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見野 比左夫 院長の独自取材記事

医療法人 みの歯科医院

(池田市/石橋阪大前駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急バスの呉羽の里バス停で下車し、交差点から坂道を下がるとすぐ右手に「みの歯科医院」がある。通りに面した大きなガラス窓の枠は鮮やかな赤色、緑のストライプ柄のテントがせり出し、外観はかわいらしいカフェのよう。院内も赤、黄色、白、緑でコーディネートされ、明るい雰囲気の空間となっている。開院以来35年以上の歴史を持つクリニックで、院長の見野比左夫先生は地域の校医、園医を務めるほか、個人宅や施設への訪問診療も手がけ、地域に根差した歯科治療を実践している。患者には家族や友人同様の気持ちで接するという見野院長に、クリニックのこだわりや治療の特徴、地域の歯科医療にかける思いなどを語ってもらった。
(取材日2018年3月5日)

その患者にとって、どんな治療が良いのかを見極める

診療において大切にされていることを教えてください。

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自分の家族同様の気持ちで患者さんと接し、自分や家族、友人が「されたら嫌!」と思うような治療は絶対にしないということです。例えば、悪いところがあっても、応急処置をして様子を見ることで対応できるのなら、すぐに削ったり抜いたりする必要はありません。歯が抜けたという場合も、両側の歯が健康ならそれを削ってまでブリッジを付ける必要はないと思います。お子さんの治療でも、今すぐ処置をしないと悪くなるという場合は、我慢してもらっても治療する必要がありますが、歯を削らなくても、痛みを取る、歯ブラシ指導をして予防に努めてもらうといった段階を踏んで、口の中を良い状態に持っていけるケースもあります。

患者にとって本当に必要な治療かどうかが重要になるのですね。

はい。例えば、終末医療で体中にチューブを付けてまで延命したくないというふうに、最近はご自分の死生観をしっかり持っておられる方が増えてきました。生き物は自ら水分や栄養を取れなくなったら、枯れていくのが自然です。しかし、医療は「治す」ことが目的なので、延命措置をします。すると、自然に枯れることができない生き物は、生きさせられることに苦痛を感じるわけです。これを歯の場合に当てはめてみると、加齢や何らかの要因で歯が抜けるのは自然なことです。抜けた部分を補う必要があるのなら補います。インプラントが適していると判断すれば施術します。しかし、高齢でなんでも食べるわけではないという方なら、大がかりな処置よりも、何とか持たせることを考えるという選択肢もあります。もちろん、インプラント治療を受けてなんでも食べられるようになり、元気を回復する方もおられるので、何がその方にとって良いのかを見極めることが大切です。

全身を診ることを大切にされていますね。

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お口の中を診れば、おおよそその方の健康状態を判断することができます。肝臓のトラブルや糖尿病、貧血などの状態もわかるので、僕が「貧血、良くなっていますね」などというと、「わかりますか! 先生がそう言うなら、もう検査に行かなくていいかな?」などと言う人もいて、慌てて受診を促すことがあります。口は「いのちの入口」であり、「きもちの出口」です。食べたもので私たちの体はつくられ、身が養われます。お口をより良い状態に保って、ちゃんとした食べ物をきちんと食べることが、健康につながるのです。

校医や園医も務めて、地域の歯科治療に力を注ぐ

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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祖父は大阪市内で繊維関係の仕事をしており、中学生ぐらいまでは長男の僕が将来は後を継ぐのかなと思っていました。ところが、祖父が亡くなって後を継いだ父は、僕に繊維の仕事をしなさいとは言いませんでした。進路について真剣に考え始める高校生の頃に祖父がまだ健在だったら、きっと僕に継いでくれと言ったでしょうね。高校に進んで自分の進路を考えるようになり、家族とお付き合いのあった歯科医師の先生や、歯科大学に進んだ高校の先輩に刺激を受けて、自分も歯科医師を志すようになったのだと思います。

大学卒業後は勤務医をされたのですか?

