都留 琢磨 院長の独自取材記事
つる歯科クリニック
(門真市/大和田駅)
最終更新日:2026/05/15
京阪本線大和田駅から徒歩5分ほど、昔ながらの商店街の一角にある「つる歯科クリニック」。院内にはケア専用ルームも設置され、歯科衛生士が中心となって予防やメンテナンス、唾液腺マッサージなどを行っている。院長の都留琢磨先生は北海道医療大学歯学部を卒業。歯内療法や入れ歯治療を得意とする歯科医師だ。普段の診療の際には、専門用語を使わないわかりやすい説明を心がけているそう。また、歯だけではなく全身の状態まで考慮に入れて治療するよう尽力。「患者さんが内科にかかっているのであれば、内科の先生に手紙をお送りして、患者さんがどんな状態かを確認することもあります」と穏やかに語る。終始にこやかで親しみやすい都留院長に、歯科医師をめざしたきっかけから今後の展望に至るまで幅広く聞いた。
(取材日2018年6月14日/情報更新日2026年4月30日)
専門用語を使ったりせず、わかりやすい説明を心がける
まずは歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

今クリニックがあるこの場所には、もともと父が経営する家具店がありました。この商店街の他の子どもたちもしていたように、私も3歳ぐらいの頃から店番をしていましたね。ゆくゆくは家業の家具店を継ごうと思っていましたので、高校では文系を選択して経済学部をめざしていたんです。しかし、高校3年生の秋に当時生活していた寮に父から電話がかかってきて、「医者か歯医者をめざすことはできないか?」と尋ねられまして。家具の小売店は将来的に経営が難しくなるだろうからということでした。それで、担任の先生に相談して、受験の数ヵ月前に文系から理系に移らせてもらったんです(笑)。それから必死に勉強して、2年ほどかけて北海道医療大学の歯学部に入りました。
歯科の道に進まれたことをどう感じていますか?
歯学部に入ると、親が歯医者という学生が多いんですよ。彼らにとっては当たり前のことが私にはわからず、戸惑うことも多かったですね。例えば、入れ歯のことをデンチャーと呼ぶのですが、最初は何のことを話しているのかわからなかったんです。それでも丁寧に教えてもらえたので、徐々に慣れることができました。幼い頃からめざした道ではなかったからこそ、逆に興味深く感じることも多いように思いますね。「これはこうしてみよう」「こうしたらどうなるだろう?」と試みられるので、飽きないんです(笑)。日々の診療を通して学ぶことも多いですね。教科書で学んだ知識が実際には当てはまらないことに気づくこともあります。リアルタイムで情報をアップデートできることに喜びを感じていますね。
こちらで開業して20年以上になられるようですね。

2006年12月に開業しましたので、今年で20年になりますね。現在いらっしゃる患者さんの年齢層としては、60代以上の方が多いでしょうか。新しく移転してこられる世帯の方々も増えています。主訴としては、歯周病や入れ歯の治療で来られる患者さんが多いですね。ご年配の方が多いこともあり、診療の際には専門用語を使ったりせず、できる限りわかりやすく説明するよう心がけています。また、わからないことがあったら、徹底的に尋ねていただくようにもお願いしているんです。最近では、外国の方も徐々に増えてきました。1人いらしたら、その方の友人たちまで来てくださったりすることもありますね。それで、もっと英語を勉強する必要性を感じているところです。
患者の全身の状態まで把握して診療するよう心がける
歯周病菌の検査を行っているとお聞きしました。

