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米倉 雅之 院長の独自取材記事

よねくらクリニック

(芦屋市/芦屋駅)

最終更新日:2019/08/30

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JR神戸線の芦屋駅の北出口を出てすぐ。西隣の医療モール内に「よねくらクリニック」はある。整形外科・リウマチ科・麻酔科・リハビリテーション科を掲げ、駅前で便利なこともあり、子どもから高齢者まで患者層は幅広いという。「勤務医時代の初期に麻酔科医師として救急医療やペインクリニックに携わった経験を生かし、患者の痛みを軽減し、苦痛を取り除いていくのが私の仕事です」と語る米倉雅之院長。その人柄はとてもフランクで、飾らない雰囲気が患者をリラックスさせてくれそう。骨関節・筋肉など運動器の疾患を中心に治療を行うほか、高齢者の骨折予防にも注力している米倉院長に、骨粗しょう症や変形性関節症などの疾患や今後の展望などについて聞いた。
(取材日2019年6月6日)

患者を知り診断・治療を行いたいと、麻酔科から転向

クリニックを開設したのはいつですか?

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2007年にここの医療モールがオープンしたのですが、それを機にクリニックを開設しました。この医療モールは、整形外科・皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科など各科のクリニックが集まった総合病院のような形態をイメージしてつくられたもので、総合受付で受付をした後にクリニックに来院していただくようになっています。必要に応じて複数のクリニックの受付を同時にできるということで、患者さんにとっては便利みたいですね。

大学を卒業してから開設までの経緯を教えてください。

神戸大学医学部を卒業してからは、麻酔科医師として大阪大学麻酔科の関連病院で多くの麻酔管理を経験し、救急医療・ペインクリニックにも長く関わってきました。その後に整形外科の医師に転向して、関西労災病院や姫路赤十字病院などで一般整形・関節・小児整形・スポーツ外傷・リウマチなどのさまざまな臨床経験を積み、市立芦屋病院で整形外科部長を務めた後にクリニックを開設しました。麻酔科では、呼吸・循環器などの全身管理を学び、ペインクリニックでは痛みが出現する作用機序や治療を学びました。その経験はここでの診療にとても生かされています。麻酔科というのは全身管理をするので、ここで何か問題が起こったとしても、それを生かした対応ができると思います。例えば血圧のコントロールとか状況把握。これは病院に搬送すべきレベルなのかどうかなど。そういうことが、患者さんの安心感にもつながっていると思います。

麻酔科から整形外科に転向したのはどうしてですか?

麻酔科でいろいろな手術を見ている中で、だんだんと整形外科に興味が湧いてきたからです。私が思うに整形外科は体育会系気質の先生が多いんですよ。私も体育会系の人間なので、自分の性格にも合っているのかなと。あとは、麻酔科でペインクリニックを診ていると治療はできるんですけど、診断はできない。それで、ペインクリニックで患者さんの治療をするうちに、患者さんの主訴を聞くところから始め全体を把握して診断し、治療をしていきたいと思うようになって、整形外科に転向しようと思ったわけです。

患者層は幅広いのですか?

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基本的には中高年の患者さんが多いですけど、子どもたちもけがや骨折・捻挫・成長痛などで結構来ますね。スポーツ外傷で、中学生や高校生もよく来ます。開設当時から子どもたちをよく診ていたんですが、ここで13年間診療していると思わぬ再会もあります。開設した頃は5歳くらいで、けがをしてはよく治療に来ていた子が、久しぶりに来たと思ったら高校生ぐらいになってすごく大きくなっていて、びっくりするということもありましたね。

骨粗しょう症治療に注力、高齢者の骨折予防をサポート

診療において心がけていることは何ですか?

