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山口 太朗 院長の独自取材記事

たろう歯科クリニック

(大阪市旭区/関目高殿駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪市旭区、関目高殿駅から徒歩3分の住宅街にある「たろう歯科クリニック」は一般歯科や小児歯科、予防歯科のほか、義歯(入れ歯)治療、いびきや睡眠時無呼吸症の治療にも注力している歯科クリニック。患者一人ひとりの体に合った歯科材料や薬剤を選ぶ「フルオーダー治療」を行っており、アレルギーなどを持つ患者も安心して治療が受けられるような体制を整えている。院長の山口太朗先生は大阪市城東区出身。大阪歯科大学卒業後に勤務医を経て、地元近くのこの場所で2003年に開業。診療を続ける過程で、歯だけでなく、患者の全身を考えた治療へと考えをシフトし、多くの勉強会やセミナーで研鑽を続ける傍ら、指導や情報発信にも取り組む。山口院長に、現在の診療内容や今後の取り組みについて話を聞いた。
(取材日2018年7月30日)

衛生面対策を徹底した院内、子どもの来院も多数

開業15年目になります。どのような方が多く来られていますか。

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母が看護師でして、曽祖父と叔母が歯科医師、祖父が開業医と医療関係者が身近にいたことで影響を受け、大阪歯科大学に進学しました。大学卒業後は勤務医として、お子さんを診る機会がとても多かったんです。2003年に開業してからも小児歯科は得意としていまして、幼稚園で園医も務めており、園児がケガなどした際は急患で連れて来られるケースもありますね。そのほか、近隣住民だけでなく、遠方からも来院されていますし、海外からメールでご相談を受けることもあります。世代としては30代から40代の方、あとはお子さんが多いですね。

小児の診療で気をつけていることはありますか?

保育士資格を持ったスタッフが在籍しており、治療時のお子さんに対応しています。また、キッズルームやカプセルトイを設け、治療を頑張ったごほうびにおもちゃなどをプレゼントしています。お子さんはだいたい最初は、わぁーっと泣いてしまっていることが多いので(笑)、怖さを感じないよう、治療器具などをあまり見せないように気をつけています。また、麻酔の際も、痛くない方法をできる限り考え、お子さんが嫌がらないように誘導していますし、ラバーダムを使用してスムーズに治療を進められるように工夫することもあります。一般的な小児歯科治療はすべて対応していますが、矯正については、連携している矯正専門の歯科医師に紹介しています。

クリニック全体で衛生面への対策を徹底されているそうですね。

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「スタンダードプリコーション」という感染予防対策を徹底しています。スタッフ全員で月に1度、丸1日かけてミーティングを実施しているんですが、その場でスタッフからより一層、滅菌や感染予防など衛生面に取り組みたいと申し出がありました。どうせやるのであれば徹底的にやろうと、院内を改装し、全スタッフによる知識共有やマニュアル遵守、治療器具の個別滅菌パック化やディスポーザブル製品の採用、水、設備、建物全体で衛生管理を徹底しています。これらはすべて、「自分の家族を連れていきたい歯科医院」を真剣に考えた結果なんです。費用面の負担は大きかったですが、スタッフの家族や、退職したスタッフまでも来院するようになり、とてもうれしく感じています。

口腔外科に対応するほか、睡眠時無呼吸症候群の治療も

睡眠時無呼吸症候群の治療での来院も多いと伺いました。

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大学や病院などで多くの診療経験があり、日本口腔外科学会の口腔外科専門医である後藤基宏先生が常勤しています。顎関節症や睡眠時無呼吸症を専門としており、口腔内のがんやその他の疾患の検診も可能です。当院の睡眠歯科の外来では、閉塞性睡眠時無呼吸症に対するマウスピース治療を行っています。レントゲン写真検査、経鼻内視鏡検査などを用いて、口や喉の診察、検査を行い、原因を検索します。それらをもとに、その方にとって最大の効果を発揮しつつ、副作用の少ないマウスピース治療の提供を心がけています。マウスピース治療が奏効すれば、いびきや無呼吸が軽減し、日中の眠気や頭痛などの改善が期待できます。マウスピース治療は、持続的陽圧呼吸療法(CPAP)と比較すると、持ち運びにも簡便で使いやすいため、適応を選べば有用な治療法の1つです。睡眠時無呼吸症と診断を受けておられない方には、連携医科医療機関をご紹介しています。

入れ歯治療に力を入れるようになったのはなぜですか?

