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小林 実 院長の独自取材記事

こばやし歯科クリニック

(大阪市北区/福島駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪市北区、大阪環状線福島駅からほど近いテレビ局の跡地では現在、超高層タワーマンションが建設中だ。この再開発エリアに近接するのが「こばやし歯科クリニック」。小林実院長は長年の豊富な診療経験から、「口腔は1つの臓器。疾患や不調の原因にアプローチして、根本的かつ再発がないような治療をしたい」というポリシーをもつ。勉強会に積極的に参加するなど研究熱心な院長だからこそ、根管治療から審美面まで、各患者に適した治療の選択肢を提示してくれる。また、サロンのような雰囲気や予約制を大事にする院長は「この診療スタイルを好む患者さんに選んでほしいのです」と語る。取材では、同院の診療内容に加え、咀嚼を保つことの重要性や、超高齢社会における歯科診療の意義について、詳しく話を聞いた。
(取材日2018年5月21日)

口は消化器官、歯の治療は全身の健康の第一歩

診療方針をご紹介ください。

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今、歯科医院はコンビニエンスストアより多いといわれるほどに増えています。だからこそ、患者さんはご自身のライフスタイルや考え方に合ったクリニックを選んで受診できればよいでしょうし、クリニック側も、自らのアピールポイントをはっきりと打ち出すべきだろうと思うのです。では当院の診療方針は?という話になりますが、私はこれまでの経験から、「口腔を1つの臓器として診るべき」と考えています。その考えのもと、当院では制約の多い保険診療に限定せず、自由診療も取り入れながら、お口の中の不調の原因を突き止め、再発を防ぐための根本的な診療を行い、その後は予防やメンテナンスで通院していただくことを重視しています。

「口腔を1つの臓器として診る」とはどういうことでしょうか。

最近では医科の分野で、口腔の機能と全身の健康との関連が指摘されています。口は食道など消化器官の入り口。食べ物をきちんと噛み、消化器系に余分な負担をかけないことが、本来の役割でもあるのです。虫歯や歯周病の罹患率は低下しているのに、子どもの不正咬合が増えているのは、しっかり噛まなくても食べられる食材が増えたために、「噛む」という人間本来の生理的機能が弱くなっているからでもあります。正しい噛み合わせは全身の姿勢にも影響しますし、さまざまな食材を噛めるかどうかは、偏食やメタボリックシンドロームなどにも関連します。さらに、口腔環境の不安定さは要介護への移行率にも直結します。ですので、単に虫歯を治すだけでなく、正しい口腔機能を得るための治療を行うクリニックが必要だと思いますし、そのような治療に必要性を感じる患者さんにこそ、来てもらいたいのです。

先生が、どのようなご経験から現在のお考えに至ったのか、お聞かせください。

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私は当初、根管治療を専門的に学びましたが、根管の処置をすればするほど、神経を抜くべきではないと考えるようになりました。また、かぶせ物や入れ歯などの人工物は、どんなに良い品質であっても、生まれつきの天然の歯に勝ることはないと思います。人工物はあくまでも消耗品ですし、過度に強い素材を使うと、逆に周囲の弱い部分に負担がかかります。めざすべきは、正しい「咀嚼」を継続できる口腔内にすること。そのために、虫歯に至った根本的な原因を明らかにして改善します。例えば、歯並びが乱れていて虫歯になったのであれば、ただ治療してかぶせるのではなく、歯列矯正をして噛み合わせを整えてから人工物を入れる。こうすると、歯列矯正によって環境が良くなるので、人工物でもより長く使えるかもしれません。このような治療をするために、顕微鏡による根管治療から適切な補綴やインプラント治療まで、幅広く処置を行えるようにしています。

根本的に治療するからこそ、メンテナンスが重要

現在は、どのような患者さんが受診されていますか。

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今のところお子さんが1割程度、50代までの成人が約6割、高齢者はさほど多くありません。患者さんの大半は福島区内から通院されています。なお、当院のような治療の進め方をすると、1回ごとの診療にまとまった時間が必要ですので、完全予約制を導入しています。この完全予約制については、その方の状況により、向き・不向きがあると思います。どちらが良いというわけでもなく、ニーズに合ったクリニックを患者さんに選んでいただければいいですね。