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基本的には患者さんの抱えている問題をしっかり解決してあげるということですね。運動器疾患の場合は、投薬療法、リハビリテーションなどの理学療法的アプローチのほか、関節内注射や神経ブロック療法などの注射療法を行います。膝が痛いということであれば、治療をして痛みを取ってあげる、中高生で運動時にけがをしたということであれば、早くまたスポーツに復帰できるように治療をしアドバイスをしてあげる、など患者さん一人ひとりのニーズに合わせた治療を心がけています。整形外科に来る患者さんはどこかしら痛みを抱えて来られる方がほとんどなので、その痛みをできるだけ早くとってあげるために治療を行うようにしています。

骨折予防についても力を入れていると伺いました。

骨折というのは特に高齢者にとってはQOLの低下につながってくるので、骨折しないよう予防していくことが大事なんです。そのためにも骨粗しょう症の予防や治療は不可欠。骨粗しょう症の予防が、高齢になって骨折することのリスク対策にもなります。ある程度の年齢になったら、定期的に骨密度の検査を受けることをお勧めしたいですね。骨粗しょう症の診断のついていない人であれば、年に1回くらい。診断のついている人は4ヵ月に1回の検査が必要だと考えます。今年の夏には、より正確なデータを取るために骨密度検査装置を導入する予定なので、それによりさらに正確な診断や治療ができるようになると考えています。

中高年層では変形性関節症の方も多いと思いますが、治療についての考えをお聞かせください。

変形性関節症については、今までならヒアルロン酸注射をして、それでも駄目な場合は人工関節の手術に進むということが一般的です。近い将来、その間のステップとなる治療法の研究が進むことが期待されます。患者さんの中にはやはり手術に抵抗を感じている人も多いので、治療法の選択肢を増やして、適応する患者さんに手術を受けずに楽になっていただけたら、と思っています。

具体的にはどのような方法なのでしょうか?

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患者さんの血液を採取して、そこから血小板を多く含んだ血漿を抽出するようなものです。自分の血液中に含まれる血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用した方法ですね。血小板には成長因子を出して損傷部分を修復する働きがあるとされます。主に筋・靭帯などの組織修復を促すための治療に応用されることが期待されます。

患者のニーズに対応できる“頼れるクリニック”に

医師をやっていて良かったと思うのはどんな時ですか?

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勤務医時代に治療をした子どもさんが「先生みたいなお医者さんになる!」って言ってくれたり、パスポートを取りに行った先の受付で「米倉先生ですよね? 息子が骨折した時に先生に手術してもらったんですよ」って声をかけられたり。「先生に出会ってから『僕も医者になる』って言って、すっごく勉強してました」なんてこともありました。そんな話を聞くと、医師をやっていて良かったなと思いますね。私の背中を見て、子どもたちがそう言ってくれるというのはうれしいことです。もともと子どもが好きなので、お子さんも気軽に来れる雰囲気づくりをスタッフとともに大切にしています。

休日はどのように過ごしていますか?

テニスをやっていますね。子どもの頃から体を動かすのが好きで、野球やサッカー、大学ではテニスやスキーをしていました。テニスは今も続けていて、芦屋のテニスクラブで週に3回くらいやっています。整形外科の先輩がそのテニスクラブで、仕事終わりや休日にテニスをしているのがすごくうらやましかったんですよね。だから、開業する時は芦屋にしようと思いました(笑)。テニス以外では、ギターを弾くのも好きですね。デュオのユニットと女性歌手のコピーバンドをやっています。7年前に旅行に行った時に、その女性歌手のアルバムを友達に借りて聴いていたら、感動してはまってしまって。それで「日本に帰ったらちょっとギターやろうかな」と思って、神戸の楽器店でギターレッスンを受けるようになったんですよね。今は主にJ-POPをよく演奏しています。

今後この地域でどのようなクリニックでありたいと考えていますか?

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地域の患者さんが気持ち良く生活できるためにも、患者さんのいろいろなニーズにできるだけ対応していきたいと思っています。クリニックだからこそ、できることがある。患者さんが求めるものには、できるだけ応えていけるクリニックでありたいですね。そのための一歩として、骨粗しょう症の予防や変形性関節症の治療の幅をまず広げていきたいなと考えているんです。大学の後輩がノーベル賞を獲ったことにも刺激を受けたので、今後もより一層力を入れて地域の皆さまの健康維持をお手伝いしていきたいと思います。

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