10年ほど前から、入れ歯(義歯)治療に尽力しています。現在の入れ歯技術はたいへん進化していまして、さまざまな種類があり、患者さん一人ひとりに合った入れ歯を作成することができます。当院はインプラント治療を行わず、歯がない部分には入れ歯治療を中心としています。これは、お口の中と全身はつながっているという考えをベースに診療にあたるようになってからなんです。歯科治療に関しては、西洋医学だけでは解決できない症状も多いと感じるようになり、東洋医学など幅広く勉強をし、治療に役立てるよう努めています。また現在は講演活動も行っていまして、情報発信や交流、啓発活動にも力を入れています。

クリニックの特徴の一つである「フルオーダー治療」はどういうものですか?

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当院では「フルオーダー治療」を掲げ、口腔内だけでなく、体全体において患者さんに合う歯科材料や薬剤を考えていく治療を行っています。例えば、最近はメタルフリーが良いとされていますが、必ずしもいいとは思いません。患者さんによっては、歯科材料が体質に合わない方もいて、質のいい金歯などが適している方もいますから、どういう治療が自分にとって良いのか、患者さん自身も考えていただける機会になればいいと思います。

医師と患者は対等な関係、望む治療を主張してほしい

患者さんと良い関係性を築くために取り組んでいることは?

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医師側から患者さん側に、押しつけるように医療を提供するだけではなく、患者さんがやってほしいと考えている治療をきちっと主張してほしいと思っているんですね。例えば、徹底した治療を望む方もいれば、噛めればいい、食事できればいいという方、歯がなくても、穴が開いていても痛くないから治療しなくていいという方もいます。どういう選択肢があるかはお伝えしますが、選ぶのは患者さんです。「お任せします」というスタンスではなく、対等な関係性を保つことはとても大事だと考えています。また、初診時ではなく、治療期間の途中であっても、患者さんがうまく要望を伝えられていない、不満があるのではと感じた際は、次回は治療せず、カウンセリングだけを行うこともあります。

患者さんと接する際に心がけていることについて教えてください。

僕自身が若かった頃は、患者さんとのやり取りで、ついイライラしてしまうこともあったんです。ですが、最近は特に、そういう感覚をゼロにしようと意識しています。患者さんは、歯の痛みや不安がある上、ストレスや悩みを抱えて来院されますから、時には強い口調で接してこられることもあるのですが、それに対し身構えて対抗するのではなく、包み込むように接するよう努めています。この考え方はスタッフとも共有していまして、以前よりもさらに丁寧、親切な対応をしてくれています。

スタッフが気持ち良く働けることも大事にしているとか。

スタッフの雰囲気は患者さんへも伝わると考えています。まずは午前の診療開始時間を早め、終了時間を18時までと短縮しました。おかげで、出産後に復帰してくれたり、退職を思いとどまってくれたり、働きたいと連絡をくださる方も出てきましたし、スタッフにも心の余裕が出てきたんだなと感じています。将来的には、出産後も働き続けやすい環境を提供したいと同時に、子ども連れの患者さんが安心して受診しやすいよう、院内に保育スペースを同居させたいとも思っています。保育士の増員は難しく、時間はかかるかもしれませんが、ぜひ実現させたいですね。

今後の方針をお聞かせください。

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今の診療方針や診療体制をキープするのではなく、ブラッシュアップしながら続けていきたいと思います。院内のミーティング時でも、もっと良くするところはないか、何かできることはないかと話し合いを続けています。あとは「食育」活動にもっと注力したいです。現在は親御さんに、お子さんの食事を1週間分報告してもらい、食事指導を行うことはありますが、今後はスタッフ全員が食育についてお話しできるよう、勉強会などで研鑽しています。今後、僕が園医を務めている幼稚園やこのクリニックで、子どもの食育をメインとした講演を行い、情報発信できればと考えています。

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