上野 貴生 院長、上野 明里 さんの独自取材記事
うえのデンタルクリニック
(堺市南区/栂・美木多駅)
最終更新日:2025/09/09

栂・美木多駅からバスに乗り、原山台4丁バス停から徒歩2分ほど。緑豊かで美しい街並みの住宅地に立つ「うえのデンタルクリニック」では、一般的な虫歯治療や予防歯科から、インプラント治療やセラミックを用いた補綴治療などの専門的な治療まで幅広く診療している。院長の上野貴生先生は、目の前の患者とのコミュニケーションを大事にしながら、先端技術の研鑽にも余念がない。「患者さんのために一つでも多くの選択肢を提示したい」との思いからCAD/CAMシステムをも導入した。妻で歯科技工士の上野明里さんと力を合わせながら、「当院に通院されるすべての患者さんが、一生自分の歯でおいしく食事ができること」をめざして日々診療に励んでいる。クリニックの特徴や診療において心がけていることなどについて上野院長と明里さんに話を聞いた。
(取材日2025年8月12日)
新しい技術にも目を向けながら治療を行う
まずはこちらで開業された経緯を教えてください。

【上野院長】もともとこの場所で私の叔父がクリニックをやっていたんですが、叔父が引退することになり、私が引き継ぐ形になりました。生まれも育ちもこの堺で、いずれは帰ってくるつもりだったため、この地で何か貢献できればいいなと思い、開業を決めました。ここは住宅地なので小さなお子さんからお年寄りの方まで、さまざまな悩みを抱えた患者さんが来院されます。「一人ひとりの患者さんにしっかり向き合いながら、選択肢の多い治療を提供する」という自分の診療スタイルが生かせているので、ここに開業して良かったと思いますね。
開業される前はどちらで勤務をされていたのですか?
【上野院長】大阪歯科大学を卒業後、歯科口腔外科の領域を深く学べる京都の病院で勤務をしました。歯だけではなく、全身医学を学びたかったんです。もちろんそこまでしなくても治療は行えますが、患者さんにとって安全な治療をするために、歯科医師としてより深い知識が必要だと思いました。その後は滋賀の歯科医師のもとでインプラント治療の勉強をし、また京都に戻って5年間経験を積みました。インプラント治療の経験を積んだことで、患者さんの治療の選択肢をさらに増やすことができたと思っています。知識だけ知っているのと治療までできるのとでは、患者さんに説明する際の説得力が違いますからね。
明里さんは歯科技工士として、上野院長を支えていらっしゃるそうですね。

【明里さん】はい。妊娠・出産でしばらく離れていましたが、子どもが1歳半になったことを機に復帰しました。歯科技工士は技術職な上、新しい治療方法がどんどん出てきます。ブランクができてしまうと感覚が鈍りそうで怖かったので、感覚を忘れたくなくて、妊娠中や育休中も合間を縫って補綴物を作っていました。今は新しくできた技工室で黙々と作業をしながら、時間を見つけては上野院長と一緒に新しい治療方法を学んでいます。
【上野院長】妻は歯科技工士として、本当に心強い存在です。院内に技工士がいることで困ったときもすぐに相談できますし、できることも広がるので、患者さんにとってもメリットが大きいですね。
治療の選択肢を増やすことが患者のためになる
院長が勉強されてきたインプラント治療やセラミック治療についてお聞かせください。

【上野院長】長い目で見たときに、どちらも予後の良い治療といえると考えています。ただ、それなりの費用はかかりますし、患者さんそれぞれに事情もありますので、無理にお勧めするようなことはしたくないと思っています。前面に押し出すのではなく「適切な治療ができますよ、安心してインプラントやセラミックの治療を選択していただけますよ」といったような、あくまでも選択肢の一つとして提案をしていきたいと思っています。
治療の選択肢の多さを重視しているのですね。
【上野院長】はい。それがこの場所に求められていることだと思うんです。当院には小さいお子さんや働き盛りの世代、お年寄りの方など、幅広い年代の方が診察にいらっしゃいます。患者さんによって抱えている悩みも事情もさまざまなので、一人ひとりに合った治療ができるように、一つでも多くの選択肢を提示することが何より大切だと考えています。そういった幅広い診療を続けることで、いわゆる町の歯医者さん、地域に根づいた歯医者さんになれるのかなと。この辺りに住んでいるお子さんは、大きくなると外に出ていくことが多いんですよ。帰省した時に、「せっかくだし、あの歯医者に行っておこう」と思ってもらえるような、ずっと通えるような歯科医院であるためにも、治療の選択肢の多さにはこだわり続けていきたいですね。
治療の選択肢が多いと、何でも相談できそうです。

