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米畑 有理 院長の独自取材記事

歯の花クリニック

(大阪市中央区/北浜駅)

最終更新日:2019/11/21

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京阪本線・大阪メトロ堺筋線の北浜駅から徒歩1分の土佐堀通沿いに「歯の花クリニック」がある。サロンを思わせるような内装で、大川に面した窓の外には中之島の景色が広がり、明るく開放的な空間となっている。院長の米畑有理先生は、大学病院で多くの入れ歯、インプラントの患者を担当した経験から予防の必要性を実感。気になる知識や技術があれば国内だけでなく海外の歯科医師のもとまで出向き、知見を深めてきた。「悪くなったら治療する」のではなく、「原因を改善して、悪くならないようにする」「治療を最小限に抑える」ことをめざす米畑院長に、診療にかける思いや、自由診療のみというクリニックの特徴などについて、話を聞いた。
(取材日2019年10月4日)

本当の意味での治療は予防から始まる

原因の改善を重視されていますね。

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虫歯の例でいうと、虫歯の穴を修復するのは「対症療法」であって、なぜ虫歯になったのか、その原因を突き止めて、虫歯になる状況を改善していく「原因療法」も含めて治療と考えています。当院では、他の歯が虫歯にならないように、虫歯になりにくい口腔内の環境を整えることをめざしていきます。近年は、できるだけ歯を削らない「MI(ミニマルインターベンション)」が歯科治療の世界で注目されています。しかし、「小さく削る」という部分だけが先行してしまって、虫歯の原因をコントロールして虫歯リスクを抑え、歯を削る治療を最小限にするという重要な原則が忘れられがちなのは残念です。治療で削る部分をいくら少なくしても、何度も虫歯の再発を繰り返していては、結局たくさん削ることになってしまいます。また、虫歯を早く見つけて削るのが良いと考えている方が多いですが、虫歯には削らなくてよいもの、進行の抑制を図れるものがあります。

削らなくてもよい虫歯がある、ということですか?

実際、当院に相談に来られる方には、もう少し早く診させていただけたら、削らなくて良かった、削る量を少なくできた、神経を抜く必要はなかったというケースが結構あります。例えば、黒くなっている部分は削らなくてはいけないと思っている方が多いですが、硬ければ虫歯の活動性は低いと考えて残すこともあります。もちろん虫歯リスクのコントロールが必須ですが。あるいは、歯がしみる程度で強い痛みがないなら、虫歯が深くても、神経を抜く必要はないことも多いです。神経を抜くと歯が破折するなどの問題が起こるリスクが高くなるので、抜かないに越したことはありません。以前から、こういうケースではごく小さく削って治療していくこともできると教科書的にも経験上もわかっていたのですが、歯内療法専門の先生とディスカッションしたり、論文に基づく知見を勉強する機会があり確信に変わりました。

自由診療で予防に特化しているのはなぜですか。

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保険診療の枠にとらわれないオーダーメイドのプログラムで、虫歯や歯周病、口臭の予防にあたりたいと考えたからです。最近は定期的な検診を行い、虫歯や歯周病の予防に取り組むクリニックが増えていますが、ほとんどは保険適用内の診療です。しかし私は、本気で予防を行うためには、一人ひとりの口内の状態、リスク、希望に合わせた診療を提供する必要があると考えています。保険の範囲内に限定すると、患者さんごとに異なる条件に対応しきれずに、どの方にも同じような予防診療が行われることになってしまいかねません。その方法が合っていればいいのですが、そうでない方には十分な診療を提供できないおそれがあります。自由診療というと「高い」というイメージがありますが、きちんと予防ができれば治療の費用を抑えられるし、何より歯のダメージも少なくて済むのです。

歯をなくさないための「治療」と出会う

予防歯科に興味を持ったきっかけは何ですか。

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大学病院時代は、入れ歯やインプラント治療を多く手がけている講座で、私も多くの患者さんを診させていただきました。部分入れ歯の場合、調整やメンテナンスを行えば通常よりは長持ちさせられますが、少ない歯に負担がかかるので、少しずつ悪くなっていきます。さらに、総入れ歯の方に対しては、28本の歯が全部駄目になるまでにできることはなかったのだろうかという疑問を抱きました。時間をかけて入れ歯の調整や歯のケアを行うのですが、納得できる結果が現れにくく「何か違う」「こうなる前にできることがあるのでは」という感覚がずっとありました。その頃に、先輩を通じて予防歯科のエキスパートである先生の存在を知りました。歯をなくさないための治療があるとわかり、それまでの治療で感じていた違和感や疑問に対する答えを見つけたという気持ちでした。

