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石井正俊 院長の独自取材記事

石井デンタルクリニック

(千葉市美浜区/海浜幕張駅)

最終更新日:2021/10/12

石井正俊院長 石井デンタルクリニック main

イベントホールやアウトレットモールなど大型施設を擁し、オフィスビルが立ち並ぶJR京葉線海浜幕張駅。その北口から徒歩2分、ビルの2階にあり、歩道橋から直接アクセスできる好立地にあるのが「石井デンタルクリニック」だ。院長の石井正俊先生は、東京医科歯科大学歯学部を卒業後、口腔外科の分野で研鑽を積んできた。大学病院での長年の経験はクリニック開業後も生かされており、一般歯科から専門の口腔外科まで、さまざまな治療に対応している。大学病院時代の研究でも、趣味のマラソンでも、おもしろいと思えばとことん突き詰めてみるという石井院長は、気さくで話しやすい雰囲気の持ち主。そんな院長に、クリニックでの診療からプライベートまで幅広く話を聞いた。

(取材日2015年11月26日)

安心して治療に臨めるよう個室の診療スペースを完備

この場所に開業された理由、また患者層をお聞かせください。

石井正俊院長 石井デンタルクリニック1

特に海浜幕張駅周辺にこだわっていたわけではないんです。私は幕張ベイタウンに住んでいるので、当初はそのあたりでもいいと思っていたのですが、すでに歯科が何軒かありました。それで、新浦安など周辺の他の場所も探し、ここに決めたんです。2004年に開院した頃は、まだアウトレットモールや大型の映画館はなく、空き地の状態だったことを覚えています。娯楽施設は少なかったですが、大きなビルはすでにあったので、患者さんはビジネスマン中心だろうと思っていました。新しくマンションができたりしていて、ファミリー層もいらっしゃるとは思いますが、予想どおり、患者さんは周辺に勤めている方が大半ですね。

院内でこだわったところを教えてください。

診療スペースをすべて個室にしたところですね。基本的に個室にするのが望ましいと思っています。例えば、隣にいる別の患者さんに治療の話を聞かれたくないということもあるでしょう。特に、当院のように、オフィス街にあるような場合だと、それが同じ会社の同僚だったということもあり得ます。ですので、そのあたりは気を付けるようにしています。内密な話ではないけれど、近くに人がいて気になるだろうなと思うときには、少し小声でお話ししたりもしていますね。また、院内に絵を飾っているのですが、これは、絵描きをやっている友人からもらったものです。常に患者さんの目に入るようにと、いろいろな場所に置いてあります。

患者さんの主訴はどんなものが多いのでしょうか?

石井正俊院長 石井デンタルクリニック2

一番は、痛いとか、痛みのために噛めない、というのが多いです。原因としては、虫歯や知覚過敏、咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)という症状のこともあります。これは、噛んだり、食いしばったりなど、過剰な力がかかると痛むという状態です。痛みの原因としてはこの3つが多いですね。あとは、歯が抜けたり、欠けてしまった、詰め物がとれてしまったので何とかしてほしい、という訴えが多いです。症状や治療方針については、分かりやすい言葉で説明し患者さんに理解して治療に臨んでいただくようにしています。すぐにわからないという場合でも、質問に対してきちんとこちらが答えることで、より理解していただけることもあるので、わからないことは遠慮なく聞いていただければと思います。

患者自身が納得して選べるように治療の選択肢を提示

ご専門の口腔外科分野の治療は多いですか?

石井正俊院長 石井デンタルクリニック3

ホームページをご覧になり、口腔外科の治療を求めて来る方は少なくありません。口腔外科には20年以上おりましたので、自分の強みだと自負しています。外科的治療で多いのは、親知らずの抜歯です。大きな病院だと、初診から数日がかりというのが普通ですが、当院でしたら、1時間程度の限られた時間で抜くことも可能です。他には、口唇口蓋裂は大学でずっと関わっていましたので、その時代からお付き合いのある患者さんが来てくれています。顎関節症については手術はせず、口を開ける練習やマウスピースなどで治すのが主流です。あとは生活習慣やくいしばりなどの“くせ”の見直しですね。患者さんにとっては、「わからない」というのが一番不安なので、原因や対策について頭蓋骨の模型を用いるなどして分かりやすく説明するようにしています。そうするだけでも安心していただけますので。

診療中、心がけていることはありますか?