一般的には、まず細長い棒を歯茎の中に入れる歯周基本検査を行います。しかし、最初にそれを行うと、付着している汚れを歯茎の奥に押し込むことにもなりかねません。それで、当院では3~4年前からすべての患者さんに対して、まず特殊な顕微鏡を用いて歯周病菌の検査を行うようにしているんです。以前は重い歯周病の方だけを検査していましたが、実際には5~6歳のお子さんが菌に感染しているケースもあります。歯周病というと大人の病気のように思われがちですが、ご両親や祖父母からお子さんへと菌がうつることもあるのです。歯周病菌が多いようなら、そちらを優先して治療するようにしていますね。
マイクロスコープも導入されているのですね。
6年ほど前に導入しました。開業して4~5年経過すると、すべてを治したはずの患者さんが再び痛みを訴えて来院されることもあったんです。原因をしっかり見極めてきちんと治して差し上げたいと思ったのが、マイクロスコープを導入したきっかけですね。通常の治療では拡大鏡を使用していますが、難しい症例の場合はお時間をいただき、マイクロスコープを使って治療するようにしています。マイクロスコープを使うことで、以前に比べて治療精度もかなり追求できていますね。引っ越された後も当院まで定期検診に来てくださる患者さんもいらっしゃいます。マイクロスコープではお口の状態を実際に動画で見ることもできますので、安心して治療を受けていただけるのではないでしょうか。
診療の際にはどんなことを心がけていますか?

歯だけではなく、患者さんの全身の状態も把握しつつ治療するよう心がけていますね。例えば、重い糖尿病を患っているのであれば、歯茎が赤く腫れている原因が歯周病菌ではなく糖尿病からくる血管の炎症にある可能性もあります。その場合、患部を刺激しないようにしなければなりません。原因によっては対応の仕方が変わってきますので、全身の状態まで知ることは大切なんです。「入院していました」など患者さんの言葉からお体の状態に気づくことも多いですね。患者さんが内科にかかっているのであれば、内科の先生に手紙をお送りして、患者さんがどんな状態かを確認することもあります。内科の医師が皮膚科の医師に問い合わせたりするように、私も医科の先生と連携を図って対応しているんです。
ケア専用ルームを設けて、予防歯科にも力を入れる
院内にはケア専用ルームも設けているのですね。

診察室とは別にケアルームを設けて、歯科衛生士が中心になって予防やメンテナンスなどを行っています。歯を削る音を聞かずに済みますので、歯科が苦手な方もリラックスして施術を受けてもらえるのではないでしょうか。「早くケアルームに行きたい」と言われる方もいらっしゃいますよ(笑)。お口の状態を診て必要と判断した場合には、唾液腺マッサージを受けてもらうこともありますね。お口の中が乾燥していると歯周病が治りにくいからです。唾液の分泌が促進されてお口の中が潤うことが病状の改善にもつながります。また、歯科衛生士である妻が東京で開催されているエイジングケアの勉強会にも参加していまして。ご年配の方に嚥下指導をしたり、食べ合わせなどの栄養指導を行ったりもしています。
プライベートはどのようにお過ごしですか?
休みの日や診療後はボルダリングを行うことが多いですね。スポーツジムの中にボルダリングのコーナーがあるんです。今ではスポーツジムのスタッフに教えられるぐらいまで上達しました。実は、院内にもトレーニング用のシミュレーターを設置しようかと思ったのですが、高さが足りなくて断念したんです。「手に負担はかかりませんか?」とよく聞かれるのですが、影響はないですね。やり始めた頃に手の皮がめくれて、歯の根っこを掃除する際に「しまった!」と思ったこともありましたが、それ以来痛くなったことはありません。実際、ボルダリングでは足の力のほうが大切で、握力はそんなに要らないんです。ですから、診療に差し支えることなく楽しむことができていますね。
今後の展望や読者に向けたメッセージをお願いします。

今後はマイクロスコープを使ってじっくりと行える治療を増やしていきたいですね。対応できない歯科医院もあるような難しい症例を、時間をかけても治して差し上げることに喜びを感じるんです。また、皆さんが歯科医院にかかる際には、長く通えるかどうかを考えていただきたいですね。「1日で終われるなら行きたいのですが」「なぜ1日で治療を終われないのですか?」など問い合わせてくる方もいらっしゃいますが、歯が折れたというような急性症状は別として、たいていの歯科疾患は慢性的なものなので基本的にはゆっくりとしか治せません。糖尿病のような慢性疾患を1日で治せないのと同じです。それで、治療のために何度も通わなければならないとしても、無理なく通える範囲にあるクリニックに行かれることをお勧めします。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/3万3000円~

