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西岡 秀樹 院長の独自取材記事

にしおか歯科医院

(大阪市此花区/西九条駅)

最終更新日:2026/05/15

西岡秀樹院長 にしおか歯科医院 main

大阪環状線・阪神なんば線の西九条駅から徒歩3分。公園に面した穏やかな住宅街に「にしおか歯科医院」はある。院長の西岡秀樹先生は、岡山大学歯学部で歯科材料への関心から保存科に進み、大阪市内での勤務を経て2001年に開業した。祖父の代から縁のあるこの土地に自宅兼歯科医院を構え、四半世紀にわたり子どもから高齢者まで幅広い世代の歯科医療を支えている。穏やかな笑顔が印象的な西岡院長の信条は「できることを確実にする」。患者が納得するまで何度でも説明を重ね、治療を急がない。その誠実な姿勢に、長年通い続ける患者は多い。2025年度より此花区歯科医師会会長も務め、多職種連携にも力を注ぐ西岡院長に、診療への思いと地域に根差す歯科医院の在り方を聞いた。

(取材日2026年5月16日)

祖父の代から続くこの場所で、地域に根差す歯科医院

こちらの地域とご縁があるそうですね。 開業までの経緯を教えてください。

西岡秀樹院長 にしおか歯科医院1

もともとこの場所は、祖父が左官業を営んでいた作業場でした。高校の頃に家を新築した際、1階をテナントにしたところ、お医者さんが診療されていた時期があります。その先生が辞められた後は空いた状態が続いていて、家族からは医療の分野で早く独り立ちするよう勧められていました。すぐに開業を考えていたわけではなかったのですが、歯科医師として経験を積む中で、この場所で始めるのが自然な流れになっていきました。2001年6月に開業し、今も建物の上に住んでいますので、祖父の代から3代にわたりこの土地とご縁が続いていることになります。地域の方との距離が近いのも、ここで暮らしながら診療を続けているからこそだと感じています。

開業前は、どのようなご経験を積まれたのですか。

1995年に岡山大学歯学部を卒業し、大学の第一保存科に在籍しました。保存科を選んだのは、歯科材料に興味があったからです。当時はメーカーによって品質にだいぶ差がありまして、接着の性能一つとっても違いがはっきりしていました。何がいいのか自分の目で確かめたいという思いがありましたし、臨床実習でお世話になった指導医の先生に声をかけていただいたご縁もあります。その後、大阪市内の歯科医院で2年間勤務しました。帰阪の時点で開業準備を兼ねた期間と決めていましたので、実践的な経験を集中して積むことができたと思います。同期と比べると早い開業だったかもしれませんが、自分にとってはちょうどいいタイミングでした。今も大学の後輩から材料の情報を聞くことがあり、学ぶ姿勢は変わらず持ち続けています。

こちらには、どのような患者さんが来院されていますか。

西岡秀樹院長 にしおか歯科医院2

お子さんからご年配の方まで、偏りなく来ていただいています。近隣にお住まいの方や、この辺りの会社に勤めている方が中心で、時間帯によって年齢層がだいぶ変わりますね。開業以来ずっと通ってくださっている方がほとんどで、長いお付き合いの患者さんが多いです。ご年配の方は「食べにくくなった」と義歯のご相談で来られることが多く、残っている歯をどう守っていくかをお伝えしながらメンテナンスで長く通っていただいています。働き盛りの世代の方は歯の痛みや歯茎の腫れなど、症状を訴えて受診されるケースが中心です。お子さんは学校健診の用紙を持って来られる他、遊んでいて前歯をぶつけたといった外傷や、フッ素塗布での来院もあります。

「できることを確実に」が信条。ぶれずに納得を重ねる

診療において大切にされていることは何でしょうか。

西岡秀樹院長 にしおか歯科医院3

「できることを確実にする」というのが、私の診療の信条です。難しい治療に目を向けすぎるのではなく、昔からある治療をしっかりとできるよう心がけています。お口の中の環境は一人ひとり違いますし、こうすれば必ずこうなるという結果ばかりではありません。少しでも不安を感じたら1回立ち止まって考えるようにしていますし、自分のした処置が長く問題なく持つことをいつも意識しています。患者さんには納得していただいてから治療に入ることも大切にしていまして、8割から9割は納得してからでないと進めません。まだイメージが固まっていない方にはお薬で対処しつつ、近いうちにまた来ていただいてお話しします。何回でも説明を繰り返しますし、治療の途中であっても状況が変われば、その都度お伝えするようにしています。