予防やメンテナンスにも力を入れているそうですね。

根本的な部分から治療を行いますので、より一層、治療後には定期的なメンテナンスをして、良い状態を保ってほしいと思っています。当院は、美容院のような内装にしていますし、メンテナンスについても美容院に例えてお話しすると、髪が伸びたら、カットのためにサロンへ行きますよね。また、好きな雰囲気のサロンを探して定期的に通うでしょう。ところで、歯は食器と同じで、汚れがついたらこすり取らないと、なかなかきれいになりません。だから、髪が伸びたら美容院、歯が汚れたら歯科医院なんです。そうやって、髪のケアと同じように、お口の中もケアしてほしいですね。開院から10年以上が過ぎた今、治療を受けた患者さんの半分程度はメンテナンス目的で継続的に受診されています。昨年末にはメンテナンス専用ルームも設置しましたので、落ち着いた環境でケアを受けていただけるかと思います。

メンテナンスでは、歯科衛生士が大きな役割を果たしますね。

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口の中には細菌が常在していて、大半の方は歯周病をもっています。歯茎の健康の維持は治療にもメンテナンスにも重要ですので、歯科衛生士は歯科診療において不可欠な存在です。また、歯科技工士は「噛む」という最終的な機能を担う補綴物を製作します。治療の指針は歯科医師が示しますが、歯科衛生士、歯科技工士が三位一体となって、初めて1つの治療が成し遂げられるのです。当院では、開院以来勤めてくれている歯科衛生士が中心となり、スタッフをまとめてくれています。治療コンセプトを正しく理解し、あうんの呼吸で治療をサポートしてくれますし、患者さんからも「いつも同じスタッフが迎えてくれるから通いやすいね」と喜んでもらえます。だからこそ、診察台の増設とともに診療時間を夜7時までに短縮するなど、スタッフに最高のパフォーマンスをしてもらえるよう、環境づくりを心がけています。

自分にぴったりの歯科医院を見つけてほしい

院の雰囲気づくりでは、どのようなことを大事にしていますか。

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「明るい医院」であるために、元気なあいさつと返事をみんなで心がけています。声をしっかり出して、表情を見ながら話すことで、患者さんの思いを受け止める。逆に、あいさつや返事ができないのは、自信がないからかもしれません。仕事に責任や誇りをもつことで声がしっかり出るようになってきますし、患者さんに安心感をもってもらえますことにもつながります。患者さんの多くは、歯科医院に来ること自体にストレスを感じていますので、診察室でも受付でも、人と人との丁寧なつながりを大事にしながら対応させていただきます。

今後の展望をお聞かせください。

僕は人の縁に非常に恵まれていて、高名な先生にお会いしたりご指導を受ける機会も多々ありました。特に師匠である本多正明先生のところでは、見学に訪れる多くの歯科医師とともに、さまざまなことを教えていただきました。そこであるとき、本多先生に、どのように恩返しすればよいか尋ねたところ「僕らが教えたことを君が若い世代に教えてほしい、それが恩返しではないか」と言われたのです。ですので、歯科の勉強会や講演活動にも、積極的に参加しています。今、歯科診療の意義が医科の分野から再認識されるなど、歯科は変化の時期にあります。現在参加している歯科の研修会でも、僕が学んできたことを後輩に教え、それがさらに次の世代に伝わっていけば、歯科領域の未来は明るいものになると期待しています。

最後に、歯科医院を探している読者へのアドバイスをお願いします。

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何よりも、ご自身に合ったクリニックを見つけることですね。これだけたくさんの歯科医院があるのですから、自分のニーズに合うところがきっとあるはずです。治療内容や受診システムはもちろんですが、長く通うところだからこそ、先生やスタッフの雰囲気が大事になります。クチコミや噂はあくまでも他人の経験でしかないので、ぜひご自身で電話をしてみたり足を運んでみたりして、心に響くものがあるかどうか、直接確かめてほしいと思います。

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