を強化しながら、来てくださった方にはさらに詳しく正しい情報をお伝えする、ということを続けていきたいと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

青木一成院長 あおきファミリー歯科6

まだ悪くなっていないなら悪くしないように、もし悪くなっているなら、単に治療するだけではなく、原因を理解していただき、今後は繰り返さないように。そのための技術と知識を私たちは提供します。インプラント治療や根管治療をはじめとするどんな治療も、それらの治療のための設備も、あくまですべてオプションです。繰り返しになりますが、一番大切なのは、患者さんに正しく原因をご理解いただくことです。お子さんであれば、その子の将来の健康のためにも、こうした予防的なアプローチや考え方はとても大切。当院のコンセプトに共感してくださる皆さんのご来院をお待ちしております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/49万5000円程度、小児予防的矯正/88万円程度、インプラント治療/44万円~、セラミックの詰め物/7万1500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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