大学を卒業すると同時くらいに同級生だった妻と結婚したので、彼女の実家の徳島の診療所を手伝うようになりました。妻で3代目という歯科医師の家系で、歯科医師が5人いるような大規模な診療所でした。幅広い年齢、症例の患者さんが受診されており、とりわけ義歯に強い診療所だったので入れ歯の患者さんを多く診ました。また、当時は矯正歯科にも興味があり、徳島大学で学んでもいました。大阪の歯科医師の仲間とも頻繁に連絡を取り合って、インプラントなど自分たちが感心のある分野についての勉強会も開催するなどして、いろいろな分野に興味を広げていきました。

弱冠32歳で開業されていますね。

今の基準でいうと割合早い開業となるのかもしれませんが、実は僕は仲間うちで最も開業が遅かったんですよ。当時は歯科診療所の数がまだ少なかったので、大学院に残っている人でなければ、卒業後3〜4年で開業するのが一般的でした。1年目に開業した人もいたぐらいです。大学時代に住み慣れた大阪市内から千里に引っ越していたので、北摂近辺で開業地を探して現在の場所に決めました。

どんな患者さんが多いのですか。

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小さなお子さんからご高齢の方まで、本当に幅広い年齢層の患者さんがお越しになります。最近は、全国的に子どもの数が減った上に、治療の必要な虫歯のある子どもの割合も少なくなりました。現在、中学校の校医と未就学児の発達障害、知的障害のある子どもが通う学校の園医をしており、どちらの場合も治療する必要のない子どもが大半ですね。当然、お子さんの受診も一般的には減っているのですが、当院の場合はおかげさまで現在も毎日お子さんの受診があります。「今日はお子さんが多いな」と感じる日もあるぐらいです。

幸せな人生のために、役に立つことを喜びとする

予防についてはどんな意見をお持ちですか?

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健康を保つためには、人が本来持っている自然な抵抗力で病気や不調を防ぐのが理想的です。そして私たち歯科医師は、そのためのお手伝いをしていると考えています。歯科は詰め物を入れたりするので、「治した」というイメージを抱きがちですが、治すのは患者さんの体が持つ抵抗力や自然な治癒力だと考えているのです。つまり、健康に生きていけるかどうかは、その人自身にかかっているのですね。小さなお子さんの場合は、もちろん本人ではなく保護者や周囲の大人にかかっているので、保護者などの健康意識を高める必要があります。ご高齢の方にも、健康についての意識を少しでも高めていただきたいと思います。

訪問治療も実践しておられます。

個人のお宅に訪問するほか、施設を訪問することも多いですね。僕が行くほか、息子も歯科医師なので、彼が行くこともあります。訪問治療の場合も、基本的には外来診療と同じ方針です。いくら一生懸命に治療しても、「痛いことをされた」「大がかりなことをされた」という思いが残っては幸せにはなれないので、その方の人生に少しでもお役に立ち、「ケアしてもらって良かった」と思っていただけることが目標です。現在、診ている患者さんは、あまりお口の中の状態が良くない方が多いので、少しでも改善するために、ご家族はもちろん内科などの医師の協力を強化していきたいと考えています。

歯科医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

患者さんといろいろな話をすることが、健康について考え、意識を高めるきっかけになることをめざしています。当院が、その方にとって少しでも幸せな人生を送るためのお手伝いができたなら、こんなうれしいことはありません。久しぶりに来られた患者さんが、ご自身で健康に気を配っておられ、良い状態を維持されているとわかった時などはとてもうれしい瞬間ですね。長くこの地で開業しているので、幼い時に診た患者さんが成長してお子さんを連れて来られたり、いつの間にかおじいちゃん、おばあちゃんになられてお孫さんを連れて来られたりするのも楽しみです。

読者にメッセージをお願いします。

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先ほど「口はきもちの出口」と言いましたが、怒って人の悪口を言ったりすると、相手はもちろん、言った本人も嫌な気持ちになります。健康のためには、できるだけ怒らない、嫌なことを言わないのも健康法です。冗談にできるのなら構いませんが(笑)。僕の場合は、自分に厳しいというより、自分に優しいタイプなので、自分以上に人に優しくあるように心がけています。「きもちの出口」である口を良い状態に保って、健康になりましょう!

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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