診療はどのように進めていくのでしょうか。

大人の方はまず歯周病について考えます。歯周病は歯周病菌の毒素に対する炎症反応だと考えられるので、細菌の塊であるプラークや歯石を減らしていくことが診療の基本です。具体的には、定期的な歯肉のチェックを受け、歯石や磨き残している部分の除去を図り、歯磨きなどセルフケアのレクチャーを行います。こうした取り組みを早く始めれば予防に、悪くなってからでは治療になるわけです。一方、虫歯は、細菌、唾液、食事、生活習慣などが関連して起こる多因子性の疾患で、人によって予防法は異なります。唾液検査などを通して虫歯リスクを知り、それぞれの環境や条件に合わせた対策を実践することが大切です。定期検診で虫歯を早期発見・削る治療をすることが虫歯予防と考えられがちですが、虫歯の原因が改善されない限り、ずっと治療を続けることになってしまうでしょう。

セカンドオピニオンで来る方も多いそうですね。

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その方の状態を把握し、必要な知識や情報を伝えるのは歯科医師の役目です。でも、先生が忙しそうにしていて、質問があっても聞けなかったということもあると思います。また、説明は受けたものの何となく心配ということもあるでしょう。しかし、いったん削ってしまった歯は元には戻せません。不安を抱えていると、治療に対して不信感を抱いてしまいがちです。当院では、コンシェルジュ的な役割として歯科相談も行っています。治療しないことを前提に情報提供しており、患者さんが信頼している先生のもとで、安心して治療が受けられるようにサポートしています。

健康な人が通える心地良い空間をめざす

こちらのクリニックはヘアサロンのような雰囲気ですね。

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建築士と相談しながら、タイルや石などの素材を探して、なるべく歯科医院っぽくない内装をめざしました。予防をメインにしており、痛くなる前に来ていただきたいので、医療機関らしくない、構えることなく訪ねていただける雰囲気を大事にしています。また、治療もケアも患者さんのプライベートに関わる部分なので、大川の流れが見渡せる「Aqua」とチョコ色の壁が特徴の「Chocolat」という、雰囲気の違う2つの個室を用意しています。チョコレートというと虫歯というイメージがあるかもしれませんが、カカオそのものには有用な成分も含まれており、決して悪いものではないんですよ。

歯科医師を志した理由を教えてください。

子どもの頃から、人の役に立つ仕事がしたいと考えていました。早い時期から医療系の仕事に就きたいという思いがあり、大学を選ぶ際に医科と歯科のどちらに進むかかなり悩んだ末に、歯科を選びました。歯科なら日常的な診療で生命に関わるような場面は少なく、また、帰国子女の友人にアメリカでは歯科医師はアーティスティックな部分もあると聞いて、興味を持ちました。

先生のリフレッシュ法は?

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自宅からクリニックまで自転車で通勤しており、行き帰りに風景を眺めるのが楽しみです。朝の中之島の風景や、ライトアップされた夜景などは、本当にきれいで癒やされますね。川沿いにはおしゃれなカフェなども多いので、それをチェックするのも楽しみです。

読者にメッセージをお願いします。

当院のようなクリニックはまだ少ないと思いますが、皆さんの予防に対する意識を変えるきっかけとなり、モデル的な存在になっていければと期待しています。メンテナンスを続けているのに虫歯の治療が続く、歯周病が改善につながらないという場合は、必ず原因があるはずです。検査やカウンセリングを通して、原因を突き止めて、悪くならない状態をめざしましょう。開院以来、健康な人が定期的に通えるサロンのような場所をめざしてきました。リラックスできる雰囲気を大切にして、口の中の健康を保つお手伝いをいたしますので、どうぞ気軽な気持ちでご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・チェックアップ(口臭測定・歯周病検査・口腔内写真・口内診査、ケア計画)/約1時間 1万円 
・歯周病治療 /1万8000円~
・メンテナンス/1万5000円
・歯科相談 (セカンドオピニオン)/30分 6000円
・虫歯修復治療(レジン充填)/1万円~6万5000円
・ホワイトニング/5万円~
・スポーツマウスガード作製/2万5000円~
・虫歯リスク検査(唾液検査)/7500円
・虫歯リスクカウンセリング/1万円
(税抜)

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