全国のドクター8,982人の想いを取材
クリニック・病院 161,453件の情報を掲載(2020年2月17日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 伊勢原市
  4. 伊勢原駅
  5. 梶山内科クリニック
  6. 梶山 和恵 院長

梶山 和恵 院長の独自取材記事

梶山内科クリニック

(伊勢原市/伊勢原駅)

最終更新日:2019/08/28

153151

伊勢原市伊勢原にある「梶山内科クリニック」。2008年の開業以来、一般内科や訪問診療を中心に、地域医療に貢献してきたクリニックだ。院内は車いすでも入れるバリアフリー設計で、車でも来院できるよう広い駐車場も用意している。「地域に密着した内科医であるためには、訪問診療は欠かせない」と話す梶山和恵院長。その言葉どおり、個人宅から老人ホームまで、積極的に訪問診療に対応している。そんな梶山院長に、治療のことや患者への想い、今後の展望までじっくり聞いた。
(取材日2016年4月30日)

「お悩み相談」のみで来院する患者も多いことが特徴

クリニックの特徴をお教えください。

1

高血圧などの生活習慣や慢性疾患、風邪などの急性感染症など、一般的な内科全般に対応しています。治療では漢方の処方も行っていますよ。勤務医時代の経験から、西洋医学ではどうしてもコントロールできない症状に対して、東洋医学である漢方が効果的であることも多いと感じ、クリニックでも用いるようになりました。伊勢原市で漢方を扱っているクリニックは少ないので、あらかじめご希望されて来院される方も多いですね。院内で処方しているので、患者さんにも便利だとお喜びいただいていますよ。内科の他にも、禁煙治療や睡眠時無呼吸症候群など、近年ニーズが高まっている治療も取り入れています。

診療の特徴は?

当院には、お悩み相談でいらっしゃる方も多いのですよ。内容は、家庭や学校、お仕事のことなど、本当にさまざま。私自身、とにかく時間をかけてお話する診療スタイルがモットーなので、それがクチコミで広まっていき、今ではお悩み相談のみで来院される方もいるほどです。例えば、不眠や胃痛、食欲不振、肩こりなどのさまざまな症状のバックグラウンドには、精神的なストレスが影響している場合も多のですよ。お薬の治療などとあわせて、精神的ストレスを緩和していくことも、大きな一つの治療法であると考えています。とはいえ、初対面で突然お悩みをすべてお話いただけるわけではありません。心の内をお話いただけるまではそれなりに時間もかかるもの。だからこそ、たくさんお話をしながら、関係性を築いていくことが大切なのです。患者それぞれの内にある、核心は何なのか。そこにたどり着くまでの方法を、一人ひとり探っていきたいと考えています。

どんなアドバイスをされているのですか?

2

例えば、友達との仲がよくなく、学校に行きたくないという登校拒否の子が来たら、無理に仲良くなれるように頑張ろうと言うのではなく、視点を変えてみようとお話ししています。クラスの友達とお話をすること以外にも、学校に行く楽しみというのはたくさんあります。すると、案外興味を持って、もう一度行ってみようかな、と考える子は多いのですよ。そういったアドバイスというのは、私の友人や同級生たちの変化を参考にさせてもらうことがあります。「学生時代がこんなことに悩んでいた子が、今はこんな大人になってとっても輝いてるよ」、とお話しをすると、閉じこもっていた悩みを、さまざまな視点から考えて解決していくことができるようになるのです。

地域医療をするならば、訪問診療は欠かせない役割

訪問診療もされているとか。そのきっかけは?

3

開業以来、個人宅や老人ホームを対象とした訪問診療を行っています。開業医として地域医療に貢献することを志すならば、内科医にとって訪問診療は欠かすことはできません。看取りをする覚悟がなければ、本当の意味で地域に密着した医療はできないと感じ、訪問診療をはじめたのです。始めてみて感じることは、訪問診療には膨大な体力と時間がかかるということ。患者さんのお気持ちを考えながら病気のケアをしていくだけでなく、ご家族の意向に沿いながら、看護師やケアマネジャー、介護士の方々と常に連携し、みんなで同じ方針を持って治療を進めることが必要なのです。診療後には看護師やケアマネージャーに連絡したり、定期的な訪問診療以外にも時間が大事になってきます。急変に伴って夜中に呼び出されることもあり、大きな覚悟がなければ、決して務まらない医療だと実感しています。

では、そこからどんなことを学んでいますか?

