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松井 徳彦 理事長の独自取材記事

松井歯科

(堺市北区/中百舌鳥駅)

最終更新日:2023/08/03

松井徳彦理事長 松井歯科 main

昨年夏に移転リニューアルした「松井歯科」。院内に入ると、天井の高い開放的な待合室が広がり、訪れた人を心地良い気持ちにさせてくれる。出迎えてくれたのは人懐こい笑顔が印象的な松井徳彦(のりひこ)理事長。幅広い選択肢からその人に合う治療を提供する「総合的歯科治療」をモットーに、技術や設備、ホスピタリティーすべてにおいてバランスを重視した診療を心がけている。大勢のスタッフと抜群のチームワークを形成しながら、常に患者の視点に立った診療を心がける松井先生に、歯科診療にかける熱い思いと今後の展望について聞いた。  

(取材日2018年6月21日)

バランスのとれた「総合的歯科治療」を実践

クリニックの特徴についてお聞かせください。

松井徳彦理事長 松井歯科1

当院は何か1つの分野に特化していると言うより、お口の中をトータルにサポートできるようにオールマイティーに治療を行っています。例えば、インプラントの症例数は南大阪の中でもかなり多いほうですが、それを前面に出すのではなく、あくまでも歯の欠損を補う治療の1つとしてご提案し、患者さまの希望を最優先に、歯周病治療、小児歯科、歯列矯正、審美面に配慮した治療、入れ歯など幅広く治療をご選択いただける「総合的歯科治療」が当院の特徴です。お子さんの矯正治療では、ただ歯並びをきれいにするのではなく、顎の骨の器を整えて健全な噛み合わせを誘導する顎顔面矯正を取り入れるなど、その子の成長と全身の健康を考えた歯科治療をめざしています。

バランスの良い診療スタイルを心がけておられると伺いました。

例えば、がんこ親父のやっているラーメン屋を想像してみてください。不愛想で店が汚くても味さえ良ければ店ははやるかもしれませんよね。でも、医療はそれではいけないと思うんです。非常に腕の良い医師でもクリニックが不衛生で安全性に欠けている、患者さまに対してのホスピタリティーに問題がある、というようでは医療機関としては失格です。技術、設備、ホスピタリティー、すべてにおいてバランスが保たれていること、それが当院のめざす姿です。そして、私自身は患者さまに寄り添い、真摯に向き合える医療人でありたいと思っています。人生の先輩であるご年配の方には特に丁寧な応対を心がけており、心の通った診療を大切にしています。

スタッフについて教えてください。

松井徳彦理事長 松井歯科2

歯科医師が13人、歯科衛生士が10人、助手20人、受付が5人、滅菌などを行うサポートスタッフが10人ほどいるほか、小さなお子さん連れの方のために保育士の資格をもつスタッフも勤務しています。これだけの人数になると、重要になってくるのがチームワークです。素晴らしい理念を掲げてもみんなが同じ方向を向いて気持ちを1つにしなければ、「絵に描いた餅」で終わってしまいます。日頃はそれぞれ自分の業務が忙しくて、コミュニケーションをとるのが難しいこともあるので、当院ではミーティングとは別に週に1度、グループごとに反省点や意見を出し合う時間を設け、協調性を深める場をつくるようにしています。新しいスタッフがチームの一員として気持ち良く働けるように、古いスタッフもステージによって考え方に変化が出てくるので、スタッフ同士の気持ちを擦り合わせる時間を大切にしています。

スタッフ同士が結束して、患者を第一に考える診療を

グループ院であることのメリットが多いそうですね。

松井徳彦理事長 松井歯科3

大学卒業後は、小室歯科難波診療所で勤務医として経験を積みました。小室院長の「喜ばれることを喜びに」の思いのもと、40人近くの歯科医師とともに診療の場で日々学び、現在のスタイルは勤務医時代に培われたものが大きいと言えます。小室歯科出身の歯科医師で結成された「よつばデンタルグループ」は、現在は当院を入れて6クリニックからなります。グループ化することで、各クリニックの歯科医師が集まって勉強会や症例検討会を行ったり、院長の間で情報交換したりできることは非常に有意義です。自分1人ではどうしても限界がありますが、相談できる仲間の歯科医師がいることで気持ちの面でも助けられることが多く、心強く感じています。