選択肢をできるだけ提示するということです。メリット、デメリットをご説明して、「比べるとこんな違いがあります」など、違いを明確にお伝えして選んでいただくように心がけています。ただ、それでも結局選べない、という患者さんも多いです。そのような時は、もし自分ならどうするか、という答えを用意してあるので、それをお話しします。説明して、患者さんが選択する。今はそれが主流になっていますし、医療とは基本的にはそういうものですよね。ですから治療法についてはある程度の選択肢を示せるほうがいいと考えています。セカンドオピニオンも大歓迎です。そのほうがフェアですし、こちらの提示を押し付けるものではないと思っています。

歯科医師、またその中でも口腔外科を選んだのはなぜですか?

石井正俊院長 石井デンタルクリニック4

どうしても歯科医師に、という強い希望が最初からあったわけではなかったのですが、組織から独立してやっていきやすい職業にと考えたからです。歯科の中でも口腔外科を選んだのは、バンド活動で一緒だった先輩から、「雰囲気がいいからおいでよ」と言われたのがきっかけです。それで実際に進んでみたら、これが意外とおもしろくて。最初から目標を決めて頑張る人もいますが、私の場合は、たまたまおもしろそうだと思って飛び込んでみたら、長続きしたという感じです。治療がうまくいかないと、どうしてだろうと突き詰めていく。その繰り返しですね。開業医というのはどうしても経験に基づいた治療になりがちですが、大学に長くいて良かったと思うのは、それに加えてEBM(根拠のある医療)に基づいた見方をする習慣が身に付いたことです。

自分の歯や体に関心を持つことが健康維持につながる

学生時代に打ち込んだことはありますか?

石井正俊院長 石井デンタルクリニック5

音楽が好きなので、バンド活動をやっていました。私の担当はドラムなのですが、大学の学園祭やライブハウスなどで演奏したりしていました。実は今でもその流れでバンドをやっているんです。現在は6人のメンバーで、そのうち歯科医師は2人だけですが、月に1回くらい練習しています。いろんな職種の人がいて、おもしろいですよ。みんな音楽に対して厳しくて、いつもいろいろ言われながら練習しています。学生時代は歌のない曲をやっていましたが、今はボーカルの女性がいます。声量があってうまいので、ソウルなど、その人に合う曲を中心に演奏していて、今年は仲間内の集まりでライブをやりました。

休日の過ごし方について教えてください。

マラソンが趣味なので、ほぼ走っています。仕事が終わってから、いつも10キロくらい。月に250〜300キロは走ります。大会にもよくエントリーしていて、今年の春は3時間46分で走りました。先日もつくばマラソンに出ましたし、今シーズンの出場予定は、フルマラソンをあと3回、ほかにハーフと30キロも出るので、合計6回走ることになります。レース後はもうしばらくは走りたくないと思うのですが、1日経つとまた走りたくなる。苦しいから魅力があるし、達成感があるんです。以前からランニングはしていましたが、ある程度の距離になると苦しいからやめていました。でも頑張れば距離が伸ばせることがわかって。研究もそうですが、ちょっとおもしろいとのめりこんじゃいますね。周りの人があきれるくらいのことのほうがやってておもしろいし、私は好きです。

読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんには自分の歯を「良くする権利もあるし、悪くする権利もある」と思うんです。中には、自分の体なのに無関心でいる方もいらっしゃいます。治療したほうがいいですよとお勧めはできますが、それ以上は言えませんので、ぜひご自分の体を大切にしてほしいです。特に歯磨きとフロスは子どもの頃からやることが大切ですし、とりわけフロスの徹底は患者さんにもよくお話しします。あるアメリカの映画の台詞で「お前、長いことフロスしてないだろう」というセリフがあったんです。それだけアメリカでは一般にフロスが浸透しているということですね。歯の健康は全身の健康につながると信じています。是非子供のうちから歯磨きだけでなくフロスもしっかりやって、健康を維持していただきたいですね。

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