【上野院長】そうですね。当院には歯科医師の他に、歯科技工士と歯科衛生士が常駐しており、矯正歯科を専門とする歯科医師も月1回勤務しています。歯科領域は幅広く網羅しているので、「どこで診てもらえばいいのかわからない」と、お困りの患者さんも積極的に診察しているんです。必要な検査を行い、治療方針を立てて、必要があればより専門的な医療機関を紹介しています。「歯の痛みだと思ったら鼻が原因だった」ということもありますが、不調の本当の原因がどこにあるのかは、しっかり診てみなければわかりません。これまでの経験をすべて生かして診察しているので、何でも気軽に相談してもらえるとうれしいですね。
スタッフ一丸となって、患者の健康を支えていく
注力している治療についてお聞かせください。

【上野院長】特に予防歯科に力を入れています。どこか具合が悪くなってから治療をするのではなく、悪くなる前に手を打つというのが非常に重要だと考えているからです。何か症状が出たときに削ったり詰めたりといった治療をしたとしても、そこで終了ではありません。頑張って治療した歯を長く使うためのメンテナンスが始まるということです。歯科医師の出番がないことが理想だと思っているので、予防の大切さをすべての患者さんに伝えていますね。また、CAD/CAMシステムによるカメラを使った型採りを導入しております。型採りが楽になるため、患者さんも喜んでくれると思います。新しい治療法をどんどん導入しているのも、当院ならではの特徴ですね。私も妻もデジタルに強いので、患者さんのためになる治療は積極的に取り入れていきたいと考えています。
患者さんとのコミュニケーションを大事にしていると伺いました。
【上野院長】ええ、そのとおりです。患者さんに対して積極的にコミュニケーションを取るようにしています。嫌な気持ちで帰ってほしくないと思っているので、「こんな歯科医師だったらうれしいだろうな」と、想像しながら、自分がやってほしいことを提供できるように心がけていますね。本当は人見知りなのですが、理想の歯科医師像に近づくため、人見知りなりに頑張っています。
【明里さん】上野院長は明るく朗らかで、良い意味で威圧感がありません。質問や説明など、コミュニケーションをしっかり取った上で対応してくれるので、患者さんも何でも話しやすいと思いますね。コミュニケーションを大切にする上野院長の思いはスタッフにも共有されているので、スタッフ全員が患者さんに対してフラットに接しています。気遣いがこまやかで、患者さんに対して壁がないところも、当院ならではの特徴です。
最後に、今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

【上野院長】とにかく診られる範囲の患者さんを幸せにしたいと考えています。地域に根づいた歯科医院として、「あそこに行っておけば間違いないよね」と、思ってもらいたいですね。また、当院は基本的な治療はもちろん、先端技術を活用した治療にも目を向けています。知識の研鑽を続けて、どんな患者さんにも対応できるようにしているので、まずは一度相談に来てもらえたらと思います。どの治療が合っているのか、一緒に考えましょう。
【明里さん】お互いに得意不得意があるので、うまく補い合いながら頑張っていきたいですね。これからも二人三脚で、患者さんにより良い治療を提供していきます。先端の治療やこまやかなホスピタリティーが自慢なので、歯の悩みがあればいつでも当院にいらしてくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万2000円~、セラミック治療/3万8000円~、成人矯正/66万円~、小児矯正/33万円、マウスピース型装置を用いた矯正/93万5000円