診療スタンスについてお聞かせください。

医療の分野では、患者さまとの接し方という面ではまだまだ発展途上だと思っています。歯科医師が自分の考えを押しつけてしまいがちで、患者さまは受け身になっているように感じます。医療の本質は患者さまのご要望を把握して、それに近づけていくことであり、こちらがやりたい治療をすることではありません。当院では患者さまがどういう希望をお持ちかを確認した上で、個々に合った治療計画を立案することをモットーにしています。そういった意識をスタッフ全員で持ち合わせ、患者さまのお話をよく伺い、スタッフが連携して患者さま第一の診療を行っています。当院を受診された方は、ここは対応が違うと感じていただけるはずです。

今後患者さまのご自宅への送迎を考えておられるとか。

松井徳彦理事長 松井歯科4

超高齢社会が進むにあたり、通院が困難な患者さまに対応できる歯科診療の必要性はますます高まってくると思われます。最近は訪問診療を行う先生が増えましたが、当院は訪問ではなく、送迎に力を入れていきたいと考えています。ポータブル歯科機器の精度が上がり、治療の多くがご自宅でも受けられるようになったとはいえ、環境の整った院内のほうが質の高い治療ができるのは確かです。患者さまの中には往診でないと難しい方もおられますが、実は多くが外出は難しくても、家の中ではある程度動くことができるという方で、手段があれば通院できるのです。さらに、歯科通院で外出する機会ができることによって、元気になられる方もおられるでしょう。今後は送迎システムを充実させて、地域のお年寄りの健康寿命を延ばすお手伝いをしていきたいと思います。

地域の未来を見据えた歯科医療をめざす

院内のデザインや空間づくりに、先生のこだわりが感じられます。

松井徳彦理事長 松井歯科5

開業当初は診療用の椅子4台、歯科医師とスタッフ合わせて5人からのスタートで、ここではなく駅に近い場所にありましたが、そのうちに私に賛同して一緒に働いてくれる先生やスタッフ、患者さまが増えていき、2017年に現在の場所に移転リニューアルしました。移転の際、クリニックのデザインは開業時にも依頼をした建築士さんにお願いして、私も一から携わりました。待合室でお待ちいただいている間は、開放的な空間でリラックスしていただければと思い、天井を高くして圧迫感を減らすように工夫し、受付は華美ではなく落ち着いた雰囲気にしました。診療中の音が漏れないように、診療室につながる扉は自動ドアにして、香りにも配慮するなど空間づくりにこだわりました。医科レベルの滅菌機材を設置して衛生環境を徹底し、2階には技工室を設けました。院内技工を行うことで、より良い治療を提供したいと考えています。

この移転リニューアルには、先生の熱い思いが込められているそうですね。

前のクリニックが手狭になってきたこともありますが、完全バリアフリーを実現したかったんです。超高齢化が進む社会の中で、車いすの入れないクリニックなんて考えられません。患者さまの身体状況に対応できる、人に優しい診療環境をつくりたいと思いました。それともう一つは、院内にセミナールームを作りたかったんです。スタッフのスキルアップのためもありますが、どなたでも参加できるセミナーを開催し、健康に関する情報を発信していきたいのです。南大阪は下町風情が残る温かい人が多い土地柄ですが、お口の中に対する意識はまだ低いように感じています。セミナーを開催することで少しでも歯科医療に対する意識のレベルを上げ、地域の健康が守られる未来をつくりたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

松井徳彦理事長 松井歯科6

患者層は幅広く、昔からこの辺りに住んでおられるご年配の方から、マンション住まいの若い世代、子どもさんまでさまざまです。中には関東などの遠方から通ってくださる方や、海外に転勤になっても通院を続けてくださる方もいます。当院を信頼して通ってくださる患者さまのためにも、スタッフが一丸となり、口腔内をしっかりお守りしていくことが私たちのミッションです。また、自分が小室歯科で育ててもらったように、このクリニックで勤務する先生方をサポートするのも私の役目です。いつかここを巣立って自分のクリニックを開業する時には、私が今、自信をもって実践している医療を糧に、その地域で歯科医療の底上げをしてもらいたいのです。彼らがその地域のランドマーク的な存在となり、幸せになれる人が増えればこんなにうれしいことはありませんね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~、矯正歯科/80万円~、入れ歯/22万円~、審美歯科(オールセラミックインレー)/6万6000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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