得意な分野や、注力されている治療はありますか。

得意な分野というのは、正直なところ特にないんです。患者さんにとって必要であれば、それをするという考え方ですので、保険診療を基本としながら矯正治療にも対応していますし、根管治療ではマイクロスコープを常に使って細かい部分まで確認しています。CTや口腔外バキュームも備えていますので、幅広い処置に対応できる環境は整っています。スケーリングなどのメンテナンスも私自身で行っているのですが、そうすることで患者さんのお口の状態を直接チェックでき、そこで会話もできるんです。一人ひとりのお口に合ったケアをお伝えしながら、長く通っていただく。その積み重ねが患者さんの歯を守ることにつながると考えています。

患者さん一人ひとりに合わせて、工夫されていることはありますか。

西岡秀樹院長 にしおか歯科医院4

お子さんの治療では、まず保護者の方にチェアのそばに来ていただくことを基本にしています。お母さんに手を握ってもらったり、一緒に様子を見てもらうことで、お子さんも安心しやすくなります。ただ、お子さんの様子を見てもう少し自分で頑張れそうだなと感じたら、保護者の方には待合室で待っていただき、お子さん自身の自覚を促すこともあります。一人ひとりの成長段階や親子の関係を見ながら対応を調整しています。チェアは3台あり、両端は回転して向き合えるので説明や歯磨き指導に、中央のチェアは倒れ方がゆっくりなため、めまいが気になる方やご年配の方に使っていただいています。また、19時30分まで診療しており、診察券には私の携帯番号も載せていますので、お子さんの外傷など急を要する場面にも対応できます。

地域とともに歩み、変わらぬ誠実さをこれからも

診療以外にも取り組まれていることがあればお聞かせください。

西岡秀樹院長 にしおか歯科医院5

2025年度から此花区歯科医師会の会長を務めています。まだ就任して1年に満たないので、引き継ぎや関係づくりを進めている段階です。今は厚生労働省の方針もあり、医科歯科連携や多職種連携がますます求められていまして、区役所での会議に月3〜4回ほど出席しています。医師会や薬剤師会、介護職の方、地域包括支援センターや社会福祉協議会の方々と顔を合わせ、情報を共有する場です。災害対策に向けた連携も視野に入れていますし、こうした取り組みを担当者だけでなく会員全体で共有できる体制にしていきたいと考えています。以前から学校医としての活動や此花区のイベントにも関わってきましたが、会長の立場になったことで、地域の医療や暮らしをより広い視野でとらえる機会が増えました。

スタッフの方や、院内の環境についても教えてください。

受付と歯科助手を兼ねるスタッフが1人おりまして、患者さんにざっくばらんに声をかけてくれますし、細かいところにもよく気がつくので助かっています。少人数の体制ですが、それだけに目の行き届いた対応ができていると感じます。衛生管理には特に気を配っていて、ハンドピースの自動滅菌器を導入している他、熱に弱い素材はホルマリンガスによるガス滅菌で対応しています。院内はホワイトを基調に、壁や床に淡い模様を取り入れてやわらかい雰囲気にしました。色や素材は自分で選んでいます。機器類はゴムつきの可動式にして動きやすさにも配慮しました。派手さはありませんが、患者さんが落ち着いて過ごせる空間であればいいなと思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

西岡秀樹院長 にしおか歯科医院6

こうしたい、ああしたいというのは正直なところ特にないんです。「今の状態を長く続ける。それ以外ないかな」と思っています。年齢とともに目が見えにくくなるなどの変化はあると思いますが、75歳くらいまではしっかり治療ができる状態を保っていきたいですね。大きく何かを変えるというよりも、これまで25年かけて積み重ねてきた診療を変わらず続けていくこと、そのこと自体に意味があると考えています。今通ってくださっている患者さんにも、これから受診を考えていらっしゃる方にも、お伝えしたい気持ちは同じです。「自分ができることを誠実に、やっていきたい」。開業以来ずっとその思いで診療を続けてきましたし、これから先も変わることはありません。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/10万円~