訪問診療には、決まった正解がないということは、日々感じています。「こんな時はこうするべき」という模範解答がなく、その場その場で最良の方法を模索し続けていくことが必要。いかに親身に時間を費やし、全力で走り回ることができるか。そうして懸命に尽くしていくことでしか、患者さんからもご家族からもご満足はいただけないと思っています。看取るときには私を待ってくれていて、お顔を見せた瞬間に亡くなる方などもいらっしゃるのです。そんな時には、それだけ私を信頼してくださっていたのかなと感じます。いかに満足いただける医療を行うかが大切。最期は「無事見送ってあげることができた」という安堵感がほとんどですね。

診療の際に気を付けていることは何ですか?

4

例えば、不眠症で来院された患者さんには、睡眠薬を処方すれば簡単に不眠は解消しますが、それはあくまで対症療法に過ぎません。根本的に治していくためには、なぜ眠れないのか? その原因をしっかりと探し出し、それに対しての考え方や心がけを変えていくアドバイスをしていきます。病気を自分自身でどう捉えるのか。その捉え方を変えなければ一向に治らない病気だってあるのですよ。例えば、強い風が吹いていても、真正面からその風を受けるのではなく、少しだけ肩を斜めに傾けて風をすーっと流すことを覚えれば、ダメージの度合いは変わってきますよね。同様に、捉え方次第で、同じお薬を使った治療であっても得られる効果が劇的に変化することだってあります。それを患者さんにご理解いただくためにも、まずはしっかりと時間をかけてお話しをすることを大切にしています。

今のまま、これからもずっと全力で尽くしていきたい

デイサービスもされているのですか?

5

クリニックの近くにある施設で、機能訓練型のデイサービスをしています。リハビリに近い形で、歩行訓練やマシーン運動、ストレッチ、複式呼吸練習のための発声運動などを指導しているのです。私がメニューを考え、専門の介護士や機能訓練士によるデイサービスをお受けいただけるのですよ。歩行訓練は転倒防止にもなり、高齢者の方にお勧めしています。また、歩行訓練でしっかり動けるようになったら、関節を柔らかくするストレッチを続けることで、日常生活で生じる痛みなども改善されていきます。また、関節痛や筋肉痛、神経痛、肩こりなどの痛みがある方には、鎮痛剤を使用せずにレーザーで治療する疼痛治療を行っています。これは非常に効果も高く、デイサービスに通いながらクリニックでレーザー治療を続ける方も多くいらっしゃるのです。

なぜデイサービスをはじめられたのですか?

母がリウマチだったこともあり、昔からあちこちと病院に付き添っていました。その中で、リハビリに力を入れている病院を訪ねたことがあるのですが、驚くほどその効果を実感して。リハビリのすごさを知ったのです。他にも、母の治療を通してたくさんのことを学びましたね。患者という立場で多くの先生の診療を受けている中で、こんな接し方や感が型をしてくれるとうれしいな、通いやすいなという接遇面もそうですし、レーザー治療が効果的であることもそう。母が車いすで苦労していたことも知っていたので、クリニックはバリアフリー設計に。介護士さんやヘルパーさんとの連携なども、この時に勉強させていただきました。今考えてみると、私の開業医としての礎が築かれた期間だったのかもしれませんね。

今後はどんなクリニックをめざしていますか?

6

今していることを、これからも全力で続けていきたいですね。患者さんの高齢化に伴って、私も年を重ねていきます。しかし当院には、看取りをしてほしいと転院してこられた患者さんが多くいらっしゃいます。せめて、その患者さんたちのご要望は叶えられるよう、私自身の体調管理もしっかりしていかなくてはと考えています。私の医師人生の最後の日まで、全力で患者さんのために尽くせる医師でありたいと思っています。

Access